今回はサバイバルで使われるウッズショックを紹介します。
ナショナルジオグラフィック監修の「世界のどこでも生き残る完全サバイバル術」という本の一節から抜粋しました。
ウッズショック(Woods shock)
"Woods Shock"とは1873年に雑誌『Nature』の記事に登場した空間認識の混乱状態で、自然界で道に迷った人の多くがかかる精神的な症状である。
熟練した人間でも、一たび森や山で遭難し(迷子になり)方向感覚を失うと、パニック状態になり理性的な判断能力をも失い普段では考えられないような行動を起こすことがある。
(出典:Psychology of Lost)
ウッズショックとは遅くとも1873年には誕生した言葉で、有能な人間さえも陥ってしまう、自然の中での錯乱状態を指します。
方向感覚を失ったり、理性的な人々が一転し不合理な行動を取ることがあります。
普段では考えられないような行動、とは本当に人によって様々あるようなのですが、上記の論文に挙げられていた例としては
(恐らく森で)方向感覚を失った現地の部族の一員がパニック発作を起こし突然、豪快に草むらに飛び込んだ。
があり、この例が科学誌『Nature』に載ったらしいのです(笑)
これはウッズショックではありませんが、筆者も滋賀県にある冬山を下山中にふと気付くと自分がどこにいるのか全く分からなくなり、引き返せばいいものを「うん大丈夫(*´▽`*)」と勝手に判断してどんどん知らぬ道を下山していき、気付いたら目の前に崖があったという経験がありました。
いきなり耳元で「死ねば良かったのに」と囁かれたわけではありません。
やはり自然は恐ろしい。
もっと自然に畏敬の念を持って地球を大事にしよう、うん。