こんにちは、RYOです。

リベ大の両学長が繰り返し言う通り、
マイホーム購入に失敗すると甚大な金銭的負担や精神的負担を背負いますし、
マイホーム購入は確実に人生を左右する大きな買い物です。
絶対に失敗できません・・・(;゚Д゚)ゴクリ
» 後はだらだらと話していますので興味があればクリックで読み進めてください(笑)
さて、ここまで「➀販売図面の見方」の勉強から始まり、物件の適正価格を知るために「②物件価格を土地と建物に分ける方法」を経て、前回は「③内見時に持って行くべきもの」を紹介しました。
こんにちは、RYOです。筆者ぼくは、最近マイホーム購入について考え始めた30歳手前の不動産ド素人ですリベ大の両学長が繰り返し言う通り、マイホーム購入に失敗すると甚大な金銭的負担や精神的負担を背負いますし、[…]
ついに、実際に内見時にチェックすべきポイントのご紹介にきました。

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ということで、ぼくのような不動産素人が1から中古戸建を購入する過程(軌跡)を共有することは非常に有意義だと思います。

あくまで素人のブログなので、誤った認識や理解不足の解説もあるかもしれません。
本記事を妄信して戸建て購入を決定するようなバカなことはやめてください。
エクセルで作ったA3のチェックシートを下に添付しましたので、自分好みにカスタマイズしたり作り直したり好きにダウンロードとかしてください↓
- 1 内見時にチェックすべきポイント(屋外)
- 1.1 ➀周辺環境を確認する
- 1.2 ②自分の車で現地まで行けるのか
- 1.3 ③実際に駐車場に入庫してみる
- 1.4 ④境界標はあるか
- 1.5 ⑤越境物が無いかを確認する
- 1.6 ⑥ガス・水道・下水はどこから引き込まれているか
- 1.7 ⑦振動・音・臭いなどを確認
- 1.8 ⑧隣棟との間隔を確認
- 1.9 ⑨前面道路の幅員を測る
- 1.10 ⑩外壁に藻・コケ・カビが無いか
- 1.11 ⑪外壁のクラックを確認
- 1.12 ⑫外壁の開口の位置を確認する
- 1.13 ⑬軒がどれくらい出ているかを確認する
- 1.14 ⑭外壁のチョーキング現象の有無を確認
- 1.15 ⑮目地のコーキングを確認
- 1.16 ⑯オーバーハングがあるか
- 1.17 ⑰庭に木材等が放置されているか
- 1.18 ⑱シロアリの蟻道を確認する
- 1.19 ⑲換気口があるかないかを確認
- 1.20 ⑳床下が外回りの土の位置よりも高いか
- 1.21 ㉑基礎のクラックを確認する
- 2 内見時にチェックすべきポイント(屋内)
- 3 さいごに
内見時にチェックすべきポイント(屋外)
では実際に内見時にチェックすべきポイントを屋外と屋内に分けて解説します。
正直、内見時のチェックポイントに関する動画は100本以上観ていると思います。

内見時の心構えで最も大事なことは、致命的な欠陥があるかということです。
どんな建物にも多少の欠陥はあるものなので、あまり全ての欠陥に神経質になっていたら物件は選べません。
そういう心持ちで内見を行いましょう(笑)
チェックする項目がめちゃくちゃ多くなったので、実際に内覧を行うように流れ作業的にポイントを記していこうと思います。
➀周辺環境を確認する
まずは現地に行くまでに周辺環境を確認しましょう!
もちろん現地に行くにはその物件の住所を知っていなければならないので、Google mapsで住所を確認してから近くの周辺環境をチェックしときましょう。
その際に川とか崖が物件の近くにある場合はハザードマップを用いて災害地域かどうかをチェックです👍
その他チェックする周辺環境の一例がこちらです↓
・商業施設や公共施設の有無
・嫌悪施設の有無
・住宅街の雰囲気
・小学校はあるか
・病院はあるか
・街灯は多いか
・公演は近くにあるか
・人通りは多いか
・車の通行が多いか
などですね。
特に気になったことだけ、書き留めておくのが良いと思います٩( ‘ω’ )و
②自分の車で現地まで行けるのか
自分の車で現地まで行きましょう。
なぜ自分の車で現地まで行く必要があるのでしょうか?
その理由は至ってシンプルで、
不動産屋に「あ、社用車でお連れしますよ」と言われても、自分の車で行きましょう!

また京都では非常に多いんですが、前面道路が一方通行になっている場合もありますからね。
③実際に駐車場に入庫してみる
物件に着いたら、実際に自分の車で駐車場に入庫(駐車)してみましょう。
筆者は車体がかなり大きなSUV(マツダのCX-5)に乗っているので、ゆったりと駐車できない駐車場はかなり減点です(笑)
また勾配がついている駐車場も物件候補の中にありましたが、駐車のしにくさなどから結局候補から外しました。
④境界標はあるか
車を降りたら、まず真っ先に隣地との境界を確認しましょう↓
四角形の土地なら境界を示す境界標が4つあるはずですし、5角形の土地なら5つあるはずです。
境界標が無ければ、自分の土地の範囲が確定していないということなので、内覧時に見つからない場合は売主に必ず契約までに境界標の位置を明らかにするよう言っておきましょう。
境界明示の義務は売主にあるからです!
また、隣家との間にブロック塀などがある場合は、「それはどちらの所有物か」、「維持管理などはどうしているか」も必ず売主に確認しておきましょう。
⑤越境物が無いかを確認する
境界標の有無を確認した後は、越境物の確認を行います。
越境物の確認とは、お隣さんの植物などが境界を越えて自分の敷地に入ってきているかを確認することです。
筆者の実家での経験談ですが、花の色も綺麗で良い香りのするキンモクセイが実家の庭で高さ5mくらいに育っており、2階の筆者の部屋の窓から触れるくらい近くにありました。
大きな木は(夏は特に)毛虫やゴキブリなど数多くの虫を呼び寄せるので、ムカデやゴキブリ、超大きなクモから名前のわからない気持ち悪い虫まで、多種多様な虫たちが筆者の部屋に定期的に訪れていました。
虫が嫌いな筆者はその度に、
うおぉぉぉっっっ!!!!
とパニックになったのでした。
自分の敷地内に他人の越境物があったとしても、勝手に切り落としたりするのは違法らしく、お隣さんの意思で撤去してもらうしか無いそうです。
つまり、越境物はご近所トラブルの元ということです。
越境物があった場合、売主に「隣人へ越境物の撤去依頼」をしておきましょう。
逆に売主が相手の敷地に越境している場合もあるので、その場合は越境物の撤去を強くお願いしておきましょう!
⑥ガス・水道・下水はどこから引き込まれているか
越境物の確認を終えたら、ガス・水道・下水がどこから引き込まれているかを確認します。
公道から所有地へ直接配管が引き込まれている場合はOKですが、実際はそうとも限りません。
「もともとは1つの大きな土地を複数の世帯に分割して売った」などの理由に起因し、ガスや水道管がお隣さんの地下を通って自分の家に引き込まれれている可能性もあるのです。
これの何がヤバいのか?
お隣さんがとても素敵な日本庭園を造っていた場合、THE エンドです。

は、うちの土地を掘り返して配管工事したいって?
あんたこの立派な日本庭園が見えへんのか?
工事なんて許すわけ無いやろこのオタンコナス
と拒否されたら、成すすべ無しです。
ですので、公道から自分の敷地まで他人の土地を通らずに直接引き込まれているかが非常に重要なんです。
その見分け方を伝授します↓
ガス
(出典:納得できる土地選びのポイント3)
まず敷地と前面道路との境界線上に、もしくは敷地内に上で示したようなガス菅引き込みのサインがあればOKです。
ちなみにプロパンガスの物件を都市ガスに換えたい場合、ガス菅を1m引き込むのに1~2万円ほどかかるようです。
水道
(出典:納得できる土地選びのポイント3)
これも前面道路から直接所有地に引き込まれているかを確認しましょう。
だいたい上のような水道の蓋があると思いますので、一度開けてみましょう。
そこには水道管の口径も表記されているかと思いますが、一昔前の基準である13mmと書いてある場合は、現在主流の20mmに取り換える工事が必要な可能性があるので、要注意です。
古い家では、台所で水を使いながら同時にお風呂でも水を使うと水流がグンと弱くなるらしいですよ。
これが13mmの呪いです。
また、空き家の場合は水道メーターがちゃんと止まっているかも確認しましょう。
どこかの配管が漏水している可能性があります!
下水
(出典:納得できる土地選びのポイント3)
さて、下水についても上のような桝(ます)が敷地内にあるかを確認しましょう。
前面道路にマンホールがある場合は、直接引き込まれている可能性が高いらしいです。
マンホールって子供の頃は遊びで開けたりしてましたけど、あれ下水なんですね(;゚Д゚)キッタネー

本項目を執筆するにあたって、参考にさせて頂いた情報源を以下に示しますので、気になる方は是非一度ご覧ください↓
» 参考情報源一覧(クリックで開く)
納得できる土地選びのポイント3:東京都江戸川区の賃貸・売買なら陽光産業株式会社トキビル不動産におまかせ!物件情報を豊富に…
宅建協会会員業務支援サイト「ハトサポ 」へのログインはこちら…
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⑦振動・音・臭いなどを確認
さて、ライフラインの引き込み状況を確認し終えたら、物件の周辺環境を確認する意味で振動・音・臭いなどを体で感じましょう。

ファミリー層が多く住む地域の物件を買う場合、「22時くらいまである程度うるさいかもしれないな」とかです。
少なくとも異なる時間帯で2回ほど内見すれば、ある程度の周辺環境がもたらす問題を想像できるのではないかと思います。
⑧隣棟との間隔を確認
次は隣棟との間隔を確認しましょう。
たまに、お隣さんとの家の間隔(隙間)が、人間一人がギリギリ通れるくらいキチキチに詰められて立っている物件があるそうです。
庭を広く取ろうとした結果、建物が隣棟に寄ったのかどうか知りませんが、
むしろシロアリなどを呼んだりカビが生えやすくなるので、なるべくなら避けたい項目です。
しかも!
外壁塗装工事をする際に、隣棟との間隔が狭すぎると足場を組めないという問題も起きてしまいます。
→足場が組めない
→外壁塗装工事ができない
→その面の部屋は雨漏れのリスクが飛躍的にアップ👆
⑨前面道路の幅員を測る
所有地が接している道路(前面道路)の幅によっては、その土地は再建築不可である可能性もあります。
「土地の価値は前面道路の価値で決まる」と言われるくらい前面道路は重要なようです。

販売図面に「接道状況:南東4m公道」などと書かれている場合、本当に4m以上あるのかを必ず測りましょう!
⑩外壁に藻・コケ・カビが無いか
建物に入る前に、一度外からグルーっと外壁の様子を確認しましょう。
外壁に藻・コケ・カビなどが見えた場合は、外壁の防水効果が薄れている可能性が高いです。
→雨などの 水分が外壁に滞留する
→ 藻・コケ・カビが生える
という流れです。
⑪外壁のクラックを確認
外壁にクラックがあったとしても、すぐにわめき散らすのはやめましょう(笑)
ヘアクラックと呼ばれる、幅0.5mmくらいまでの髪の毛のように薄いクラックは、まあそこまで深刻では無いので、次回の外壁塗装まで放っておいても大丈夫なことが多いらしいです。
構造クラックと呼ばれる、幅0.5mm以上のちょっと太めのクラックが見えた場合、雨漏れの原因になったりするのでなるべく早くコーキングなどで塞ぐ方が良いと言われます。
⑫外壁の開口の位置を確認する
さて、外壁の開口(窓とか玄関など)の位置を確認しましょう。
耐震等級とか新耐震基準とか言う前に、間取りとか開口とか見るだけである程度「地震に強い家か弱い家か」を判断することができるのです。
Youtubeで「構造塾」と検索すれば、構造の専門家"佐藤実"さんの動画が大量にヒットするので是非見てみてください↓
さて、外壁の開口の位置が縦に並んでいるかを確認しましょう。
直下率とは、1階と2階の柱が繋がっている比率を指します!
窓が縦に並んでいるってことは、左右の柱も1階と2階で繋がっているので直下率が良く耐震性能が高いって事なんです。
直下率がいいか、ってのはけっこー重要なんです!!
例えばこの家↓
耐震的には最悪です、柱の直下率が悪いですからね(ノД`)・゜・。
上の家から柱の位置を推測するとこうなります↓
「外壁の開口の位置を確認する」とはこういう感じのことです。
こちらの方のブログにも詳しく書いてあるので一度目を通してください↓
あまり知られていないようなのですが、建物の構造の強さは、間取りによっても大きく変わります。実際のところ、このような制振装…
また構造の問題を全く考えずに間取りを考えた場合、直下率が悪くなることもあります。
直下率とは2階や3階にある構造に影響を与える柱や壁が、下の階の柱や壁につながっている比率の事です。
この直下率が低いと構造的に弱くなり易いのですが、こちらも1階に大空間を作り、2階は細かく部屋を作ると、直下率は悪くなります。
2階に柱や構造壁があるのに、その下には柱や構造壁がありませんので、2階でかかった力が変な場所にかかり易く、その結果壊れやすくなるという理屈になります。
⑬軒がどれくらい出ているかを確認する
外壁ついでに、屋根の軒(のき)がどれくらい張り出しているかを確認しましょう!
確かに軒ゼロ物件ってスタイリッシュで近代的でオシャレに見えるので、人気が出るのもわかるんですが・・・。
プロは、軒ゼロ物件を見る際はかなり警戒するみたいです。
→外壁にもろに雨が当たる
→漏水の確率が飛躍的にアーーーップ👆
→建物の劣化が早くなる
と、意外に良いことは無いらしいです。
また、屋根の軒裏のメンテナンス状態も一緒に確認しておきましょう。
例えばこういう家↓
耐震的にも漏水的にもかなり危険です(笑)
ヨーロッパみたいな地震がほぼ起きない地域なら別にいいんですが、日本でこの構造はヤバいです。
また余談ですが、屋根の形状が複雑になるほど雨漏りしやすいということも覚えておきましょう。
⑭外壁のチョーキング現象の有無を確認
軒の状況を確認した後に、実際に外壁を触ってチョーキング現象が無いかを確認しましょう↓
(出典:チョーキング現象とは?原因と塗装の必要性をわかりやすく解説)
外壁を素手で触った際に手が真っ白になった場合、外壁の塗り替え(再塗装)時期です。
チョーキング現象を確認した場合、再塗装工事費に約100万円かかるので、値下げ交渉の材料になります!
⑮目地のコーキングを確認
外壁ついでに、目地(めじ)のコーキングの劣化具合も確認しておきましょう!
目地(めじ)とは、部材と部材の繋ぎ目のことを指します↓
(出典:タイルの目地はなぜ必要か?)
↑の白い部分が目地と呼ばれる部分で、別にタイルだけじゃなくて木材とか金属とかの繋ぎ目でも目地と呼びます。
この目地には、コーキングと呼ばれるムニュムニュの液体を注入するのが主流で、その目地部分をグッと押してみましょう。
打ち立てのコーキングは、ゴムのように弾力があります。

実はコーキングの打ち替えは素人のDIYでも十分やれるので、もし興味ある方は一度ホームセンターで道具を揃えてやってみてもいいかもしれませんね。
コーキングの打ち方はこちらの動画で↓
⑯オーバーハングがあるか
オーバーハングとは、下階よりも上階が張り出し、スペースが広くなるように設計されたものを指します↓
ベランダや庇(ひさし)などのように、外壁面よりせり出した部分もオーバーハングと呼ばれます。
このオーバーハングの物件も「見た目が箱みたいでかわいい」とか「スペースが広くて最高」などと人気があるんですが、こういう家は比較的地震に弱い設計とも雨漏りしやすい設計とも言われます。
まあオーバーハングが多用されている場合は危険、くらいのイメージで良いと思います。
オーバーハングの危険性については、こちらの方の動画を参考にしてください↓
⑰庭に木材等が放置されているか
次に、庭がある住居の場合は庭に木材等が放置されているかを確認しましょう。
例えば朽ちた切り株とか丸太が放置されていたり、長年置きっ放しの犬小屋があったり、枯葉がてんこ盛り庭にある場合はその木材とかにシロアリが集まっている可能性が高く、そのまま庭の木材から家の土台や柱まで移動する可能性が高いのです。
わざわざ庭に木材が放置されている物件を買うのはシロアリ被害に遭っているリスクが高い、という感じで考えてください。
⑱シロアリの蟻道を確認する
さて、ここで大本命の項目「シロアリの蟻道」を確認しましょう↓
(出典:シロアリはコンクリートを通過できるのか?)
蟻道というのは、つまりこうです↓
なんです。
シロアリは非常に繊細な生物で、外気や光を嫌うので、基本的に地中を移動します。
しかし大好物の木材のニオイを嗅ぎ付け、どうしても地表に出なければならない時に、蟻道というトンネルを作ってそのトンネルの中を通るのです。
蟻道は外気も外敵も光も遮断できるので、シロアリは必死で作るのです。
こちらのブログによると↓
シロアリがどのように家を移動し、木材を食い荒らしていくかご存知ですか?お庭の黒アリのように行列を作って入ってくるの?それ…
蟻道は「蟻土(ぎど)」と呼ばれる、土壌や木材のカスにシロアリの排泄物・分泌物を練り合わせたものをセメントのようにペタペタ塗り固めて作ります。
基本的には床下のコンクリートや木材に沿わせるように直接、蟻土をくっ付けて蟻道を作るので、トンネルの通り道の形は半円形となります。
とのことです。
なるほど、この蟻道があれば間違いなくシロアリが木材を目指した証拠ってことですね((((;゚Д゚)))))))
その他、シロアリについての参考ブログ↓
⑲換気口があるかないかを確認
基礎のクラックを確認する前に、換気口があるかどうかを確認しましょう↓
換気口があると、基礎を構成するコンクリートの中の鉄筋が途切れるので、基礎の強度が少し弱くなってしまいます。
換気口がない場合、その基礎の立ち上がり部分を下から覗いて、スリットが入った換気口が外周全体にあるかを確認しましょう↓
(出典:城東テクノ株式会社)
↑これは基礎パッキン工法と呼ばれ、5m間隔で配置される換気口より、外周全体に渡って土台と基礎の間に通気性のあるパッキンをかませることで、より床下換気を促進させ、光や風が嫌いなシロアリさんを寄せ付けない効果があるのです。
これ、マジでスゴイ商品だな~と素人ながら思いました↓
参考動画↓
⑳床下が外回りの土の位置よりも高いか
換気口から見える床下が、外回りの地面の位置よりも低い場合は大変です。
雨などが降った際に水が外の道路じゃなく床下に流れ込む構造になっている欠陥住宅もたまにあるそうです。
水が床下に流れると、当然湿気がムンムンになり、ジメジメした所が大好きなシロアリさんとか気持ち悪い害虫たちが寄り集まってきます。
㉑基礎のクラックを確認する
さて、再び屋外のチェックポイントの大本命である、基礎のクラックの確認に移ります!
(出典:ベタ基礎のクラックは放置厳禁!ひび割れの原因と補修方法を徹底解説)

初めに言っておきますが、コンクリートに多少のクラックが入るのは当然なことなんです。
コンクリートは乾燥時に収縮するので、その際に0.1〜0.3mmほどのヘアクラックが入るのは普通らしいです。
その上で、クラックのヤバさを判断するに当たって必ず持参して頂きたいのがクラックスケールです!
↑こんなやつですね。
あったらヤバいクラックの幅の基準は専門家によっても微妙に違うんですが、
という意見が多い気がします。
特に0.5mm以上のクラックを複数本見つけた場合は要注意です。
また、専門家たちが口を揃えて言うのが、

ってことです。
逆に言えば、垂直(縦)に伸びるクラックはまあまああるのでそこまで神経質になる必要はないらしいです。
クラックが大きいと雨水がそこから入り、基礎の中の鉄筋を錆びさせます。
鉄筋は錆びると膨張する(=爆裂現象)ので、その膨張によって構造体にダメージを与え耐震性能を低下させる場合もあるので、中古住宅購入後はシリコンやセメントで補修するのを忘れずに!
DIYでもできますd( ̄  ̄)
内見時にチェックすべきポイント(屋内)
屋外でもそうでしたが、屋内の内見もどれくらいリフォーム工事が必要かを確かめる作業ですので、売主の前で

はい雨漏れの跡はっけーん♪
はいもろたー、これ値引き材料なるわ(笑)
という態度はやめましょう。
内見時の持ち物編でも言いましたが、不動産屋にスリッパを渡されると思いますが、床のへこみ具合などを確認するためにご自身で軍足などを用意しましょう!
では屋内編スタートです!
➀玄関の框を確認
さて玄関に入って靴を脱ぐ前に、まずは框(かまち)をグッと押してみましょう↓
もしくはグーでコンコン叩いてみて、コンッ!と高めの音がする部分はもしかしたらシロアリに食べられて中身が無い部分かもしれません。
この框、なんとシロアリ被害がわりと多い場所らしく、この框をグッと押して凹みを感じた場合は要注意です( ゚д゚)
普通の木材はビクリともしません。
また、框付近(=玄関周り)をじっくりと観察して蟻道が無いかも確認しておきましょう!
脅威はあなたの家にも?シロアリの被害状況について専門家に聞いてみた【コラボ】 チャンネル登録 …
②屋内に入った瞬間の臭いを確認
さて、玄関から屋内に入った瞬間の臭いの第一印象を確認しましょう↓
「ちょっとカビの臭いがする」とか、「ちょっと湿度が高くてムッとする」とかです。
ぼくは賃貸物件を内見している時に複数回「この臭いは…カビだあぁぁぁぁ」と強烈なカビ臭さを感じたことがありました。
臭いには色んな情報が入っているらしく、住宅診断士も屋内に入った瞬間の臭いの第一印象を大事にするらしいです。
③タイル張りのお風呂は要注意
では、まずはお風呂を見てみましょう。
お風呂がタイル張りの場合は要注意です↓
(出典:お風呂場と洗面所の床解体/水漏れで下地まで濡れていました 12/14 和泉市)
タイル張りのお風呂は、(築古戸建てでは定番ですが)タイル自体や目地から水がじわじわと染み出して、土台を腐らせている(+シロアリ被害に遭っている)可能性が高いらしいのです。
お風呂をリフォームする前提なら別に無視しても大丈夫かなと思います。

④クロスの浮きやカビの有無
各部屋を周ってみて、クロスの浮きやカビがある場合は雨漏れの可能性が非常に高いので要注意です↓
(出典;天井クロスの剥がれ・浮き・ひび割れの原因と補修方法を解説!)
雨漏れで、クロスの下地の木に水が染み込むとクロスの糊が剥がれて上の写真のようにクロスが浮いてきます。
これらを見つけた場合は、クロスが浮いている部分を実際に触ってみたり、雨漏りの履歴や修繕の有無を売主に訊きましょう。
⑤建物の傾き
部屋に入ったら建物の傾きを必ずチェックしましょう。
傾きチェックはレーザーレベルを用いるのが最良ですが、無ければホームセンターで買える気泡が入った水平器でも大丈夫です。

一般的に、中古物件の傾きが6/1000以下なら許容範囲、これ以上傾いている場合は傾き物件として要注意です。
(新築物件なら3/1000と言われます)
傾く原因は色々ありますが、一番怖いのは不同沈下(ふどうちんか)だと言われます。
これは地盤のゆがみなどで建物自体が一方向に傾くことですね↓
この場合は住宅診断(ホームインスペクション)を依頼しましょう。
また、窓や引き違い戸を見つけたら開け閉めを繰り返し行って、「スムーズに開閉できるか」とか「窓枠との間に三角の隙間ができるか」なども確認しましょう!
⑥ナナメのクラックが無いかを確認
ドア枠などにナナメに走るクラックを見つけたら要注意です↓
(出典:外壁塗装のひび割れ・クラックの原因、補修・メンテナンスの方法)
過去の地震で大きく揺れた際にナナメのクラックが走ることが多いようで、「耐震性能に少し不安があるのでは」と思っておきましょう。
基礎のクラックと同様にヘアクラック程度の細いクラックなら大丈夫なようです。
⑦販売図面と実際の間取りが同じか
部屋を周りながら、販売図面と実際の間取りが同じかも注意しておきましょう!
吹き抜けを潰していたり、ベランダを増築していたりすると、建ぺい率や容積率オーバーとして違法建築物になっている可能性があります。
違法建築物は住宅ローンが下りなかったり、売る時に苦労するので、要チェックです!
⑧点検口の位置を確認
点検口とはこんな感じのやつです↓
(出典:壁・天井をつくって30年 信頼と実績の株式会社中島内装)
点検口が多いと、住宅診断などでより正確に住宅の状況を把握してもらうことができるので、何となくでいいので点検口の位置をメモしておきましょう!

⑨天窓やルーフバルコニーは雨漏りが多いので特に注意
また、天窓やベランダのある家は雨漏りしやすいので注意です!
天窓とはこんな感じのやつです↓
住宅診断士Youtuberの田村啓さん曰く、
「天窓がある家はほぼ100%雨漏れしていると決めつけて住宅診断をする、というくらい天窓は雨漏れが多いです」
とのことです↓
また、ルーフバルコニーが1階と2階の柱の直下率を下げている場合も注意が必要です。
直下率を下げているバルコニーは雨仕舞(漏水しないための工夫)が複雑らしいのです。
また、ちゃんと排水の勾配が取れているかや排水口に詰まりが無いかも確認しておきましょう。
⑩台所は配管をチェック
台所を見る際は
臭気蓋はあるか
S字トラップはあるか
を確認しましょう。
臭気蓋(しゅうきぶた)
臭気蓋とは、台所のシンク下の排水口の蓋のことです↓
臭気キャップとも呼ばれます。
これが無いと排水口の悪臭が台所近辺に上がってきます\(゜ロ\)(/ロ゜)/
最近ではこの臭気蓋が無い家は滅多に無いと思いますが・・・。
S字トラップ
これも必須です↓
台所や洗面所の排水にS字トラップが使われていない場合、Gなどが排水口を上がってくる可能性があります!!!
水回りをチェックする際はこのS字トラップを絶対に確認しておきましょう!
⑪基礎の状態を確認する
さて、床下を覗いて地面だったり防湿フィルムがあったら布基礎です。
コンクリートが見えたらベタ基礎です↓

一般的にべた基礎の方がシロアリ被害が少なく耐震強度も高いと言われているので、最近の家はベタ基礎が基本です。
一つの安心材料として↓
家の基礎(土台)には「ベタ基礎」「布基礎」の2種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。それぞれの特徴をあらか…
こんにちは、ユウキ(@yuki_housebuild)です! ハウスメーカーによって基礎の種類が違うみたいなんだけど、具…
私は大工時代から工務店経営者となった現在までの約15年、多くの住宅会社の現場を視察などで見てきましたが、やはり家の強度を…
⑫残置物の有無
最後は残置物の有無を確認しましょう。
例えば庭の犬小屋とか室内の家具とか、引き渡し時にどこまで撤収してもらえるのかを確認しておきましょう。
引き渡し時に「あれ、なんでこれがここに置いてあんの?(;´Д`)」となる可能性もあります。
さいごに
ということで、内見時にチェックすべきポイントをまとめました。
内見時に売主同席の場合は、あまり重箱の隅をつつくように何から何まで細々と見ないように、せめて神経質な買主だと思われないように心がけましょう٩( ”ω” )و
「この物件に決めた!!」と思って買い付け証明書を出しても、"後々トラブルになるうるさい客"だと思われたら売却を断られる可能性がまあまああるらしいです。

では次の記事は、内見が終わってからの手続きとかの話をしようかと思います。
今の筆者はこれから先のことは何も知らないので、これからせっせと調べ始めます(笑)
ここまでお読み下さりありがとうございました!
興味深そうなタイトルがあれば是非観ていって下さい!
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