【おもしろいヨーロッパ旅行記】オランダの首都アムステルダム【3/10】

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2014年の驚きと発見の連続だった1ヶ月間を振り返りつつ、今回はオランダの首都アムステルダム滞在について語る。

今思えば、右も左も分からない状態でよくそんな大胆な決断をしたものだが、この旅が人生において多くの発見や学びをもたらしたことは間違いない。

一応、前回の記事も載せておく。

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アンネの家

アンネの家は、筆者がずっと行きたかった場所である。

ここアムステルダムには、かの有名なアンネ・フランクが実際に住んでいた場所「Anne Frank House」があるのだ。

» 以下、アンネに関する説明↓(飛ばしてもらっても支障はない)

アンネ・フランクは2年半の間この建物(Anne Frank House)で他7人のユダヤ人と共にひっそりと隠れ住んでいた。

足音すらもたてれないという超ストレス環境だったのである。

アンネ・フランクとは

アンネ・フランク

アンネ・フランクは、第二次世界大戦中にヒットラー率いるナチス党のユダヤ人殲滅作戦(ホロコースト=大虐殺)の被害者の一人で、世界で一番有名なユダヤ人犠牲者とも言われている。

将来作家希望だったアンネは、隠れ家で過ごしている間に日記を書いていた。

それが有名な「アンネの日記」。

1944年8月1日の日記を最後にナチスに捕らえられ、ドイツのベルゲン・ベルゼン収容所で病気で命を落としたと言われている。

アンネ・フランクが亡くなったベルゲン・ベルゼン収容所


アンネフランクとその姉マルゴーの墓

ドイツのハノーヴァーにある「ツェレ」という町を訪れた話はまたいずれ。

アンネフランクが実際に亡くなった「ベルゲン・ベルゼン収容所」は数ある収容所の中でもダントツで衛生状態が悪かったようだ。

» 折りたたむ

さて、アムステルダムの話に戻ります↓

アムステルダム滞在記

アムステルダムはこんな北にあり、とにかく寒いです。

あまり相対的な地図を見ずに行程を組んだのだが、あんな寒いんならもっと防寒着持って行ったらよかったと後悔したほどだ。

ちなみに北海道の緯度はイタリアのブーツのかかとと同じくらいである。

みんなにオープンな家庭

ヨーロッパの家庭は開放的過ぎる。

リビングが丸見え!

普通に道を歩いてると、家の中の様子がバッチリ見える。

夜はさすがにカーテンを閉めるが、それでもシルエットが動いているのがわかるレベル。

オシャレだ…。

ヨーロッパの主食はやはりパン

ホステルを出て、今晩の食料確保に移る。

スーパーに入ると、そこにはパン!パン!パン!!

やはり欧米はパン食文化のようだ。

いかにも体に悪そうなパンが大量に並んでいる。

しかもゴテゴテのクリームたっぷりのケーキたちもいっぱい💛

ディナーを探しに来たけど、こんな不健康なものを晩ご飯として食べるほど俺は落ちていない。

・・・10分後・・・

結局、予算の都合で㋐フランスパンと㋑と㋒体に悪そうなホイップクリームパンを購入。

だってめちゃくちゃ安いんだもん(笑)

オランダのスーパーでの屈辱的なレジ体験

旅先での英語の練習、これは絶好のチャンスだ!と意気込んだ筆者。

スーパーのレジで店員のお姉さんと少し話そうと思い(ナンパではない、英語の練習のためである)、レジの際に少し話しかけてみた。

ブログ アムステルダム

筆者「は、はろ〜。イッツコールドアウトサイドね?さむ、えーっと、フリージングね?」

すると店員のお姉さんが無表情で

「○×△◇■△○!!!」

と返してきた。

なにを言っているのか、全くわからない。

事前にオランダについて少し勉強をしてきた筆者は咄嗟に

「あ、ここはオランダやから公用語はオランダ語かドイツ語か?」

と分析。

しかし英語も世界の公用語のはずなので話せたらラッキーくらいで訊いてみた。

筆者「Can you speak English?」

するとお姉さん。

「I’m speaking English.」

え?(゜.゜)

「嘘やろ!?今までずっと英語だった!?ってことは、俺、英語すら聞き取れてなかったのか!?!?!?」

顔面蒼白、心の中で土下座しながら静かに会計を済ませる筆者。

袋詰めしながら頭を抱えた。

「俺の英語力、オランダ語と区別つかんレベルやったんか……」

そしてその日、筆者は誓った。

「英語の勉強、頑張ろう……!」

なお、帰国後、オランダの英語普及率を調べたら ヨーロッパでもトップクラスだった(驚異の94%がバイリンガル)ことを知る。

筆者、絶望。

LINEニュースの誤報

冬のヨーロッパ独り旅。

寒さが身にしみる夜、ホステルのドミトリーには…誰もいない。

筆者(布団をかぶりながら)「あぁ、これが孤独ってやつか…」

しんと静まり返る部屋。

かすかに聞こえるのは、遠くの道路を走る車の音だけ。

目の前には例のホイップクリームパンとフランスパン。

そんな寂しい夜に、LINE五輪ニュース速報の誤報が届き、笑顔で寝ることができた。

これ笑った、思わずスクショしてしまった。

孤独な異国の夜、思いがけない誤報に救われる。

布団の中でクスクス笑いながら、そのまま夢の中へ…。

── でも、オレも恋愛してぇぇぇぇぇ!!!

ヨーロッパの落書きは既にアートっぽい

昨夜の寂しさも、LINEニュースの謎速報で和らいだ。

さあ、新しい朝だ!

ホステルをチェックアウトし、アムステルダムの中心街へ向かう。

朝の冷たい空気を吸い込みながら、のんびりと歩く。
道端のカフェからはコーヒーのいい香り。

運河沿いの自転車たちが整然と並ぶ風景。

「おぉ…これがオランダの朝か」

異国の街を歩いていると、ふと壁の落書きに目が留まった。

どこかで見たことがあるような、ないような、アラビアンナイト風(?)の謎アート。
白黒で描かれた大胆な線…いや、でもなんか雑じゃないか??

しかし、絵の才能ゼロの筆者にとっては、この落書きですら芸術に見える!

「これぞストリートアート! 俺には描けん!! つまりこれはアートや!!」

通行人が素通りする中、筆者だけが足を止め、ひとり感動。

……うん、芸術の都アムステルダム、やっぱり奥が深いぜ。

ヨーロッパの交通機関事情

ヨーロッパでは、改札がない駅も多い。

改札がない=切符なしでも電車に乗れるということである。

え、じゃあタダで乗り放題じゃん?♡

そう思ったそこの君、 甘い!

確かに無賃乗車は物理的に可能。
改札を通る必要がないから、切符を買わずに乗ることもできる。

しかし……世の中そんなに甘くない。

しかし、たまに車掌が車両を締め切り「切符確認しまーす」と宣言し、一人ずつ有効な切符を持っているか確認してくるのだ。

その時、有効な切符を持っていなければ……

罰金である。

金額は都市によっても違うが、スペインでは最大で600ユーロとのこと(日本円で78,000円くらい)。

2025年2月中旬に訪れたイタリア・フィレンツェ市内のトラムにもこのようの貼り紙があった。

下のイタリア語は読めないが「切符は1.7€、罰金は250€」ということである。

250ユーロとは約40,000円で、一度罰金を食らえば約150回分の切符代を支払うことになる。

「いやいや、でも検札しないことも多いんでしょ?」

うん、確かに。
検札の頻度はランダムで、運が良ければバレないこともある。

でもそれは、もはやギャンブル

一回の電車賃をケチったせいで、何万円も払うリスクを負う。
これ、めちゃくちゃハイリスク・ローリターンな賭けじゃないか?

筆者の実体験

ちなみに筆者も、ドイツで切符ミスをやらかしたことがある。

小さな田舎町の券売機は英語が表示されないことも多く、かと言ってドイツ語も分からず適当に切符を買ったのだ。

その結果、電車内で検札タイムに遭遇。

筆者の切符「14歳以下の割引運賃

筆者、当時20代。

アウトー!!!

車掌「この切符は……14歳以下用だけど?」

筆者「Oh…(;゚Д゚)」

慌てて事情を説明。
「本当に間違えただけです! 悪気はないんです!」

車掌、ジロリと筆者を見る。

そして、深いため息とともに……

「次から気をつけろよ」

見逃してもらえました。

もし意図的な無賃乗車だと判断されたら、罰金コースだったかもしれない。

みんなもヨーロッパで電車に乗るときは、ちゃんと正しい切符を買おう!

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ヨーロッパ流の「詐欺」初体験

場所はアムステルダム中央駅の前の広場、時間は観光客で賑わう昼間のど真ん中。

筆者に近づいてきたのは、身長2m越えのガリガリの汚いおっさん。

アムステルダム 旅行 オランダ

「Exchange!! Exchange these coins to the bill!」

手には1€コインが5枚。

あ、なるほど。1€コイン5枚を5€札1枚と交換して欲しいのか!全然OK

特に怪しいこともなさそうだし、まぁいいかと財布を取り出し5€札を出した瞬間。

おっさん、筆者の手にある5€札をサッと取り上げ、

「サンキューサンキューwww」

ポンポンと筆者の肩を叩き、半にやけのまま去って行った。

( ゚д゚)

……数秒間、完全に思考停止。

「え?これが詐欺か?」

スリでも恐喝でもなく、何かを盗まれたわけでもない。
だが、なぜか5€札だけが消えている。

「……すごい、新手の詐欺?」

気づいた時には、おっさんの姿は人混みに消えていた。

うまい。
めちゃくちゃ自然だった。

詐欺られたショックよりも、その手際の良さに感心してしまった筆者。

……いやいや、感心してる場合ちゃうわ!!!( ゚Д゚)

ヨーロッパの中華料理は美味しい?

初ヨーロッパ、まだ1週間も経ってないのに……

パンに飽きた。

朝も昼も夜もパン、パン、パン。
どの国に行ってもパン、パン、パン!!!

そして気づいた。

「パンって、口中の水分全部持っていくやん!!!」

ヨーロッパのパンは日本のふわふわパンと違い、硬めでしっかりした食感が多い。
「もちもちチョコちぎりパン」なんかどこを探してもない。

おしゃれなカフェでクロワッサンを食べてみても、気づけば口の中がパッサパサ。

もう無理だ。
もうパン生活には耐えられない。

「米が…米が食べたい…!!」

そんな時に救世主となるのが、各町に必ず1軒はある中華料理屋さん!

ヨーロッパにある中華料理はほんまに神!

これがもう、めちゃくちゃ美味い!!!

油たっぷりのチャーハン、熱々の麻婆豆腐、トロトロの中華スープ。
米!麺!肉!野菜!

「これや…! 俺が求めてたのはこれや…!」

しかも中華料理のすごいところは、どこの国で食べてもそれなりに美味いこと。

「ヨーロッパの中華料理は神懸かり的にうまい説」
これは旅の中で何度も確信することになった。

ハンバーガーの自動販売機

日本には、ラーメンやお雑煮が出てくる自動販売機がある。

だが、アムステルダムの駅地下には……

「ハンバーガーの自動販売機」 がある!!!

( ゚Д゚)「な、なんやこれ!?」

見た目は、ロッカーみたいなガラス張りのボックス。
中にはBurger KingやMcDonald’sっぽいハンバーガーがズラリ。

書いてある値段は 1€~2€。
お金を入れると……

ガチャッ!

扉が開いて、温かいハンバーガーが取り出せる!!!

ヨーロッパのハンバーガーは、日本のものよりもずっしりしていて食べ応えがある。
しかも、ちゃんと温かい。

これ、地味にめちゃくちゃ便利。
夜遅くてもやってるし、駅でサクッと腹ごしらえできるのはありがたい。

ドイツの都市ドレスデンへ

ドレスデン

アムステルダムを出発し、次なる目的地は……

ドイツ東部の街、ドレスデン!

……と言っても、今回はあくまで経由地。
「一泊だけの短い滞在」 なので、ガッツリ観光する時間はなし。

しかし!

短時間の滞在でも、しっかりと色々な発見があったのだ。

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