〈子供でもわかる>四大文明発祥前の世界史

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世界遺産1級取得に向けて、「世界史」の必要性を感じ始めた今日この頃です。

今日のテーマは「四大文明発祥前の世界史」です。

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読者
わかる気がしね~

そう思われるかもしれませんが、実は超簡単なのでまずは読み流すくらいのつもりでお読みください。

4大文明が始まったのは約3000年前ですが、人類の歴史は紀元前400万年前から始まるんです!!

特に今回は〈子供でもわかる〉と書いている通り、極力難しい言葉を排除して図解多めで説明しています!

人類の誕生と変化

進化

ヒトの祖先はサルと言われていますが、サルが今の人類の直接の祖先ではありません。

男の子 イラスト
読者
え、そうなんだ

長い長い時間を経て現在の人類の直接の祖先である新人(しんじん)へと進化したのです。

人骨と一緒に見つかった石器などから、彼らがどのように生活していたのかを、化石が発見されるにつれて徐々に明らかになりました。

猿人(400万~50万年前)

人類の進化

現在、最初の人類とされているのが、400万年前に登場した猿人(えんじん)で、代表的なものがアフリカで発見されたアウストラロピテクスやホモ=ハビリスです。

猿人の特徴

彼らは、2本の足で立って歩き、石で作った簡単な道具を用いました。

原人(50万~20万年前)

人類の進化

今から50万年前になると、ジャワ原人北京原人、ハイデルベルク人などの原人(げんじん)が現れました。

原人の特徴

彼らは、石を砕いて細工をした握斧(あくふ)や簡単な言葉、火を使用していました。

猿人は二本足で歩いて石で作った簡単な道具を用いてましたが、原人はさらに簡単な言葉や火を使用したのです。

白人女性
読者
少しづつ賢くなってるんですね!

旧人(20万~4万年前)

人類の進化

およそ20万年前に登場した、ヨーロッパや北米などに分布するネアンデルタール人やアフリカのローデシア人などが旧人(きゅうじん)と呼ばれます。

旧人の特徴

彼らは、石で刃物を作ったり、死者を埋葬し供物を捧げるなど、精神的な進化もみられます。

おっと、簡単な言葉や火を使うだけでなく、精神的な進化もしていますね。

新人(4万~1万年前)

人類の進化

私たちの祖先である新人(現生人類)は、約4万~1万年前に現れました。

南フランスで見つかったクロマニョン人、日本の三ヶ日(みっかび)人などです。

新人の特徴

彼らは、用途ごとに異なる石器や、動物の骨や角を加工した槍や釣り針の他に、洞穴の壁に絵を描いたりもしました。

イベリア半島の地中海沿岸の岩壁画

※スペインのアルタミラ洞窟やフランスのラスコー洞穴壁画が有名です。


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筆者
ここまではOKでしょうか?(笑)

➀猿人➁原人③旧人④新人と大きく4段階に分けて人類は進化してきたのです。

さて、ではこの約4万~1万年前に出現した新人が、更に進化し、紀元前5000年頃から世界中の大きな川の流域で複数の文明が同時多発的に興りました。

同時多発的に、というのがポイントですね。

それが皆さんご存知の四大文明です。

※特に優れた人類文化の発展を「文明」と呼ぶのであって、四大文明以前にも世界中に色々な人類が生活していました(←当たり前ですが

四大文明の発祥

獲得経済

人類は長い間、打製石器や骨角器(こっかくき)を使って獣や魚を捕まえたり、植物の実などを採ったりして食べていました。

骨角器とは、動物の骨や角や牙で作った道具のことです↓

(出典:じょうもんキッズ_縄文人道具(骨角器)

このように動植物を得て、その日暮らしするのを獲得経済(かくとくけいざい)と呼び、この時代を旧石器時代と呼びます↓

数日間食糧を獲得できなかったら餓死するって感じの時代ですよね…

よく生き延びた!!

ご先祖さまあぁぁぁぁぁ

獲得経済から生産経済へ移行(前1万~前8000年前)

生産経済

氷河期が終わって地球が暖かくなると、人類は植物の種をまいて育てる農耕や、動物を飼う牧畜を始めました↓

キューバ 歴史
筆者
農耕や牧畜を学び、「その日暮らし」をする必要が無くなったのは驚くべきことですね。

今から約1万~8000年前くらいのことで、これは生産経済と呼ばれます。

その日暮らしの獲得経済から、より生き延びれる可能性の高い生産経済へ移行したんですね。

新石器時代(前8000年~)

農耕

農耕・牧畜によって、人類はそれまでのように食糧になる獣を追って移動する生活をやめ、定住するようになり、それはやがてムラとなっていきます。

やはり農耕に適した地域、牧畜に適した地域があるので、そういった地域に自然と人が集まってくるんですよね。

定住するようになり、用途によって様々な道具も生まれました↓

磨製石器:植物や動物の肉を切るため

石臼:穀物を潰すため

石斧:土地を開墾するため

土器:穀物を貯蔵したり、煮炊きするため

この時代を新石器時代といいます。

初めは雨水を頼りにしていた農耕も、水路をつくって農地に水を引く灌漑農業(かんがいのうぎょう)が始まると収穫量が増え、共同作業が必要な作業なので小さなムラは大きな集落に発展します

この、

「定住」→「ムラ」→「集落」

の流れを理解するのが非常に重要です(”ω”)ノ

四大文明

こうして紀元前3000年頃に、都市が成立します。

やがて、道具や収穫された穀物などを財産とみる考え方が生じ貧富の差ができ、また、部族の長や貴族といった身分が現れ、階級が生まれます。

ヨーロッパ ブログ
読者

もうこの時からすでに…

階級とか貧富の差が生まれていたのか…

そんな中、紀元前4000年~前2000年にかけて、

・ナイル川

・ティグリス ユーフラテス川

・インダス川

・黄河

の流域に生まれた都市国家(※)は、

※都市国家とは「都市サイズの国家」という意味で、集落が集まってさらに発展した都市(?)くらいの感じです

4つの文明に発展し、特に四大文明と呼ばれます↓

ナイル川 → エジプト文明

ティグリス・ユーフラテス川 → メソポタミア文明

インダス川 → インダス文明

黄河 → 黄河文明

※今回のシリーズで紹介する中には、上の4大文明以外に「エーゲ文明」というのも含めています。

この記事の総まとめ

では最後にこの記事の内容をザックリおさらいしておきたいと思います。

筆者 イラスト
筆者
自分の理解度アップのためにも復習しておきたいです(笑)

人類は長い時間をかけて現在の姿になりましたが、それまでは以下のような4種類の進化を辿りました↓

猿人

⇒(400万~50万年前)二本足で歩き、石で作った簡単な道具を使った

原人

⇒(50万~20万年前)石を砕いて細工をした道具や簡単な言葉、火を使った

旧人

⇒(20万~4万年前)石で刃物を作ったり、死者を埋葬するなど精神的にも進化が見られる

新人

⇒(4万~1万年前)用途ごとに石器を使い分けたり、動物の骨や角を加工して道具を作ったり、壁画を残したりした

そして、紀元前1万年前くらいまでの先祖たちは、獲得経済と呼ばれる「その日暮らし」をしており、この時代を旧石器時代と呼びます。

ヨーロッパ ブログ
筆者
しかし徐々に動物を飼い始めたり植物の種をまき始めたりして、牧畜や農耕を覚えて生産経済へと発展します。

紀元前8000年を過ぎたあたりから、土地に定住してムラを作ったり、磨製石器や石臼・石斧・土器を作ったりして、新石器時代へと入ります。

こうして、紀元前3000年頃から世界中の大きな川の流域で複数の文明が同時多発的に興ったのが4大文明です。

4大文明の説明については、今後別の記事で書いていこうと思います!

おわりに

さて、いかがでしたか?

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筆者
猿人とか原人って聞いたことありましたよね~(笑)

この時代ですでに階級や貧富の格差があったなんて、初めて知りました\(゜ロ\)(/ロ゜)/

ではこれから各文明について説明していきます。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました!

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