【超わかりやすい】冷戦中に結成されたNATOとWTOを解説‼

今回は「NATO」と「ワルシャワ条約機構」についてです。

この言葉を聞くと、なんとなく軍隊っぽいイメージはありますよね~

今回は東西冷戦に先駆けて結成された「NATO」と「ワルシャワ条約機構」を簡単に説明しようと思います。

NATOとは

NATO(ナトー)とは

北大西洋条約機構

という英語(North Atlantic Treaty Organization)の略で、第二次世界大戦終戦直後の1949年4月4日にアメリカの首都ワシントンで締結された北大西洋条約に基いて結成された軍事同盟です。

要するに

北大西洋を囲む国々で軍隊を結成しよう=ソ連を抑え込もう

という目的のもとで結成された軍隊です。

北大西洋ってどこ?

ではその「北大西洋」ってどこにあるんでしょうか?

このど真ん中↑の大きな海域です。

ヨーロッパ ブログ
筆者
文字で説明すると、アメリカ大陸とヨーロッパ・アフリカ大陸の間の海洋ですね!

では、この「北大西洋」を囲む国々と言うとどの国々でしょう?

加盟国は?

当初NATOに加盟した国々は以下の12カ国でした。

» 一覧(クリックで開く)

➀アメリカ
②カナダ
③イギリス
④フランス
⑤ポルトガル
⑥アイスランド
⑦オランダ
⑧ベルギー
⑨ルクセンブルク
⑩イタリア
⑪デンマーク
⑫ノルウェー

» 折りたたむ

ではこの12カ国を赤色に塗り、「ソ連」を青色に塗って中心に置き換えた地図↓を示します。

ヨーロッパ ブログ
筆者
完全にソ連を東西からサンドイッチしているのがわかりますね‼

※現在では東欧各国の加盟が進み加盟国は30ヵ国となっています。

NATOの加盟国一覧や概要の説明は、外務省のホームページに載っています↓

NATOの目的は?

じゃあ結局NATOの目的とは何だったのでしょう?

一言で言うと「旧ソ連と東欧諸国に対する威嚇」です。

ソ連は冷戦が始まるとともに核開発を急激に進め、ソ連が占領する東欧地域では共産党政権が乱立してきます。

西側諸国は焦りました。

西側諸国

このままではソ連が世界のリーダーになってしまう!!!

いつ我々がソ連から核攻撃を受けるかもわからへん!

非常にヤバい!!!!!

そこでNATOを結成し、

もしそっちが攻撃してきたらNATO加盟国全てで制裁報復するよ?

という無言の圧力をかけたのです↓

結局NATO軍が東西冷戦中に戦争をすることはありませんでした

NATO加盟国は集団的自衛権をもっていた!

上でも説明しましたが、NATO加盟国は集団的自衛権を持っており

たとえ一国でもソ連から攻撃を受ければ加盟国全員で報復する

という状態でした。

NATO加盟国「NATOに加盟すれば東側から攻撃を受けるリスクが減るじゃん!ラッキー」

ソ連「ぐむう、あんな小国がNATOに加盟しやがった。なかなか軍事侵攻に踏み切れなくなった・・・」

WTOとは

じゃあ何となくNATOのことが分かった上で、次は「WTO(ワルシャワ条約機構)」について勉強しましょう。

WTO(ダブリュ ティー オー)とは

ワルシャワ条約機構

という英語(Warsawa Treaty Organization)の略でNATO結成から6年後の1955年5月にポーランドの首都ワルシャワで締結された東欧8ヵ国友好相互援助条約に基いて結成された軍事同盟です。

要するに、

ソ連と東欧8ヵ国で互いに見守り合おう=NATOに対抗しよう

という軍隊です。

ワルシャワってどこ?

ではその「ワルシャワ」ってどこにあるんでしょうか?

ぼくは行ったことあるんですが普通の人は「ワルシャワはポーランドの首都です」なんて言われても

「ん、どこ(。´・ω・)?」

状態だと思いますので地図を示します↓

ヨーロッパ ブログ
筆者

ポーランドは冷戦時代は東側諸国に入れられていました。

(一度民主化が起こるもソ連に鎮圧された=ポーランド事件)

では東欧8カ国とはどの国々でしょうか?

東欧8カ国とは?

当初WTOに加盟した国々は以下の8ヵ国でした。

» 一覧↓(クリックで開く)

➀ソ連
②ポーランド
③東ドイツ
④チェコスロバキア
⑤ハンガリー
⑥ルーマニア
⑦ブルガリア
⑧アルバニア

» 折りたたむ

先ほどの図でも示した通り、

↑青色がソ連+東欧8カ国で、赤色が当初NATOに加盟した12の国々です。

ヨーロッパ ブログ
筆者
WTOはソ連解体に伴って1991年に解散しました

WTOに関する説明は外務省のページでは見つけられませんでした。

現在"WTO"と言うと「世界貿易機関」を指す言葉になります。

WTOの目的は?

じゃあ結局WTOの目的とは何だったのでしょう?

一言で言うと「西側諸国が結成したNATOに対抗するため」です。

西側諸国がNATOを結成し集団的自衛権を行使すると宣言したのでソ連側は焦りました。

ソ連 歴史
スターリン

NATOなんか結成しやがって。

そっちがその気ならこっちもやるで?

と、NATOと同じようにWTOを結成し、

もしそっちが先に攻撃してきたらWTO加盟国全てで制裁報復する

という無言の圧力をかけ返したのです。

WTO加盟国も集団的自衛権をもっていた!

上でも説明しましたが、WTO加盟国はNATOと同様に集団的自衛権を持っており、たとえ一国でも西側諸国から攻撃を受ければ加盟国全員で報復するという状態でした。

これにより東西冷戦が新たな形として再び構築されました。

ヨーロッパ ブログ
筆者
「アメリカ VS ソ連」が「西側諸国 VS 東側諸国」になったんですね

どちらかの国が相手の加盟国一国でも攻撃しようものなら、NATOとWTOがお互いを総攻撃するという核戦争一歩手前の恐ろしい状況でした。

NATO加盟国「NATOに加盟すれば東側から攻撃を受けるリスクが減る!ラッキー」

ソ連「ぐむう、あんな小国がNATOに加盟しやがった。なかなか軍事侵攻に踏み切れない…よし俺らもWTOを結成してNATOに対抗しよう」

WTO出陣!チェコ事件

中東戦争 イスラエル アラブ

また、結局にらみ合うだけで冷戦終結まで一度も軍事行動を起こさなかったNATOとは違い、さすがはソ連率いるWTOです、やりました(皮肉

1968年にチェコで、

「もう共産主義や社会主義に押さえつけられているのは我慢できない!!民主化を行いチェコスロバキアを自由な国にしよう。おーーーー」

という運動(=プラハの春)が起きると、ワルシャワ条約機構5カ国(ソ連&東ドイツ&ポーランド&ハンガリー&ルーマニア)が出動してこの「民主化運動」を完膚なきまでに叩き潰しました。

つまり民主化を叫ぶチェコスロバキアの一般市民を皆殺しにして鎮圧したんです(=チェコ事件

ヨーロッパ ブログ
筆者
さすがにこれを見て、アルバニアはソ連を批判してワルシャワ条約機構を脱退しました

NATOとWTOのその後

という事で、西側諸国のNATOとそれに対抗して結成された東側諸国のWTOはその後どうなったのでしょうか。

WTO解散

先述した通り、WTOはソ連の解体に伴って解散しました。

東欧各国が社会主義から離脱する中、解散直前の最後の「ワルシャワ条約機構首脳会議」では、

1968年のプラハの春を鎮圧するために軍事介入したことは間違いだった

と最後の最後に自己批判しました。

旅 ブログ ヨーロッパ
筆者
遅すぎるわボケ!!!

ちなみにソ連解体に伴ってWTOは解散したものの、新たに独立国家共同体(CIS)という組織が結成され、ソ連時代のように東欧各国の上に支配的に君臨しようとしました。

しかしCISの結束力は弱く、現状ではあまり機能していません。

新NATO

NATOはどうなったかと言うと、今でも活動を続けています

1990年のロンドン宣言で、

我々はワルシャワ条約機構を敵視するのをやめた!

と目的を一変させました。

ヨーロッパ ブログ
筆者

いや、そこまで公然と言っちゃうのね(笑)

現在では北大西洋地域の安全保障のみならず、世界中の民族紛争や人権抑圧、テロに対して平和維持のために軍事行動を行うようになり、世界の平和維持に一役買っている(と信じたいです)。

おわりに

調べれば調べるほど、東西冷戦というのは本当に世界の危機だったんだなと思い知らされます。

ヨーロッパ ブログ
筆者

高校の歴史の授業でワルシャワ条約機構とかNATO軍なんて言葉を聞いてもイマイチぴんとこなかったのは、当時の先生の教え方が悪かったからなのでしょうか?

それとも単にぼくが興味なかったから?そのどちらも?

高校生の時にこういう内容に興味を持てていたらもっと大学進学先も違っていたと思います(笑)

ソ連やベルリンの壁の歴史も非常におもしろいので是非ご覧ください↓

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