今回は、一条工務店が特に力を入れている断熱性能のお話です。
断熱性能が低いと、夏は暑いし冬は寒いしどれだけエアコンを付けても快適な空間にならないのに光熱費だけはめちゃかかると、良いことが一つもありません。。。
つまり全ての住宅が高断熱を目指すべきなのです。
筆者は【家は性能】を謳う高性能住宅業界のトップメーカー「一条工務店」と契約したので、家が建つのが待ち遠しい限りでございます(´・ω・`)
そんな筆者(夫婦)の現在の生活スタイルがこちら↓
・夏は保冷剤と扇風機で体を冷やす
・冬は湯たんぽと筋トレで体を温める
・年間数日しか冷暖房を使わない
・【冬期限定】週一日のご褒美が「お風呂」
※普段はシャワーのみ
こんな感じの超が付くほどのドケチ生活なので、それはもう惨憺たる毎日でございます。
「あと2ヶ月でマイホームに引っ越しだぜぃ٩( ”ω” )و」などと言いながら日々過ごしています(笑)
いやーほんと、それにしても奥様にはとんでもなく迷惑をかけています(`・ω・´)
ということで本記事では「一条工務店の断熱性能」について深掘りしていきたいと思います。
ちなみに筆者が感じた一条工務店の不満についてこちらの記事で解説していますので興味があれば是非!
本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」をご紹介しています。これから新築住宅を建てようと思っておられ[…]
高断熱住宅の利点などを飛ばして、いきなり一条工務店の断熱性能について知りたい方はこちらをクリックしてジャンプしてください。
高断熱住宅の利点
まずはこれですよね。
これがわかっていないと、「うちは高断熱住宅なんです!」って言われても「あ、そうすか。でも値段高いからローコスト住宅でええですわ」なんていうトンチンカンな受け答えになるんです。
ということで、高断熱住宅の利点を結論から言っちゃいます↓
➀屋外の寒さ暑さが室内に入ってこない
➁エアコンの効きが非常に良い
③毎月の光熱費が安い
です。
逆に断熱性能が低いと、屋外の熱気や冷気が壁や天井、窓や壁を通じて屋内に伝わるので夏は暑いし冬は寒いです。
そのため、エアコンをフル稼働させないと室内を快適な温度に保てませんし、そんな状態でエアコンを使うので光熱費もバカスカかかってしまいます。
普通の方はエアコンの効きが悪いのを(断熱性能が低いのが原因なのに)エアコンのせいにしちゃいます(笑)
おーい、それ断熱性能の低さが原因ですよー!
高断熱の重要性に関する超わかりやすい動画がありましたので下に載せておきますね↓
断熱性能の基準
断熱性能を表す数値はQ値とUa値に分かれますが、基本的にはUa値で比較すれば良いと思います。
(超ザックリ言うとQ値は家の床面積に左右され、UA値は家の表面積に左右されるのでどちらの数値を重視すべきということは言えないんです。)
さて、以下の画像は一条工務店のHPから引用しました↓
「UA値でもダントツ!」って大きく書いてます(笑)
(出典:高断熱構造「外内ダブル断熱構法」)
Ua値が低いほど断熱性能は高いです。
断熱性能を表す基準として「長期優良住宅」とか「ZEH(ゼッチ)」とか「HEAT 20のG1」とか聞いたこと無いですかね?
2023年現在の日本国内で使われている断熱性能は大きくこのように分けられています↓
上にいけばいくほど断熱性能が高くなります。
ちなみに有識者は、
最低でもHEAT20 G1レベルはクリアしてないと、高断熱住宅とは呼べない・・・。
と主張する人が多いです。
(なのでG1以上を赤色で表示しました)
断熱住宅後進国の日本でもようやく2025年以降の新築住宅は断熱等級4(改正省エネ基準)以上の断熱性能を義務化しましたが、世界基準で見るとまだまだ断熱性能が低過ぎると言われています(以下参照)
他国と比べても規制が緩かった国内の建物の断熱性能を義務化し、木材利用を促進する建築物省エネ法の改正法が6月13日、国会で…
このZEHとか長期優良住宅とかHEAT 20のG2とかは先ほどのUa値で決まってきます。
ちなみに一口に「HEAT20 G2」レベルといっても、Ua値は地方によって違います。
鹿児島には鹿児島の気候に合わせたUa値が、南極には南極の気候に合わせたUa値があります。
一瞬難しそうですが、めちゃくちゃ当たり前のことを言っています(^ω^)
まあ「鹿児島市の建物と南極の建物を同じ断熱基準で比較するのっておかしいよね」って話です。
「鹿児島の冬には十分な断熱性能ですよー」というダウンジャケットが南極でもそのまま使えるわけじゃないですよね。
日本各地の地域区分と各Ua値についての説明がこちらです↓
上図左側の列に書かれた「1地域」とか「5地域」とかはこのように分かれています↓
(出典:初めての方へ 窓選びのポイント)
たとえば筆者は京都在住なので地域区分は6、建築する家の種類はi-smart(アイスマート=一条工務店の商品)なのでUA値が0.25です。
6地域のUA値0.25を表で探すと、HEAT20のG3レベル(0.26)をちょっと超えるくらい、というトンデモナイ断熱性能であることがわかります。
宮城県や山形県でHEAT20 G2レベルの断熱性能にした場合(Ua値0.34)、その断熱性能は北海道ならHEAT 20 G1レベル(Ua値0.34)になってしまいます。
広島県ではG2レベルの断熱性能でも、そのまんま北海道に行けば長期優良住宅レベルの断熱性能になります。
ちなみに、この地域区分は国土交通省が公式資料として公表しています↓
もしリンクが切れていた場合は「地域区分新旧表 国土交通省」くらいで検索すればヒットしますので是非(^ω^)
UA値を出さない会社でも高性能な家を建てている可能性も0ではありませんが、限りなく0に近いことは間違いないと思っています。
UA値を出さない
=家の性能に重点を置いていない
=高性能な家ができるわけがない
という感じです。
また、Ua値と光熱費の関係について↓
➀Ua値0.4は、36年後にUa値0.26に抜かれます。
②その後はUa値0.26がひたすら走り去っていきます。
前述しましたように、「夏暑くても冬寒くても、エアコンなんて付けねードケチ生活をこれからも一生していくんだ」という方の光熱費が一番安くなります(笑)
あくまで「人間にとって最も快適な空間を24時間365日持続する」という観点でのお話でした。
また、電気代の値上げ率も加味したら、26年で0.26が0.4を追い抜きます。
さて、ここまで断熱性能の基礎知識を解説しました。
高断熱住宅についてもっとお勉強したい方はこちらの記事をご参照ください↓
「耐震等級3」をひたすら褒めまくった前回の記事に続いて↓[sitecard subtitle=関連記事 url=https://ryo-yasukawa.com/seismic-resistance-earthquake/ […]
では一条工務店の断熱性能はどうなのか、実際に見ていきたいと思います。
一条工務店の断熱性能
(出典:高断熱構造「外内ダブル断熱構法」)
では実際に一条工務店の断熱性能はどうなのか?
一条工務店の営業マンからもらった資料(以下参照)から判断しましょう↓
クリックするとこんなPDFが現れます↓
画質が粗くてすみません(`・ω・´)ゞ
リンクの方はキレッキレの画質で確認できます!
各商品によって断熱性能に違いはありますが、(筆者が購入した)最も高断熱な「i-smart」を見てみると↓
Ua値は0.25なので、筆者が住む京都(=6地域)ならHEAT20 G3レベルクリアというトンデモナイ断熱性能になっています。
(一条工務店の枠組み工法の中では)最も低断熱な「i-smile」でさえもUa値は0.32ということで、京都ならHEAT20のG2とG3の間くらいの断熱性能があります。
Ua値0.32であれば、超高性能とは言わないまでも現在の日本の住宅業界ではトップクラスと呼べるほどの断熱性能となっています。
一条工務店さすがです。
ちなみに高気密高断熱のガチ勢ブロガーの記事を読んでみました↓
一条工務店のi-seriesⅡ(i-smartⅡ/i-cubeⅡ)はQ値0.51Wという量産住宅にしては圧倒的な断熱性能…
ド素人の筆者には意味不明な説明ばかりでしたが、こちらの記事を全て読みその上で筆者なりにわかりやすくまとめたのがこちらです↓
一条工務店のQ値はあくまでカタログ値なのであなたが建てる家がカタログに記載されている通りの性能を持つわけではない。
ある程度自社に都合の良い条件で計算しているのは確かだし、算出の根拠となった計算式もHPに出ていないのは(検算できないので)不誠実な気もする。
しかしそれはどの住宅会社でもやっていることで一条工務店に限った話ではない。
本記事の要点は「一条工務店は嘘つき」なんて話ではなく、それ以上に驚くべきことがあるということ。
他社で一条工務店と同等の性能にすると、間違いなく一条工務店よりも高くなると思われる。
たとえカタログ以下のスペックだったとしても、一条工務店の坪単価と性能を考えるとやはり一条工務店のコスパは最高に良いとしか言いようがない。
ということでした。
一条工務店、さすがです٩( ”ω” )و
おわりに
さて、本記事では一条工務店の断熱性能について解説しました。
断熱性能が低いと夏は暑いし冬は寒い、それに光熱費はバカスカかかると良いことがほんと一つもありません(・ω・)ノ
現在の日本が定める断熱等級はめちゃくちゃ低い基準であり、欧米からしたら「え、まだそんな断熱基準使ってんの?」と完全に化石となりつつあります、と言うか既に世界から取り残されています(笑)
ガチ勢の人も「やっぱ一条工務店やべー」と言っているのを見ると、やはり一条工務店で良かったな~とも思ってきました(笑)
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筆者はただの「一条工務店の客」ですが、なるべく多くの方に高品質な家に住んで頂きたいので宣伝させてください。
高気密高断熱で業界トップをひた走る一条工務店ですが、実は無料体験宿泊ができるんです!
家を一軒貸し切って、夕方17時~翌10時まで滞在することができます。
一条工務店の営業マンに知り合いがいる方はその方に概要を訊いてもらって、営業マンの知り合いがおられない方は、筆者を担当してくれた営業マンを紹介させて頂きます٩( ”ω” )و
気になった方は遠慮なく以下のコメント欄から「紹介してー」と一言頂ければ幸いです。
では、一緒に素敵な家づくりをしていきましょう!
より詳しく"高断熱住宅のスゴさ"について知りたい方はこちら↓
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