ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回は初期キリスト教建築について説明します。
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※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。
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本記事は「実在する初期キリスト教建築」を解説しています。
実在する初期キリスト教建築
この章の特に重要な点を挙げると以下の4点になります↓
➀旧サン・ピエトロ教会堂
②サンタ・マリア・マッジョーレ教会堂
③サン・タポリナーレ・イン・クラッセ
④サン・タポリナーレ・ヌオヴォ
それぞれ解説します。
実際に現代まで残る初期キリスト教建築をいくつかみながら理解を深めましょう!
➀旧サン・ピエトロ教会堂
(現存はしませんが)実例としてまずはイエスの一番弟子聖ペトロの殉教を記念して326年頃に建設された「旧サン・ピエトロ教会堂」を紹介します↓
この教会堂は、身廊の長さ約90mの巨大な教会堂で、側廊が左右に2列設けられ、身廊を含んで5廊式(※)プランを採り、現在のサン・ピエトロ大聖堂にひけをとらないほどの規模を誇り、バシリカ式教会堂の典型例と言えるようです。
②サンタ・マリア・マッジョーレ教会堂
ローマにある「サンタ・マリア・マッジョーレ教会堂」は、度々の改造を受けながらも格天井(ごうてんじょう)の身廊をはじめ初期キリスト教時代の室内をよく残しています↓
初期キリスト教建築時代に既に格天井(木造)なんてあったんですね。
というかめちゃくちゃ美しい天井ですよね\(゜ロ\)(/ロ゜)/
一度自分の目で見てみたいものです。
ちなみに前記事の復習も兼ねてちょっと追記しましたが、
全て覚えてますか?
わからなかったら今後のお話もついていけないと思うので、もう一度初期キリスト教建築の初めの記事から読み直してくださいね。
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③サン・タポリナーレ・イン・クラッセ
一方、モザイクの町としても有名なラヴェンナにも東ゴートの王テオドリックの建てた「サン・タポリナーレ・イン・クラッセ」があります↓
こちらも同様に、身廊上部のクリヤストリーから採光を確保し、上を見上げれば格天井が張り巡らされています。
アプスには半ドームがあり、そこにはキリストの復活や昇天する絵などが描かれています。
④サン・タポリナーレ・ヌオヴォ
イエス・キリストの生涯、テオドリク王の宮殿などのガラス・モザイクで美しい彩りをみせている「サン・タポリナーレ・ヌオヴォ」も同様です↓
こちらももう説明する必要もないくらいですよね。
格天井、クリヤストリー、アーケード、アプスなど・・・
とても美しい教会堂内部です。
では初期キリスト教建築編の最後、集中式聖堂の意味と特徴についてお話したいと思います↓
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