2014年の驚きと発見の連続だった1ヶ月間を振り返りつつ、今回はドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘン滞在について語る。
今思えば、右も左も分からない状態でよくそんな大胆な決断をしたものだが、この旅が人生において多くの発見や学びをもたらしたことは間違いない。
そもそも、筆者がヨーロッパに行こうと思ったのは、空手の大会で負傷し休学を余儀なくされたことがきっかけである。
世界大会でのケガと休学
2013年4月、筆者はアメリカ・コロラド州デンバーで開催された空手の世界大会に出場した。意気揚々と挑んだ準決勝だったが、そこで左脚を負傷。結果、デンバーで手術を受け、そのまま1週間入院することとなった。
そう、人生初の海外がまさかの病室スタートである。
その後、全治半年と診断され、大学も1年休学♡
毎日だらだらと過ごしていたが、ある日「世界ふしぎ発見」を観て、緑の瞳が魅力的なチェコ人女性に心を奪われ、そこから急激にヨーロッパと欧米文化に興味を持ち始めた。
「よし、ヨーロッパ行くか。」
こうして、大学復帰の3か月前にバックパッカーとしてヨーロッパを旅することを決意したのである
ミュンヘン滞在記
ミュンヘンはドイツ・バイエルン州の州都。
バイエルンと言えば?そう、ソーセージである。
筆者が初めてバックパッカーとして訪れた都市であり、選んだ理由は単純明快。
- 名前の響きがかっこいい
- 治安が良い
名前の響きは意外と重要である。
「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨が「佐藤一郎」だったら、あそこまで人気になっただろうか?
(同姓同名の方がいたらすみませんm(__)m)
「おれ、ケニアのナイロビ行ったことあるんだ~」
「おれ、ドイツのミュンヘン行ったことあるんだ~」
どっちの話が聞きたいだろうか?
話の流れ上ミュンヘンと言いたいところだが、ケニアのナイロビの話も非常に気になる(笑)
そして名前の響きと同様に治安の良さも大事だ。
旅人にとって、命は一つしかない。
筆者も基本的にはうなじを削がれない限りは死なないと思っているが、念には念を入れた方がよい。
ミュンヘン空港に降り立つ
ミュンヘン空港に降り立った時の胸の高鳴りは今でも忘れられない。
飛行機が着陸するにつれ高まる鼓動、自分の足で異国の地を踏みしめるあの感覚。超大型巨人がウォール・マリアを見下ろしたときも、きっとこんな気分だったのだろう。
ついに一人でヨーロッパに来たんや!!!
関西弁で叫びそうになったが、ぐっとこらえた。
初めてのユースホステル
ミュンヘン空港から電車に乗り、2025年現在では名前も思い出せないほどド田舎の駅で降りて歩くこと少々。
宿はもちろんユースホステル(Youth Hostel)を予約していた。
※ユースホステル協会が運営するユースホステルは会員のみ宿泊可能。
日本でも手続き可能なのでユースホステルをご利用の方は予め登録しておこう。
ヨーロッパのユースホステル(Youth Hostel)の特徴は、
- 清潔
- 安い
- 朝食付き
の三拍子が揃っている。
ちなみにヨーロッパのユースホステルは「トイレとシャワーが同じ空間」のユニットバス方式が普通である。
あれはマジで萎え萎えですわ。
筆者の奥様(イタリア人)の実家もこの方式で、訪れるたびに「うわ、またこれかよ…」と思う。
しかし2014年当時の筆者は大学生、後輩の家で酔い潰れて便器とキスするほどの衛生観念だったので、なんとか耐えられた。
要するにコスパは抜群。
なんせ朝食ブッフェも付いた上でも格安なのだ。
ピザ屋で見た不良少年と隠れた店員
腹が減っては旅はできぬ
慣れない土地では無駄にエネルギーを使うことが多いので、よくお腹が減る。
明日の朝食ブッフェに意気込みを懸けるより前に、まずは今すぐなにか食べないと。
ユースホステルに荷物を置き、近くのピザ屋に入った。
そこで見たのは、酒を飲む若き不良少年たち。
お前ら絶対中学生くらいやろ。
これは当時の筆者のメモだが、スタンドバイミーみたいなちっこいけど度胸ありそうなガキってイメージわかるだろうか。
(出典:ゲオ宅配レンタル)
これは意外とあるあるのようだ。
殴り合いなら1000%勝てそうやけど、とにかく度胸はありそうだ…。
身長182cm体重80kgという、室伏広治とドラえもんを足して2で割ったくらいフィジカルには自信がある筆者ではあるが。
いきなり後ろから、「ヘイおっさん!金くれや」とか言われそうな雰囲気を感じながらピザのメニューを確認する筆者。
まあ、奴らはほっといて店員さんにピザを注文しよう…と思ったのだが、日本みたいに店員さんが「いらっしゃいませー」って感じじゃなく、店の人間も席に着いてるから誰に頼めばいいかが全くわからない。
エクスキューズミー!!!??
と大声を出すのも違う気がしたので、とりあえずメニュー見ながら呆れて店員がオーダー取りに来るまでひたすら待つことにした。
結果、ただ席に座ってなにも注文しないアジア人を不審に思ったのか、向こうから話しかけてきてくれた。
川にはカヌーのゲートが・・・
さて翌朝、朝食ブッフェ会場で無双した筆者はその後ホステルの近くを散歩することにした。
なんと言っても初めての一人旅、街中を歩くだけでも十分に冒険である。
ユースホステル近くの橋を通ると眼下にカヤック用の練習ゲートが!
知る人ぞ知るカヌー・カヤックのテクニック練習用ゲート
何を隠そう、わたくし大学時代に5年間カヌー部に在籍しており大学近くの琵琶湖とか川にこんなんぶら下げて、右から通ったり左から通ったり、もしくは360°ターンしたり毎日練習していたのである。
ん、なぜ5年間大学にいたのかですって?
別に隠すことでもないが、筆者は一年留ね休学していたのです。
休学です!!休学は留年とは全然違いますがそれはまた別のお話♡
日本ではカヌー・カヤックは超マイナー競技だが、ヨーロッパではそこそこ市民権を得ているスポーツなのである。
余談だがカヌースラローム競技の筆者のお気に入り選手はLucien Delfour選手だ。
この急流の中を突き進む感じ、カヤック楽し過ぎる。
読者の皆さんは水に突っ込む系のジェットコースター好きだろうか?
あれのもっともっと安全が保証されていないまま競技化されたヤバいスポーツだと言えばわかりやすいと思う。
愛の南京錠
ドイツの橋で偶然見つけた、とある素敵なヨーロッパの慣習をご紹介しよう。
世界ふしぎ発見で目にしてから「おーロマンチック~(*ノωノ)」と思っていた愛の南京錠。
橋のフェンスにはカップル双方の名前を彫った南京錠がかけられていて、鍵を掛けた後に2人でその鍵を下の川に投げ捨てるそうだ。
永遠の愛を誓って・・・(*’ω’*)
そのうちの何組がそのまま無事に結婚したのだろうか・・・。
非常に気になる。
また欧米人の名前は日本のように多様性がない、なので同じ名前の人物がいっぱいいるわけだ。
日本なら姓名が漢字までピッタリ一致するとなるとだいぶ数が減ると思うが、愛の南京錠に同姓同名の名前が複数あれば「あれ、こいつ浮気してんじゃね?」とか想像できるわけだ。
オープンテラスで食い逃げ
ミュンヘン市内に場所を移し、
「ちょっとおしゃれなカフェでパイでも食べよう(*´ω`*)」
と、とあるカフェに訪れた時のこと。。
ヨーロッパのカフェは、店の前にあるオープンテラスでゆっくり軽食を楽しむことが多く、
オープンテラスの様子
支払いは食後に席で行うことも多い!
この、レジまで行かずに自分のテーブルで支払いを行う方式を筆者は「テーブルチェック方式」と呼んでおり、一時期は外食するたびにテーブルチェックが可能かどうかを試していたことがあった。
またこれをテーブルチェックチャレンジと呼んでいた。
あなたも一度テーブルチェックチャレンジしたらいかがだろうか?
それはそうと、そんなシステムを利用して筆者の横に座っていた3人くらいの観光客は食べ終わってそのままスッと自然に立ち去って行ったのである。
ん?あの人らお会計は?
と一瞬思ったが、なんせまだ独り旅2日目。
「あ、事前に清算したんか」と勝手に納得し、そのまま席でゆっくりしていた。するとお皿を下げに来た店員さんに、

横に座ってた客は、、、どこ・・・?
と聞かれ、嫌な予感がしながらも、
え、さっき帰って行きましたけど・・・
と答えたところ、店員さんが焦ってダッシュで周りを探しに行ったのだ。
あいつら食い逃げかい!!!!
(たぶん見つからんやろ)
料金後払いってものリスクがある、リスクという点ではやよい軒の先払いシステムに軍配が上がる。
ヨーロッパで「水」と言えば「炭酸水」が出てくる
また、まことしやかに語り継がれる、ヨーロッパの信じられない常識がある。
それが、ヨーロッパでは「水=炭酸水」というものだ。
筆者もこのトラップに幾度となく引っかかり、純粋な水を求めたはずがシュワシュワ攻撃を受け続けてきたのである。
基本的にはスーパーマーケットで自分でペットボトルの水を買う際は気を付けた方がいい。
自分で買ったので文句は言えないが、
「お前、天然水やろ…?普通の水やんな?」と念じながらゴクリと飲んだ瞬間——
ブッハァァァ!!!炭酸やった!!!!
あの不意打ちの衝撃、ヨーロッパを旅した者なら一度は経験しているに違いない。
筆者「なぜなんだ…なぜヨーロッパでは水といえば炭酸なのか…」
この文化の違いを、喉と胃袋で何度も学ぶ羽目になるのであった。
結構おもしろいと思うので、詳しいことはこちらの記事を読んで欲しい。
(別タブで開く)
ヨーロッパでは水より炭酸水が主流先日、イタリア人彼女と彼女の職場の同僚であるハンガリー人夫婦の計4人で登山に行きました。その際に夫婦が持ってきた水分がなんと炭酸水だったので驚きました。筆者え、激しい運動中に喉[…]
西ドイツの首都「ボン」へ
そして3日間のミュンヘン滞在を経て、次なる目的地は西ドイツの首都「ボン」。
ただの経由地なので特別何をしたわけではなかったが、ここで筆者は人生初のヨーロッパの友人マリスと出会うことになる。
マリスはバルト三国の一国ラトビア出身の男で、奥さんと子どもを祖国に残し、単身イギリスに出稼ぎへ向かう途中だったという。
「異国の地で出会ったこのラトビア男、どんな人生を歩んでいるのか興味津々や!」
それは、旅の偶然が生んだ小さなドラマの始まりだった。
2014年の驚きと発見の連続だった1ヶ月間を振り返りつつ、今回は西ドイツの古都ボン滞在について語る。今思えば、右も左も分からない状態でよくそんな大胆な決断をしたものだが、この旅が人生において多くの発見や学びをもたらしたことは間違いな[…]