はじめに
こんにちは
まず今回は基本的に「バックパッカー」に向けて発信しています。
なぜなら僕は贅沢旅行をした事がなく、常に頭には「どうすればお金をセーブできるか」が漂っているからです。
今まで海外(主にヨーロッパ)で会ってきた観光客たちは旅行期間が3~10日という人達がほとんどでした。
こういう方たちは、毎食レストランで温かい食事を食べ、ドアマンがいるようなホテルに泊まり、おしゃれで高そうな服を着て、ポケットWi-Fiで街中でも堂々とネットサーフィンしていました。
こういう人達に僕が言えることは「無事に帰ってね」しかありません。笑
はい!
とっっっても羨ましいです(´・ω・`)
まあ僻みはこれくらいにして本題に入ります。
少しおこがましいですが「上級者編」としたのは少しリスクがあり、体力面や精神面でもタフな人におススメだからです。
代表的な出費を考える
まずは旅をする上での代表的な出費を考えていきましょう。とは言っても、人それぞれ旅において重視していることが違うので一概には言えません。
例えば美術館巡りしたい人、スカイダイビングや乗馬などのアクティビティをやりたい人、そういうエクスペンス(コスト)はとりあえず無視します。
とりあえず、パッと思いつく一般的な出費と言えば、
航空券代
食費
飛行機以外の交通費
宿泊費
とかですよね。では一つずつ見ていきましょう。
航空券代
まあこれがかなり大きいですよね。安い航空券を見つけるとそれだけで旅の楽しさ1.5倍になります。
安い航空券をゲットする方法は大きく分けて2つあります。
海外格安航空券比較サイト
例えば超有名な「スカイスキャナー」「KAYAK」からちょっと有名な「エアトリ」「エクスペディア」「ena」まで多数ありますが、基本はスカイスキャナーでいいと思います。
「とにかく安く!!」という方は、経由地を増やせば時間はかかりますがめちゃくちゃ安くヨーロッパでもアメリカでも行くことができます!
メリット
・とにかく安い
・選択肢が山ほどある
・乗り継ぎ時間(空港滞在時間)や場所によっては、経由地も十分観光できる!
(僕は過去にどっかの国で23時間という半端じゃない乗り継ぎ時間があり、もちろん空港を出て遊び回りました)
デメリット
・飛行機の座席が狭いことが多い(これは航空会社による。〇〇〇方航空はやばかった)
・ほとんどが経由地での長めの乗り継ぎ時間がある。
・一度外に出ると、もう一度荷物の検査や長い列に並ばないと行けない場合がある
・受託荷物は有料で、キャンセル時の払い戻しがない
(受託荷物一つで8000円だったことがあります。)
・本社が海外なので、ロストバゲージした時とかの問い合わせで日本語が通じないことも多い
(僕は昔トラブルが起きて日本人用の窓口に電話したら、日本語を勉強している感じのどっか国の学生が出て会話にならなかった。その時は英語でぎり通じました。)
※ANAやJALの大手航空会社は本当に良いですよ、トラブル時の対処やアプリのシステム、受託手荷物などの管理など全ていいです。
余裕があればなるべく大手航空会社を使って欲しいと思っていますが、ここでは趣旨に反するので詳しい説明はやめときます。
各航空会社が出している特殊な格安航空券
これは大手の航空会社がたまに出しています。
僕自身は利用したことありませんが、知り合いの娘さんはたった3万円でロンドン往復航空券を手に入れたらしいです。
大手航空会社のホームページを見ていると、たまに「今だけ!!〇月〇日~〇月〇日限定!〇〇~○○間の往復航空券を9800円で発売」みたいなのちょいちょい見ます!
こまめにチェックすれば巡り合えるかも
食費
まあこれに関しては難しいですね、僕も食事にはお金をかけたい人間なので….
旅の始めたては、なるべく安めのレストラン探して毎日温かいご飯を食べていましたがお金が湯水のように消えていく。笑
なので最終的には「朝と昼は安めのパンとヨーグルト、夜は温かい食事」という貧乏生活に落ち着きましたが、それでも毎朝昼冷たいパンをヨーグルトに浸けて食べる生活はすぐに限界がきます。
今回は「自炊」を基本として考えているので「安いパンで三食過ごす」とかいうのは置いときます。
①食費を節約するために必要な3種の神器
カトラリー
コッフェル
バーナー
です。カタカナが3つ並んで何のことかわからない人もいると思うので説明します。
カトラリーとは「箸やスプーン、フォーク」、コッフェルは「お鍋やフライパン」そしてバーナーはそのまんまですが「燃焼装置」です。これだけあれば自炊できますもんね!
僕は登山をやるので元々持っていたのですが旅にも使えます。これさえあれば地元のスーパーでお肉を買ってステーキも食べれるし、野菜を買っていつでもお鍋や野菜炒めができます。
メリット
・食費が安く済む
・温かい食事をとれる
・体調などに合わせて好きな食事をとれる
(チョコレートを溶かしてホットチョコにしたりできる)
・好きな時間に調理できる
デメリット
・荷物のスペースを一定量占める
・余計な重さを運ばなければならない
・下手したら火事になる
②自炊施設(キッチン)のある宿に泊まる
自分でバーナーとか持ち歩くのに抵抗のある人はこれ!
世の中にはキッチン付きの宿がたくさんありますし、僕も何度も泊まったことがあります。
近くのスーパーで食材を買って自分で調理、ガスコンロもフライパンも水道も食器類も冷蔵庫まであるホステルがいっぱいあります。
この方法でも安くいけますよね
飛行機以外の交通費
飛行機以外の公共交通機関とは主に「バス」「トラム」「電車」「タクシー」です。
これに関しては、各国でベストアンサーが違うので何とも言えませんので各自で自分の行く国のことを調べて下さい!
「とにかく安く」が僕のモットーなので選択肢として考えられるのは
徒歩
ヒッチハイク
現地でチャリを買う
日本からスケボーやキックボードを持っていく(又は現地で買う)
これら全く冗談ではありません。軽く説明していきます。
徒歩
まあ紛れもなく安い(無料の)移動手段です。
自分の足
国によっては線路沿いを歩けたりするので非日常体験として結構歩けるものですよ。
(これはチェコ共和国で列車が故障して無理矢理歩かされてた時です(笑))
ひたすら歩くという選択肢も時間があればアリだと思います。本気で!
ヒッチハイク
言わずと知れたヒッチハイク!
一度は誰もがやりたいと思っているのではないでしょうか?
※僕の場合は「停車中のドライバーに直接話をする」という手段を使いますが、やっぱり親指を上げてヒッチハイクしたいです。笑
女性の方が圧倒的に停まってくれる可能性は高いです!
» スペイン人女性の友達が手を挙げたら一瞬でヒッチハイクできた話
2018年8月、スペイン人の女友達モニカが日本に遊びに来たので静岡県で会いました。
服装は・・・真夏やからか、スペイン人やからか、とにかく胸元がわりと露わなファッションでした。
1日中遊んだ後、帰りのバスに間に合わず、静岡駅の新幹線に乗り遅れる可能性大という事態に陥りました。
そこで彼女が提案しました。
モニカ「もう、ヒッチハイクしかないわね!わたし、やるわ」
おれ「いやー日本はそんなヒッチハイクで停まるような人も多くないし、タクシー今から呼ぶから・・・」
キキーーーー
おれ「え?(゜.゜)」
若いお兄さん「どうしたんですか?」
モニカ「アリガトウゴザイマス ワタシ シズオカエキ イキタイ」
若いお兄さん「あー…僕もかなり急いでるんですが・・・逆方向かー。んー、わかりました!乗って下さい、でもスピードは大目に見てくださいね。」
ブーーーーーーーーーーン
おれ「なんで急いでるのに停まってくれたんですか?」
若いお兄さん「だって若い女性ですし。しかも外国人ですし。ぼく英語しゃべれないんですけどね、女性でしたから。ははは」
結局、無事間に合いました。
» 折りたたむ
現地でチャリなどを買う
これもマジです。
前にキューバで会った日本人は、現地で13,000円で購入したチャリを長期間使いまくった後、闇市で半額の6,500円で売ろうとしていました。笑
期間が長ければこの選択肢も全然ありだと思います!
(ハンガリーやフランス、スイスでレンタカーを借りて旅をしたことがありますがやっぱり「傷が付かないように」とか「返却時間を守らないと」とか色々と気に掛けなければならない事が多くかなり気疲れしました。)
またこの方法で僕も長期間旅をしたいと思っています。
日本からスケボーやキックボードを持っていく
これも冗談ではありません。スケボーやキックボード一つあるだけでとても助かります。
2017年冬のヨーロッパ旅では荷物が重すぎて街中を散歩する事すら嫌になりました。
その時は、冬用登山靴からアイゼンからバーナーやらコッヘルまであり、一番重い状態では45~50kgありました。
これだけ重いと正直観光なんてのは夢のまた夢です。その時に強く思いました「キックボードがあれば」と。
帰国後キックボードの製造元に直接電話して耐荷重や用途を確認しました(まだ買っていませんが)
上記のように自転車を買うのもいいのですが、バスやトラムに乗るときに不便そうです。その点スケボーやキックボードなら飛行機での移動でも持ち運べます。
宿泊費
では最後の出費である「宿泊費」
もう皆さん予想されていると思いますがずばり、「テント泊」です。
もしくは「Couch Surfing」か「Work Away」
テント泊
例えばこんな感じです。(上の写真は全て外国ですが、見回りの警察官に許可もらいました)
※国によっては法律でテント泊が禁止されていることがあるので気をつけてください!
上の段の真ん中の写真も粗くて見づらいのですが「ノイシュバンシュタイン城」です
(この時は翌朝3時半起でレンタカーを9時までにドイツのフライブルクに返すという使命があり朝焼けの白鳥城を見ることはできませんでしたが。笑)
テント泊のメリット
・宿泊費がかからない
・門限がない
・絶景を独り占めできる
テント泊のデメリット
・危険
・重い
・法律違反の可能性
国にもよりますが一泊安くても1000円、半年旅するなら単純計算で1,000*180=¥180,000
半年旅したら最低18万円かかる(実際は1000円より高いと思うので仮に一泊2000円なら半年で36万円。単純に「手取り月14万円の人」の場合なら給料2ヵ月半分)
というわけで、テント泊はかなり難しいと思いますがお金はとても節約できます!
それに「絶景を独り占めできる」と書きましたが、これがデカい!例えばノルウェーの「トロルの舌」という絶景ポイント
こんな有名な場所、なかなか独り占めできませんよね。昼間なら!
(ここは到着までに3時間の登山しなければ辿り着けないので、逆に言えば安全を確保するためにお昼過ぎには下山すべき)
でも、テントさえ持っていれば夕方から翌朝にかけては独り占めできます。
本当にテント泊さまさまです。
Couch Surfing
Couch(ソファ)とSurfing(波乗り遊び)をミックスさせた言葉→Couch Surfing
つまり「地元民のおうちにただで泊まらせてもらう、という旅を繰り返す」という意味です。
僕はサーフしたこと無いのですが、今年(2018年)の8月中旬からベルギー人の女の子を1週間家に泊めることになっています
追記
とても楽しかったです。
2018年1月頃に(7か月後の)宿泊依頼がありほぼ毎日メッセージのやり取りがあり、お互いに信頼できそうとの結論に至りました。
正直予定が決まっているのならこんな感じでCouch Surfingもとても有用だと思います!
僕は旅先で「今日か明日泊めてくれる人」という条件で探すことがほとんどなので、未だ泊めてもらったことはありません。笑
これも女性は泊めてもらいやすいです!まじで
でもリスクはかなりあると思うので、自己判断でお願いします。
よくあるのは「僕のアパートに泊めれるけど一人暮らしだから一緒に横で寝る感じになるけど気にしない人」みたいな文言が書いてあり、案の定少し問題が起きるという。
友達の女性は何回かカウチサーフィンしてますが、まあ「まだ何もおかしなことは起きていない」と言っていました。
Workaway
これは少し反則な気もするので詳しい情報が知りたければご自身でどうぞ→https://www.workaway.info
簡単に言うと「何かお仕事を手伝うかわりに食事と寝床を対価として保証してもらう」というシステムです。
こういう旅も良いと思います!
おまけ
これは完全におまけのトピックですが、それまでの「安いホステルに泊まりパンとヨーグルトの貧乏生活を続けてお金をセーブするのが当たり前と思っていた僕」の考えを根底から変えたのがスロヴェニア人のNinaでした。
彼女とはオーストリアのハルシュタットという町で出会い、お互い気が合って色々話すうちにどうやら彼女は「テントとか寝袋を持って旅をしている」ということがわかりました。彼女はとても芯の強い女性で行動力もあり、嫌なら嫌と自分の意見をハッキリ言える子だったので「あーこの子ならこの先も心配無さそうだな」と思えました。
小柄で可愛らしい女の子がそのような旅を続けているのを見て、(僕の場合は)本当に自分が情けなくなりました。
今でも(男女ともに)あの子より凄い人(テント泊に限らず)には会ってませんし、あの子と出会っていなかったら、そのような一見リスクの高い旅を始める決心がついていなかったと思います。
「だから女性でも大丈夫ですよ」とは決して言いませんが、やっぱり「自分」をしっかりと持って堂々と行動するのが一番のリスク回避だと思います!
なるべく問題は自分で解決するよう努力する、でも本当に困ったら他人に頼る。感謝の気持ちを忘れずにお返しもする。それが本物のバックパッカーだと彼女に出会って思いました。笑
おわりに
長くなりましたが、いかがでしたでしょうか?海外をなるべく安く旅する方法の上級者編をご紹介しました。
「はじめに」で言った通り、体力面や精神面でタフな人にのみおススメします。
※正直、中途半端な気持ちでできることでは無いので【一本筋の通った芯の強い人】以外にはおススメできません。危なすぎます。
トラブルも多く起こりますし、時には命の危険もあります。安さを追求するあまり過度なリスクを冒すのはやめましょう。