2025年2月4日から7日まで4日間トルコの首都いや最大都市イスタンブールに行ってきたのでその時の体験をシェアしたい。
「オーストラリアの首都は?」と訊かれて「シドニー!!!」と叫ぶくらい、
「アメリカの首都は?」と訊かれて「ニューヨーク!!!」と叫ぶくらい恥ずかしいことである。
さて、そんな本ブログだがこれからイスタンブールに行こうと思っている人は必見である。
2月のイスタンブールは積もるほどではないが雪が降きすさぶほど寒く、「トルコ=暑い」という筆者のイメージを根底から覆した。
では始めよう。
Pegasus air(ペガサスエアー)
まず筆者はトルコの東側に位置するジョージア🇬🇪という国から飛行機でイスタンブールの空港に向かった。
筆者の隣に座ったおばちゃん、離陸の瞬間に胸の前で十字を切る。
いやいや、飛行機事故に遭遇する確率って、毎日乗っても438年に1回 らしいっすよ!?
(※エアライン研究会著『飛行機に乗るのがおもしろくなる本』P31より抜粋)
…とは言いつつ、筆者もたまに「え、ちょ、ちょっと待て!?このスピードで滑走路突っ込んで大丈夫か!?」とビビることはある。
そんなこんなで無事にイスタンブールへ到着。
さて、イスタンブールには主要空港が2つある。
一般的にボスポラス海峡の西がヨーロッパ、東がアジアと言われている。
ヨーロッパ側にあるのがイスタンブール空港(IST)
アジア側にあるのがサビハ・ギョクチェン国際空港(SAW)
で、筆者が降り立ったのはサビハなんとか空港(SAW)。
「サビハ・ギョクチェン」なんて言いにくい名前、一発で覚えられる人おるんか?
ちなみに、今回の航空券代は7,859円!
…が、手荷物は座席下に入るサイズじゃないと追加料金が発生するという罠がある。
筆者が利用したのはPegasus Airlines(以降ペガサスエアー)、正直この旅で初めて聞いた名前である。
ペガサスエアー、マジで荷物のルールが鬼のように厳しい。
まるで「少しでもサイズオーバーしたらペガサス流星拳くらわすぞ!」と言わんばかりの勢いだ(知らんけど)
持ち込む荷物の三辺が【40cm×30cm×15cm】以内で、さらに荷物の重さが3kg以内ときている。
普通はPCやカメラなどの重量物を服の下に隠して忍者のようにコソコソっと搭乗する筆者だが、3kg以内はどちらにしろ不可能だったので、もうどうにでもなれという気持ちでトビリシ空港🇬🇪にあるイスタンブール行きの搭乗口へ向かった。
結果、全くチェックされなかった。
あのドキドキはなんだったのか。
というか、よく見てみると荷物サイズチェック用の網かごが完全に隅っこに置かれている。
サイズと重さをチェックできるように準備されていたのだが…
ウィーンからアルメニアに向かうwizz air(ウィズエアー)は搭乗口で非常に厳しい荷物チェックを行なっていたのでかなりビビっていた筆者だったが結果オーライであった。
ポンコツ空港Wi-Fi
パスポートコントロールにて
ようやくサビハなんとか空港(SAW) に到着!
パスポートコントロールを通過し、「さて、市内へ向かう準備を…」と思った筆者。
まずは空港Wi-Fiをゲットしようとしたが、ここで問題発生。
トルコのWi-Fi、SMS認証必須。
…は?
筆者、旅行中は完全機内モード派。
SIMなんて使うわけがない。
つまり詰んだ。
しかしここはトルコ。
何が起こるかわからないので、やむを得ず禁断の機内モード解除(SMS受信) を決行。
結果、なんとか4桁の認証コードを入手し、ついにWi-Fi接続に成功!!
やった!これでネットが使える!
…と、思ったのも束の間。
Wi-Fi、激遅。
まるで21世紀に取り残された回線。
念のため回線速度を測定したら…
280Kbps。
280Kbps !!!!????
Mbpsではない、Kbpsである。
280Kbpsとは一般的に通信制限がかかった状態の速度よりちょい速いくらいである。
え、これって平成初期のADSLか!?
YouTubeなんか見ようものなら、サムネが出る前に日が暮れるレベル。
トルコ、なかなか手強い。
Google Mapsで現在地を確認するだけで1分以上、LINEの文字だけのメッセージ受信に30秒。
もう、これって「光の速さで通信できる未来」とは真逆の世界線では??
そして無料Wi-Fiは30分間のみ。
それを過ぎたら有料プランに加入しなければ続行不可という絶望の二段構え。
筆者、トルコ初日からネット弱者に転落。
しかし、その限られた30分で市内への行き方はわかった。。
筆者の荷物はリュックひとつだけ。
ならば最安の鉄道ルートで行こうではないか!
作戦はこうだ。
- まず空港の地下鉄に乗る。
- 終点一つ手前の駅で乗り換え。
- さらに市内中心部の駅で降りる!
さぁ、トルコ最初の大冒険の始まりである!!
イスタンブール空港から地下鉄までは"Access to Metro"という大きな案内があるので間違うことはないだろう。
10分弱歩いてようやく地下鉄の改札に辿り着いた。
円ートルコリラ
言い忘れたが、到着ゲートで先に20€(約1,600円)だけトルコリラに両替することにした。
なんだかんだ言っても現金はなにかと便利だからだ。
20€紙幣が720TL(トルコリラ)に化けた。
海外では1現地通貨あたり何円かを覚えるのがオススメである。
本ブログ執筆時点では『1TL≒4.3円』とあるので、あとはこれを覚えて全ての値札に4.3をかければOK。
たとえばケバブの値段が100TLと書いてあれば、それに4.3をかけて430円だとわかる。
これは、なんですか?
サビハなんとか空港内の到着ゲートのトイレ前にはなんと、車椅子やベビーカーがゴミのように山積みされていた。
画像を拡大して見てもらえればわかるが、これはもう完全に廃品回収所のそれである。
思わず願わずにはいられない。
「どうか……あれが乗客の荷物ではありませんように……」
ちなみに日本の関西国際空港に到着すると、
関空の職員が荷物を並べて待ってくれていた。
この「天と地の差」とも言えるサービスの違い、果たしてトルコ人に伝わるだろうか?
ポンコツ券売機
ところでイスタンブールで公共交通機関を利用するにはイスタンブールカードを使わなければならない。
イスタンブールカード
公共交通機関でタッチ式のクレカが使えるジョージアや、スマホのアプリでチケット購入が完結するアルメニアとは程遠い利便性の差である。
QR決済やタッチ決済に統一すればいいのに(現金購入はありとして)。
これは余談であるが、アルメニアではスマホのアプリで公共交通機関のチケットを購入し、その際に発行されるQRコードを乗車時にピッとするだけで完結でき非常に便利だった。
※本記事執筆後、大阪メトロの全駅で顔認証改札の運用を開始するというトンデモないニュースが舞い込んできた。
大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は25日から、ほぼ全駅にあたる130駅で顔認証改札機の運用を始める。利用者はあらかじめア…
さて、とにかくイスタンブールカードを買わなければ。
イスタンブールカードは改札前の青い機械で購入できる。
青い機械の横にしれっと置かれているがコイツではない
決して黄色の機械(イスタンブールシティカード)ではないのでご注意を。
さて、この青い機械がまたかなりのポンコツなのである。
かなり言葉足らずではあるがとりあえず言語は日本語を選択することができる。
【言語選択】→【Istanbulkart購入130TL】→【キャッシュorクレジットカード】の流れでまずはクレカ支払いを選んだ。
しかし筆者のクレカは事前に日本でロック解除しなければならなかったのか、使えない。
ということでキャッシュを選択した。
130TLはカード代なので、チャージされる額は支払い総額から130TLを引いた分になる。
筆者はとりあえず200TLを支払って差額の70TLをチャージする作戦にした。
【言語選択】→【Istanbulkart購入130TL】→【キャッシュ】を選択すると、「キャッシュを入れてください」みたいな案内画面になる。
まず100TLを入れる、その次に改めて100TL紙幣を…と思っているとなぜか1枚目の紙幣が返ってくる。
向きとか裏表を変えても全然ダメ…。
原因がわからず苦戦していると、後ろに並んでいる人たちの圧も感じて余計に焦ってしまう。
ふと画面を確認すると、
入れた金額がイスタンブールカード代より低いです。
と表記がある。
いやいや今から2枚目入れようと思ってるんですけどぉぉぉ!!!??(´・Д・)」
「イスタンブールカード代が130TLなので100TL紙幣一枚では足りないぞ」と非常にマヌケなことを言っている。
つまり1枚目から最低でも200TL紙幣を挿入する必要があるということだ。
こんなポンコツ機械を未だに使い続けているのはなぜだろうか。
詐欺師はどこにでもいる
仕方ないので券売機の横の売店で100TL紙幣2枚を200TL紙幣1枚に両替してもらった、快く対応してくれた売店のお姉さんありがとう。
そして再び列に並んでいると、「イスタンブールカードを買おうと思っているのか?」と英語で話しかけてきた怪しいおじさんがいた。
YESと答えると「イスタンブールカード売ったげるよ」と赤いイスタンブールカードを見せてきた。
改めてイスタンブールカード
こん中に300TL入ってるけど特別に300TLで売ってあげる、と言っている。
うーん…待て待て、よく考えろ。
イスタンブールカード自体が130TLで、さらに300TLを入金してあるってことは、470TL払って手に入れたってことだよね?
それを300TLで売るって、普通に考えてありえないでしょ?
だって、470TLのカードを300TLで売るってどんな商売なんだよ!?
もう、「こん中に300TL入ってるんだけど」と言われた時点で筆者は完全に無視。
そんなわけねぇだろーー!( *`ω´)
みんなもこんな怪しい話には気をつけて、マジで。
兎にも角にもようやくイスタンブールを手に入れることができた。
思ったより固めのしっかりしたカードだが、ICOCAやSuicaよりかはしょぼいと言える。
車内は意外と快適
イスタンブールカードを改札に2〜3秒かざすと(タッチ式)、ピーッと支払いが完了してゲートが開いた。
空港発の電車は全てKadikoy(カドキョイ)行きなのでどちらのホームかと悩む必要はない。
改札を抜けると1人の警察官がおり、謎のセキュリティーゲートを通らされる。
テロ警戒のために空港でよくやる危険物持ち込み検査用の、あれだ。
通るとピーッと音が鳴る、当然だ、カバンには金属製品も液体も入っているからだ。
音が鳴っても警察官は無視。
「え、行っていいの?汗」と思いながらそのまま進んだ。
この国には市内の至る所にテロ警戒用のセキュリティゲートがあるが、ピーーっと鳴ってもひたすら無視である。
検査が目的ではなくゲートを通らせることが目的なようだ
ゲートがピーーっと鳴っても安心して欲しい。
そして先にイスタンブール市内の路線図をダウンロードしておくことを強くオススメする。
(出典:イスタンブールの路線図)
この路線図は乗換え時に非常に役に立つ。
プラットホームはかなりしょんべん臭く不愉快ではあったものの、車内は意外と快適である。
始発の空港から終点のKadikoy(カドキョイ)までは約50分かかるが、空港駅が始発なのでほぼ座れると考えてもらっていい。
意外とハイテクで驚いたのが、車内の電光掲示板である。
既に停車した駅には青いランプが点き、次の停車駅が一目瞭然だったことだ。
※これはイスタンブールのまた別の電車(赤はこれから停まる駅)
日本のJRにもこれを導入して欲しいものだ。
「トルコて…(笑)」と完全にナメていたが意外となかなかやるじゃないか、トルコよ。
ボスポラス海峡を渡るためには、終点のカドキョイまで行かずに一つ手前のAyrılık Çeşmesi(アイリリク…読み方わからん!!)で降りる必要があるので注意。
筆者は誤って終点のカドキョイまで行ってから路線図を確認し後悔。
電車賃もバカにならないのでアイリリクまで歩いて戻りそこから電車(黒の路線)に乗りボスポラス海峡を渡った。
インドの車両?
これは筆者が勝手に勘違いしただけなので無視してもらっても構わないが…。
空港駅で初めて電車を目にした際、電車のデザインがインドの国旗と非常によく似たデザインだったのだ。
インドの国旗の柄、すぐにわかる方はいるだろうか。
そう、これこれ。
自国の国旗を電車にデザインするなんてなんとオシャレな・・・と思ったが、よく考えるとここはトルコである。
トルコの国旗は真っ赤なやつのはず。
「インドから寄贈された電車なのか?」などと終点までの50分間考えていたが、降りて再確認するとなんてことはない。
降りてから撮影した写真
ただそういうデザインだっただけ、であった。
ケバブ屋
さて、ホステルの最寄り駅(Yenikapi駅)に到着。
ここからは徒歩15分圏内のはずだが、なぜか地図アプリと自分の感覚が真っ向対立。気づけばかなり遠回りしてしまった。
結果、到着までにかかった時間はおよそ1時間。運動にはなったが、朝からいい汗かきすぎた。
チェックインは14時から。けれど時計を見ると、まだ10時半。
さすがに早すぎるので、ホステルの隣にあったケバブ屋に避難。朝ごはん代わりにすることにした。
店主にメニューを見せてもらうと、なにやら「DÜRÜM DONER(デュルム ドネル)」なるものが100TL。
日本円でおよそ430円。
観光地でこの価格なら、まあ合格ライン。
店内に入ってみると、少々…いや、なかなかの脂の香りが漂っていたので、外に出ることに。
といっても、狭い歩道の端にテーブルが無理やり置かれているだけ。
通行人と目が合う距離感。ちょっと気まずい。
朝から服に臭いが付くのも嫌なので、店の前にポツンと置かれたテーブルに着席。
お店の前の歩道上に置かれたテーブル
だが…そのテーブル、汚さのレベルが事件現場。
持参していた15枚入りのアルコールウェットティッシュを取り出し、貴重な1枚を投入して拭いてみた。
が、拭いても拭いても汚れが取れない。
汚すぎる、このケバブ屋のオヤジは客商売がなんたるかを知らないと見える。
それに店内ではずっとタバコを咥えている。
店主はずっとタバコを咥えていて、火こそつけていないものの、「いまにも吸いそう」な雰囲気を漂わせている。
旅先のごはんは当たり外れも含めて思い出。
だが次回は、もうちょっと清潔感と落ち着きのある場所を選びたいと思った朝だった。
物乞い…?
その後、注文していたデュルム ドネル(DÜRÜM DONER)が到着。
トルティーヤでジューシーなドネルケバブをぎっしり詰めてラップしており、見た目からしてボリューム満点。
これはDURUM DONER(デュラム ドネル)
これで100TL(約430円)は、かなりのお得感。安くて腹持ちも良く、「ケバブ=旅の味方説」が濃厚になってきた。
夢中でケバブにかぶりついていたその時、不意に視線を感じて横を見ると、ピンクのジャケットを着たインド系の女の子(推定6歳)がこちらをじっと見ていた。
(あ、ここら辺じゃあ珍しい顔してるから見られてるのかな)と思いつつ、軽く笑いかけてみた。
するとその子、無表情のまま、筆者が食べているケバブを指差し→自分の口を指差し→またケバブを指差すという動作を無言でループしている。
目は真剣そのもの。もはや「言葉は不要」と言わんばかり。
え?(`・ω・´)
筆者が「え、あ、これ…?いやいやノー!ノー!」と何度か言ったら、女の子は反応も特にせず、すっと歩き去って行った。
髪の毛なんか「え、さっきリンスした?」というくらいサラサラしてて、顔もどちらかというと美形で身なりも整っており、とても物乞いには見えなかったが。
あの子はなんだったのだろうか。
サービスのポテト?
筆者が頼んだのはデュルム・ドネルだけのはずだった。
にもかかわらず、なぜかおじさんはフライドポテトまで運んできてくれた、まるで注文したかのように。
「これは…まさかのトルコ流おもてなしか?」
もちろん100TLは既に支払済み、となるとこれはサービスだろう。
見た目こそ悪いが非常に美味しかった。
このギャップ萌えに筆者、完全にやられてしまった。
気づけばその日以降、「夜→また夜→その次の夜→さらに夜」と4連日で通ってしまったケバブ屋。
ところが、どうにも納得いかないのが、ポテトの扱いが毎回違うこと。
前述した通り、一度目は普通の量で美味しく頂いた。
二度目は盛り付けも適当、量も少し。
頼んでもいないのに勝手に出てきた
上の写真のポテトについて、筆者はまだ一度も手を付けていない。
見た目は最悪だが、まあサービスなのだから文句は言えない。
三度目に至っては、トルコ語は一切話せない筆者だったが「今日もパターテおなしゃす」と雰囲気で伝えたら「は?70TLで売ってんねんから買ったら?」と人が変わったように半ギレされたのである。
四度目はもうポテトの話をするのはやめた、そして当然ポテトは提供されなかった。
静かなる敗北。
未だにあの初日のサービスのポテトはなんだったのかと気になっている。
トルコのケバブ屋で出会った、一期一会のポテトに乾杯。
Hotel Stylish
さて、今回筆者が予約していたのが"HOTEL STYLISH"である。
ホテルと言いながら5人部屋のホステルに泊まった筆者であったが、一泊10ユーロ(約1,600円)ととにかく安かった。
5人部屋に泊まった筆者
レビューは非常に良かったが、まあ安かろう悪かろうである。
まずエレベーターが無いので荷物が多いと大変、そして部屋のロッカーにも鍵は無いので貴重品の収納に困る、さらに部屋は誰でも出入りできるのでセキュリティも最低。
ロビーのお茶飲み放題は重宝したが、基本的に照明が暗めで共用トイレも汚いし嫌な臭いがする。
ホテルのスタッフは親切で良い印象だったが、施設としては古くて不衛生で次も泊まろうとは思わない。
ドミトリーで寝る時の心得
もし部屋に鍵付きのロッカーがない場合、貴重品は身の回りから離さないのが鉄則である。
筆者は外出する際、Macbookは持ち歩くには重いので宿に置いていったが、せめてマットレスの下に隠すなどの自己防衛はした方が良い。
マットレスの下に隠したMacbook
寝る時はパスポートなどが入った財布は枕の下に、カメラが入ったカバンは足元に。
高額紙幣やパスポートが入った貴重品は枕の下に
そしてもう一つ忘れてはいけないのが、耳栓とアイマスクである。
筆者の部屋は5人部屋で、最終日前夜はおじさんが5人とも揃ったので夜中は工事現場のようにいびき祭りであった。
重低音、連打系、断続型。
まるで「いびきオールスターズ」みたいな音のフルコース。
これぞまさに、いびきフェス2025 in ドミトリー。
とある欧米人のおじさんは「周りのいびきがうるさすぎて全く寝れなかった」、と翌朝筆者に漏らしていた。
怒りで小刻みに震える両手を力強くパーからグーにしながら小声で、しかし怒りだけはMAXに込めてこう叫んだ。
「横のおっさんのいびき、うるさ過ぎるやろ!!!!なあぁ!!?くそが、ファック!!」
彼は静かにブチギレていた。
画像生成AIにて作成
その叫びには、夜通し眠れなかった怒り、絶望、そしていびきに対する深い憎しみが込められていた。
だが筆者はというと、耳栓無双モード発動中だったので「いやー、そっすねー」と、共感ゼロの空返事で軽く流してしまった。
(内心:え、全然寝れたけど?)
またドミトリーだと各自の就寝時間も大きく異なり、とあるおじさんは夕方6時頃から眠りにつき、とあるおじさんは夜中の3時頃まで起きている、なんてことが普通にある。
自分が寝たいからと言って「電気消していいすかー?」なんて言える空気ではない。
自分が寝たいタイミングで消灯できるわけではない、筆者はいつも自分では消灯せずにアイマスクをして寝る。
中には顔にタオルを載せて寝ているおじさんもおり、一瞬「コイツ賢者か?戦士か?」と思ったが現実はそう甘くない。
筆者は隣のベッドで眠るタオル戦士の様子をずっと眺めていたからよくわかる。
寝返り一発でタオルが落ちる→光直撃→目が覚める→うとうとしながらタオルを顔に乗せる→寝返り…という無限ループに陥るのである。
このタオル戦法は睡眠レート最低レベルなので絶対にオススメはしない。
耳栓に関して、筆者は昔からサイレンシアを使っているが自分に合うものを選べば良い。
アイマスクは出国直前にヨドバシで買ったものだが、これが実に良かったので是非紹介したい。
鼻の形に沿ったクッションもあるので照明の下でもほぼ真っ暗で寝ることができた。
とにかく耳栓とアイマスクは必ず持参しよう。
ドミトリーは出会いの種
ここ5〜6年ほど、筆者は基本的にドミトリーを使っていない。
まあ基本的に①奥さんと一緒の旅だからというのが最大の理由だが、
その他にも②非常に安い個室がいっぱいあるとか、
③そもそも30歳超えると他人に気を遣いながらの生活がしんどいというのも理由だ。
しかし今回は筆者のみの単独旅、誰にも気兼ねせずドミトリーに連泊した。
ドミトリーとは複数人との相部屋のことだが、中にはドミトリーで出会った人間が一生の友人になる場合もある(残念ながら筆者にはそんな友人はいないが)
筆者もドミトリーで出会った友人は少なくない、彼ら彼女らとは未だにSNSで繋がっている。
ロシア人のマリアとアルゼンチン人のマヌエル
彼らに唆されて18禁のクラブやバーへ出かけたこともあったが、今回のイスタンブールのドミトリーにはムスリムの男性がいた。
毎日決まった時間に汚い床に汚いラグを敷いてその上に座ったり立ったり、何度もお祈りを繰り返す彼。
スーパーで買ったスナックやおやつなど、必ず「食べて食べて」とシェアしてくれる。
以前スイスのジュネーブのドミトリーに宿泊した際もムスリムの髭もじゃ男性にもやたらと食べ物をシェアされたことを思い出す。
「これが我が国の文化や」と言って全て半分こにしてシェアしてくれたおじさん
その他にアフガニスタン生まれロンドン育ちのおじさんが、「日本人でこんなに英語が話せる人間がいたなんて」と中学英語を駆使して旅をする筆者をやたらと褒めてくれたりもした。
彼は5〜6年落ちの日本車を日本で仕入れてオーストラリアとかロンドンで売るんだと言っており、外国車はすぐに壊れるが日本車は本当に長く持つとべた褒めしてくれた。
結局彼らとはSNSの交換はしていないが、やはりこういった形で世界中に友人を増やしていくのもアリだな〜と改めて思った。
トルコはコピー品天国
トルコの最大都市イスタンブールでは高級ブランドのコピー品が堂々と出回っている。
めちゃくちゃ堂々と、である。
たとえばルイヴィトン。
筆者のようにブランド物に興味がない人間には本物に見えてしまう。
ルイヴィトンのバッグが8ユーロ(約1,300円)で売っているが、これも当然コピー品である。
手前がカルバンクライン、奥がグッチだ。
セール中で150TL(約650円)で売っている、もう笑うしかない。
エルメスのサンダルもある。
シャネルのハンカチも発見した。
このように、
- ルイヴィトン
- グッチ
- イブサンローラン
- エルメス
- グッチ
- コーチ
- クリスチャンディオール
- ジバンシー
- ココシャネル
- フルラ
- ロエベ
- マック
などなど、世界中の超高級ブランドのアイテムが破格で売られている。
約860円で世界中のハイブランドの財布が手に入る国
その他にもナイキやアシックス、アジダスなどのTシャツやサンダルも大量にイスタンブール中で売られている。
コピー品を紹介しようとカメラを構えたら「おいおい!!」とさすがに店員に注意されてしまったので、写真はほぼ隠し撮りである。
もちろん全て本物そっくりのコピー品である。
遊びだと割り切って買うのは個人の自由であるが、バカバカしいほど街中がコピー品で溢れている。
おそらくこのシャツもコピー品であろう。
おそらく1時間ほど通りを歩けば500点近くはコピー品を目にするだろう。
高級ブランドのみならず、日本でも有名なキャラクターたちも堂々とコピーされている。
↑これは偽物というかコピーというか、なんと言えばいいかがわからない。
パッケージには「武士刀」と書かれている
↑ちなみに裏面も確認したが、「ONE PIECE」や「ロロノア・ゾロ」などの表記は一切ない。
↑これは明らかにピカチュウだが、タグには「ポケモン」や「ピカチュウ」の表記は一切ない。
その他にも「くまのプーさん」や「ドラえもん」「三つ目がとおる」などなど、キャラクターの肖像権侵害が止まらない。
何度も言うが、粗探しして見つけたのではなく大通りに沿った店舗の軒先で堂々と売られていた。
空港にて
後日イスタンブール空港にて、おそらく偽物であろう高級ブランドのバッグを持った人を何人も発見した。
それらはまるで、「本物である」という一点に全神経を集中させたフェイクたちの祭典。
まるで「本物でない」ことを逆に誇っているかのような、開き直りのオーラすら感じる。
クリスチャン・ディオールの偽物バッグ(おそらく)
ルイ・ヴィトンの偽物バッグ(おそらく)
隠し撮りなので画質は昭和初期のテレビ並みだが、そこはご容赦願いたい。
そして何より驚くべきは、彼らの表情。
堂々たる歩き方、自信に満ちた顔つき、バッグを見せつけるかのように振る舞うその様子。
まるでブランドが彼らを選んだかのような気品すら漂っていた。
もはやバッグが偽物かどうかは問題ではないのだ。
そこにあるのは、「それっぽさ」への限りない信仰。そして、本人だけが信じている真実。
筆者は静かにその場を去った。
この“偽ブランド・オブ・イスタンブール”、あまりに眩しくて直視できなかった。
ANDY HILFIGER
ちなみに街中を歩いていると"ANDY HILFIGER"と書かれた店舗を発見した。
TOMMYちゃうんかい( ゚д゚)
とツッコミを入れて写真を撮り、宿に帰って一応調べてみた。
Wikipediaによるとなんと、ANDYはTOMMY(HILFIGER)の実の兄弟の名前で、彼はファッション産業でもビジネスマンとして働きながら歌手でもあったとのこと。
しかしどちらにしろ”ANDY HILFIGER”という名前のファッションブランドは無いようだ。
グランドバザール
イスタンブールにはグランドバザールという国内一盛況を誇るお買い物天国がある。
もう広すぎて広すぎて完全に迷子になるほどだった。
トルコの歴史と文化を巡るツアーによると、グランドバザールには約4,000店舗が軒並みひしめいているようだ。
2025年2月というオフシーズンだったが非常に混雑していた。
グランドバザールでは、
- 珍しい宝石
- 骨董品
- 武器
- 食品
- コピー品
- その他多くのお土産
を売っていたりする。
その他にも
- レストラン
- モスク
- 銀行
- 警察署
- 郵便局
などがあるようだが、筆者もグランドバザール全てを歩いたわけではないので詳しくはわからない。
またグランドバザールには11の入り口があり、各入り口にはセキュリティゲートが設置されている。
先述したが入場の際に大きな音でピーーーーっと鳴っても完全無視して進めばいい。
ちなみにグランドバザールの中より外の方がお土産は安い。
筆者はこういうキラキラが好きで、友人にもいくつか買って帰った。
イスタンブールでは値段交渉が当たり前
イスタンブールの土産物屋では値段交渉が普通である。
筆者も普段は値交渉など一切しないがここはイスタンブール、頑張ってやってみた。
そこで気づいたことをいくつかシェアしたい。
まず筆者は定価550TLのお土産を430TLで購入した。
(2,400円を1,850円に、約22%引きで購入)
店員も少し考えてから「ん〜〜〜。ま、まあいいだろう」とギリな感じだったのである。
筆者が感じた重要なポイントは、
- 割引は2割が限度で
- 何点か買う時に
- お金の余裕がないふりをする
という感じである。
①まず筆者はグランドバザールで何度か値引きを試みたが、半額どころか3割引きも一度も成功しなかった。
2割が限度かなという肌感覚があった。
②そして1点だけを買う時もなかなか難しい気がした。
筆者はとあるお店で計4点の商品を購入したが、どうせ何点か買うなら別々のお店で買うのではなく一箇所のお店でまとめて買って値交渉した方が良いと思う。
③そしてお金に余裕がないふりをしよう。
筆者は本当にギリギリだったのだが、ポケットから全ての札と小銭を出す素振りをし「こんだけしかない。OK?」と聞いたところOKが出たのである。
しかしもちろん550TLの2割引で440TLくらいが相場であることを忘れてはいけない。
しかもこの方法は結構リスクがある、NOと言われた時に追加でお金を出せないからだ(既に全額と言っているため)。
筆者は実はポケットの中で100TLと20TLだけ上手いこと残して、それ以外は小銭も全て渡したのがかなりリアルだったようである。
アヤソフィアとブルーモスク
イスタンブールはビザンツ帝国(東ローマ帝国)の首都でもあり(当時はコンスタンティノープルと呼ばれていたが)、オスマン帝国の首都でもあった。
こういった経緯からイスタンブールには「アヤソフィア」と「ブルーモスク」という巨大なイスラム教のモスクが存在する。
筆者は西洋建築・ビザンティン建築を少しばかり独学で勉強していたので、是非とも自分の目で見たいと思っていた。
まずはブルーモスク。
ブルーモスク
実に巨大なモスクで見応えは十分にある。
しかし一つ注意がある。
上記のようにムスリム専用の時間帯も存在するので、先に確認しておこう。
筆者は12時20分に到着し、結局14時まで待たなければならなかった。
しかし中は圧巻。
それに無料である。
こんな素晴らしいモスクを無料で拝見できるなんて、入場料が25ユーロ(≒4,000円)のアヤソフィアとは大違いである。
筆者はブルーモスクを訪れて「もはやアヤソフィア行かんでもよくね?25ユーロかかるし」と思ってしまったほど見応えは抜群であった。
もうただただスゴイ…の連続であった。
しかし一応イスタンブールまで来たのだ、アヤソフィアにも行かねばなるまい。
ブルーモスクからアヤソフィアへは徒歩5分程度と、ほぼ隣り合わせと言っても良い。
まずはチケットの行列に並び、と言ってもオフシーズンなので5分ほどで購入できたのだが、アヤソフィアを見学する。
入場料は25ユーロ、日本円にして4,000円というトンデモない金額である。
また入場にはドレスコードがあったりいくつか禁止事項があるので事前にチェックしておこう。
入場ゲートを越えると案の定の持ち物検査、セキュリティゲートを通るとピーっと鳴るが無視。
ちなみに写真は禁止されていない。
うむ、こちらも確かにスゴイ。
観光客は2階の回廊のみ入場を許可されており、1階部分はムスリム(イスラム教徒)のみ入場が許されている。
なので1階を覗いてみると黒い服に身を包んだ人たちがメッカの方角を向いてひざまずいたり立ち上がったりしている。
確かに楽しめたのだが、常に頭の中に25ユーロという金額が浮かんでは消えるため、100%楽しめたという観点で言えばブルーモスクに軍配が上がった。
怪しいおじさんには連いて行かないように
ブルーモスクやアヤソフィア付近には怪しいおじさんが大量発生していた。
「コンニチハ ワタシニホンゴハナセマース」と話しかけてきたおじさん。
以降カタカナだけでは読みにくいので漢字にするが、カタカナで言っていると思って欲しい。
「わたし日本の練馬でケバブやってるよ、今はオフシーズンだからこっち帰って来てるね。アヤソフィア今とても混んでるからオススメじゃないね。わたしの家族、近くで土産物屋やってる、寄って行ってよ。何も買わなくてもいいから」
そう言って筆者に日本の在留カード(外国人用の身分証明書)らしきものを見せてきた。
筆者の奥様も外国人で在留カードは何度も見てきたが、パッと見では偽物だとは思えなかった。
しかし結局筆者は「とりあえずアヤソフィア行ってきます」と言って断ったのである。
また別のおじさんが「日本人ですか?」と話しかけてきた。
そのおじさんは弟が日本人女性と結婚して青森県に住んでいると言ってきた。
「写真あるよ」と言ってスマホを取り出し、アラブ系のおじさんととても美人な日本人女性が一緒に写っている写真を見せてきた。
「これ、私の弟でーす。これ私の弟の奥さんでーす。とても美人な人ね」と言ってくる。
そして「私の家族が近くで絨毯屋をやってまーす、日本人いっぱい来てくれるよ」と言ってそのおじさんと色んな日本人とのツーショット写真を見せてきた。
そして最終的に「私のお店すぐ近くでーす、行きましょう、行きましょう。買わなくていいから」と言ってどこかに連れて行かれそうになった。
「いや、おれグランドバザール行くんで」と言って無理に断ったところ、「大丈夫わたしたち友達でーす」と言ってきた。
筆者はその声を無視して歩き去ったが、後ろから「チッ!!!!」と舌打ちする音が聞こえた。
奴らにはいくつかの共通点があった。
- まずは異国で不安な日本人を安心させるために日本語で話してくる。
- そしてより信用させるために日本の地名を出す。
(例えば練馬や青森県など) - 近くに自分の家族の店があると言い出す。
- 買わなくてもいいからと言ってくる。
筆者は一度も連いて行ったことはないが、絶対に連いて行かないようにして欲しい。
世界三大料理
トルコ料理と言えば、「中華料理」「フランス料理」と並んで世界三大料理の一つに数えられる。
寿司ラーメン天ぷらなど日本食に思い入れの深い筆者は、世界三大料理に日本食がないのはどう考えてもおかしいといつも思う。
まあそんなことをブツブツ言いながらいくつかストリートフードを食べてみた。
ケバブ
チキンライス
ミンチを挟んだパン
うむ、まあ美味しいのは美味しいが日本食とは比べられない。
ChatGPTに「世界三大料理に日本料理がないのはなぜ?」と聞いた回答をざっくり要約するとこうなる。
- まず選定時期が19世紀と古く、当時は日本料理が世界に知られていなかった。
- またフランスはヨーロッパに、中国は東アジアに、オスマン帝国は中東〜北アフリカに影響力が大きかったため。
- そして選定の基準が宮廷料理・豪華な宴席料理なので、素材の味を活かす日本料理は注目されなかった。
うむ、もう現代では世界三大料理などという表現自体が古臭くて意味のないものに感じる。
そして最後に一つだけ言わせてもらおう。
和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され、世界的に評価されていると(ドヤァ!!!
イスタンブール空港(IST)へ
最終日、午前10時に宿を出て歩いて最寄駅(Yenikapi)へ。
始発のYenikapi駅から15分ほど電車に乗ってGayrettepe駅でM11に乗り換え、空港を目指した。
Yenikapi駅の改札でイスタンブールカードをタッチをするとゲートが開き、画面には利用料金とカード残額が表示された。
上が今回の運賃(27.00TL)、下が残額(69.78TL)
今回の運賃は27TLなので約116円、残額は69.78TLである。
この調子でいけば残額に問題はなさそうだ、しかし電車に乗り込み異変に気づく。
ん、なんか違う。
最終日だから油断していたのか、乗る電車を間違えたことに気付き間一髪で降車し、路線図を確認する。
そうか、このYenikapi駅は何本か異なる路線があるのだ。
下の画像を見てもらったらわかるが、右下のYenikapi駅は何本か異なる路線(赤緑黄白)が交わっている。
筆者は緑色の路線(M2)に乗らなければならなかったが、何も考えず赤色の路線(M1)に乗りかけた。
この赤色の路線に乗っていればおそらく空港着はギリギリだっただろう、ふぅ危なかった。
すぐに改札を出て(この1分くらいで116円を捨ててしまった筆者)正しい路線の地下鉄に乗れた。
電車の中にはUSB給電用のコンセントがある、すごい。
そして電光掲示板の表示も非常にわかりやすい。
そうして乗り換え駅(Gayrettepe)に到着。
Gayrettepe駅にはイスタンブール空港へのガイドもちゃんとある
乗り換え中、売店でポケットに残った20TL札で20TLのパンを買い本当に無一文になってしまった。
20TLのパン
Gayrettepe駅では乗り換えに15分ほど歩くという予想外の疲労を伴ったが、なんとか空港に着いた。
イスタンブールカードの残額3.70TL、ギリギリで足りた。
その後筆者はイスタンブールカードをどこかに落としてしまったようで、探しても全く見つからない。
まあどうせ払い戻しはされないので別にいいのだが。
本当にギリギリの旅だった。
その後空港駅から5分ほど歩いて空港に到着。
空港の中に入ると大行列がある、なぜだ。
なんとセキュリティチェックである。
この段階ではナイフなどの危険物を所持している可能性もあるので、なんのための検査かが全くわからない。
イスタンブール市内でもナイフなどは売られていて、お土産として買った人もいるだろう。
一応セキュリティの機械に通してはいるが、別にここで凶器を持っていたところで何も言われない。
要するにハッタリなのである。
wizz air
ところで、前日にwizz airのチェックインをした時の話をしよう。
アプリ上で搭乗券が出るのかと思いきや、以下のようなメッセージが表示された。
もし従わない場合は搭乗が拒否される可能性があります。
筆者は直感した。
そのチェックインカウンターにて荷物のサイズもチェックされる、と。
ピンクの金網かごに荷物を入れさせられ、もし入らない場合は追加の支払いが生じるのだ、と。
筆者はいつも通りMacbookを背中に隠し、各地で手に入れたお土産はジャケットのポケットに、暇つぶしのために持参した本はズボンのポケットに、その他できる限りの努力をして荷物を小さく見せかけた。
しかし結局その心配はなかった。
チェックインカウンターの列に並んでいる際、wizz airスタッフに荷物が規定内のサイズかを確認したいとこちらから申し出たのだがその返答があまりにも意外。
「ん、やりたいならやってもいいけど。どうする?やる?別にやらなくてもいいけど」
結局チェックを受けることはなかった、かと思いきや数名は名指しで荷物チェックを強制されている。
やはり「ん、あの荷物の大きさは…?」と思われたら最後、必ずチェックを受けるようだ。
筆者の荷物は規定内だったがお土産などで多少膨らんでいた程度なので、そもそも目につかなかったのだろう。
空港内にあるハイブランド
出国審査の様子
出国審査を経て、セキュリティゲートを越えるとそこに見えたのはハイブランドの嵐。
街中のコピー品店とは明らかに異質のハイブランドならではの高級感が漂っている。
そうそう、本物が欲しいならこういうところで買わないと。
このイスタンブール空港内で働いているハイブランドのスタッフ達は街中のコピー品についてどう思っているのだろうか。
ロンドン空港へ
さて、こうしてイングランドの首都ロンドンの空港へ旅立った筆者。
もはや搭乗口ではピンクの網カゴすら置いていない。
そしてイギリス入国にはETAというビザが必要なのだが、よく考えると申請結果をまだ受け取っていなかった。
直前だったので焦って確認すると迷惑メールフォルダに「イギリスの入国を許可します」と英語で書かれたメールが入っていた。
危ない危ない。
そして今回は久しぶりの窓際、おそらく10年ぶりくらいの窓際な気がする。
意味不明の理由で長らく待たされた挙句ようやく出発かと思いきや、なぜか突然クリーム色の液体を翼の上に吹きかけている。
この液体噴射のせいで出発が約1時間も遅れてしまった。
安全に関わることなのだろうが、機長から一言説明があってもいいのにと思った。
しかし無事に飛び立ち眼下を見ると、久々に目にする窓からの景色が素晴らしい。
ロンドンは今日も雨、と言われるほど雨が降り続くロンドンであるが雲の上はいつでも晴れである。
心機一転、ロンドンに向けて意気揚々と気持ちを向けた筆者であった。
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