④ビザンティン建築の伝播【6/7】

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ビザンティン建築

ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回はビザンティン建築について説明します。

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※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。

キューバ 歴史
筆者
5回にわたってヨーロッパ30ヵ国以上を完全無学で周ってきた僕が言うので間違いありません(笑)

※「この部分がわかりにくいです」とか「これはどうなんですか?」などの質問やコメント等ありましたら遠慮なく下部のコメント欄からお問い合わせください!

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本記事は「ビザンティン建築の伝播」を解説しています。

ビザンティン建築の伝播

この章の特に重要な点を挙げると以下の2点になります↓

この記事のPOINT

➀ギリシャ十字とラテン十字

②サン・マルコ大聖堂

それぞれ解説します。

➀ギリシャ十字とラテン十字

以下、「西洋建築様式史」より抜粋しました↓

ユスティニアヌス帝によるビザンティン前期の教会堂に続いて、9世紀のバシレイオス1世によるギリシア十字形プランの新しいタイプの教会堂が建てられる時代がやってきます。

中央のドームを支えるためにギリシア十字の腕の部分にもドームを架けて合理的に構造処理するものです。

え、ギリシア十字?(゜-゜)

と思った方、大丈夫!

説明します。

ギリシア十字とは難しく考えずに、四辺が同じ長さの十字と思ってください↓

我々が良く知る「十字架」の形はラテン十字と呼ばれます。

ドームの架け方を追求したビザンティン建築でしたが、「ドーム載せるのってギリシャ十字形の方が良くない?」となり、9世紀以降はギリシャ十字形のビザンティン建築が隆盛する時代が訪れました。

このギリシャ十字形のビザンティン建築の代表例が、ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂なんです。

筆者も数年前にベネツィアに行きましたが、当時は西洋建築なんて1mmも興味なくてサン・マルコ大聖堂には一瞥もせずにフィンランドの首都ヘルシンキに向かった思い出があります(笑)

イタリア ヴェネチア

イタリア ベネチア

さようなら、水の都。

またいつか会おう。

②サン・マルコ大聖堂

参考書には以下のような説明がありますが、まあ読まなくてもいいと思います。

とは言え一応載せておきます↓

ヴェネツィアのある商人が…

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アレキサンドリアから盗んできた聖マルコの遺体を奉納するために、832年に建設された教会堂の基礎と壁体の一部を再利用して建てたもので、ユスティニアヌス帝がコンスタンティノープルに建てさせた聖使徒教会堂を原型として、ギリシアの建築家が設計したと言われている。

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ではまず初めに、このサン・マルコ大聖堂の平面形式を 確認しましょう↓

こんな感じです。ギリシア十字は見つかりましたか?

著者の説明はもう少し続きます↓

ギリシア十字形のプランのそれぞれの正方形柱間に直径13m、高さ30mの大ドームを5個架けたもので、アヤ・ソフィアのような流れるような空間性はもはや追及されていない。

らしいのです。

わからない人は下のGIF画像をみてください↓

ギリシア十字形プランと大ドームを記しています。

内部はこんな感じです↓

アヤ・ソフィアのような流れるような空間性はもはや追及されていない

流れるような空間性・・・流れるような・・・?

教養のない筆者にはあまり理解できませんでしたが、まあアヤ・ソフィアはそれだけスゴイってことですね(適当

ロマネスク建築

(↑アヤ・ソフィア再び)

以上の9世紀から12世紀のビザンティン中期の時代が過ぎると、東ローマ帝国はイスラムの侵略と十字軍の海上封鎖によって衰退し、そして1451年のトルコ人によるコンスタンティノープル陥落でついに滅亡します。

しかし、ギリシア正教はロシアに広まり、ロシアを本拠地として後期ビザンティンの教会堂が開花することになります。


ではビザンティン建築編の最後、シャルルマーニュとカロリング朝建築についてお話したいと思います↓

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