日本語の返事の「はい」は、ドイツ語では「ハイル(ヒットラー)」に間違われる時がある!?
これも「日本語が誤解を生む」シリーズです。
実際に僕が体験したことはありませんが、先輩バックパッカー達から都市伝説的にまことしやかに語られている教訓があります。それが
ドイツ語話者の前で、つい日本語で「はい」と返事をしたらヤバい
という事です。
どういう事なのでしょうか?
それは我々も良く知るあの政党に関係があるのです↓
ナチス党員がヒットラー総統に挨拶する際、「ハイルヒットラー」と言いながら右手を斜め上に伸ばす仕草をテレビや映画で見たことありますか?
あの時に発する「ハイル」という発音が、日本の返事の「はい」の発音に酷似しているらしいのです。
Heil(ハイル)
ドイツ語で「万歳」の意
ナチス時代のドイツにおいて、党の集会などで使われた挨拶の言葉の一つ。
最後の"l"は弱めに発音するので「ハイ」と聞こえる事が多い。
実際、ドイツ人の友人に訊いたところ
「ハイル」の意味は様々(完璧、全て、健康的な、聖なるなど)あるけど、現在のドイツでは挨拶として使われる「ハイル」は残念ながら「ハイルヒットラー」という言葉と強く連想させる。
やから人への挨拶としてはもはや使わない。
日本語の「ハイ」がドイツ語の"heil"に聞こえてトラブルになる可能性はある。
という事でした。
特に若い人たちの間では大丈夫そうですが、年配の方達の前での使用には気を付けた方が良さそうです。