旅行に至った経緯は前記事に書いているが、超簡単にまとめるとこうなる。
来年(2023年5月)イタリアで結婚式をするにあたって、
どうしても対面マストの打ち合わせがあったため、
今夏(2022年8月)イタリアを訪問した。
以上。

その旅行中で発見した数々の衝撃を皆様にお伝えするべく本記事を執筆している。
さて前記事の最後では、【「食事は残さず食べなさい」それ日本だけかも?】という話をした。

では早速その続きを始めていきたいと思う。
コミンチャーモ !!( ← Let’s begin.のイタリア語)
Yahooへのアクセス不能
インスタに写真を投稿するたび、なぜかカメラロールが自己増殖していく現象にブチギレた筆者。
投稿した写真が律儀に「俺も入れて!」と複製されるのだ。
正直うっとうしい。
Google校長に質問したところ、なんとヤフー知恵袋教頭の回答履歴がヒット!

「助かったぜ教頭ォ!」と勢いよくクリックした瞬間――

2022年4月6日(水)より、Yahoo! JAPANは欧州経済領域(EEA)およびイギリスからご利用いただけなくなりました。
……アクセス拒否。
よりによってヨーロッパ全域から出禁である。
ヤフーとヨーロッパの間に一体なにがあったのか。
おそらく過去に深い愛憎劇があったに違いない(知らんけど)。
イタリアのビーチには大理石がゴロゴロ

イタリアのビーチには大理石の欠片がゴロゴロ落ちている。
まるで「砂浜」ではなく「高級資材置き場」である。
あまりの美しさに感動したが、写真を撮り忘れた。
これも旅行者あるあるである。
一応、拾い集めた石の写真はある。
こちらを見てほしい。

全てでは無いがいくつかは大理石があるだろう?
最終日にようやくその美しさに気づき、帰る直前の1時間をビーチに腹這いで石を拾うという謎行動に費やした。
傍から見れば「大地に祈りを捧げる人」である。

※イメージ画像
ほんとにこんな感じだった。
あ、筆者が実際に訪れたのはこちらのビーチ。
この手すりの下に隠れたビーチがあるので、嘘だと思うなら行ってみてくれ。
ヨーロッパの玄関がオシャレ過ぎる
イタリアとフランスの国境近く、リモネット(Limonetto)という小さな町を訪れた。
丘の上の町で、景観がこれでもかというほどヨーロッパのテンプレであった。
まず玄関がかわいい。

階段がかわいい。

ベランダがかわいい。

そして石造りの町並みがかわいい。

つまり、かわいくない場所が存在しない。
油断すると自分の顔面が町の景観レベルに負ける。

しかも一般の民家の壁に車輪みたいなものがドンッ!と飾られていた。
「うちはかつて馬車でした」みたいな自己主張だ。
水資源が豊富な山の町
これは日本の山岳部でもよくある話だが、アルプス山脈一帯の町々では水道をひねるとキンキンに冷えた天然ろ過水が出てくる。
しかも飲み放題である。
まるで「蛇口付きのミネラルウォーター工場」だ。

ただ、地元の人々は家の蛇口ではほとんど飲まない。
広場の噴水にペットボトルやガラス瓶を持っていき、給水所スタイルで持ち帰るのが日常だ。
見た目は完全に「給水待ちの人々」だが、実際は「アルプスの天然水直売所」である。
スイスでは、町中にある噴水のほとんどが飲用可能。
観光客がスタバを探すように、スイス人は「噴水どこ?」を探すのだ。

遊びや観光の際に喉が乾いたら、まずは近くに噴水がないかを確認するのが地元民の常である。
銃社会?

イタリア・トリノ郊外を歩いていたときのことだ。

とある交通標識を見つけ、何の気なしに交通標識の写真を撮った。

そのまま歩き去ろうとすると、義兄がボソリと言った。
「あの赤丸の中の錆びてる部分、点々としてるやろ?あれは昔、半人前の猟師が暇つぶしに射的の練習してた跡なんやで」
…平和な散歩中に、まさかの弾痕暴露である。
世界40ヵ国以上旅してきたが、ここまで直球に「銃社会」を感じたのは初めてだった。
海外=銃社会
これはあながち間違ってはいない。
だが、日常で銃声が響くことは滅多にない。
アメリカでも同様だ。
大型アウトドアショップでは銃がズラリと並び、好きなのを選んで試射できる。
しかし筆者は免許もないしお金もない。
撃ったことは一度もない。
撃つのはシャッターとボケだけで十分である。
唯一「おお…」と思ったのは、パリでテロ警戒中に武装警官がウロウロしていたときだ。

あれは完全に「現実版コール・オブ・デューティ」だった。
欧米人ずっと議論する説?

以前、イタリア人の知り合いが多い友人とこんな話をしていた。
「イタリア人てずっと喋ってるよね〜。10分でも30分でも1時間でも真面目な話をずっと熱く語れるのスゴイよね。」
その通りである。
筆者も奥様経由で、イタリア人コミュニティと深く関わるようになって、ようやく理由が見えてきた。
①まずタブーな話題がほぼない。

まあこれはイタリア人に限らないが、欧米人には基本的に話題の地雷原が存在しない。
政治、宗教、経済、性――全部OKである。
しかも驚くことに、性の話題までかなりオープンだ。
性行為も生理現象も宗教も政治も経済もあらゆる分野でタブーがないので、とにかく話題の幅が広い。
ちなみに街中ではノーブラの女性が普通に散歩しており、ビーチではトップレスのスレンダー金髪美女が普通に日焼け目的で寝転んでいた(´⊙ω⊙`)ドキドキ
「これは夢か現実か」「目のやり場どこだ」と自問自答するしかなかった。
※本記事は、前記事(➁サマータイム?ダンス?ガソリン代?日本料理屋?←イタリア旅行で受けた衝撃)の続きです。旅行に至った経緯は前記事に書いてあるが、超簡単にまとめるとこうなる。我々夫婦は、来年(2023年5月)イタリアで結婚式を[…]
↑こちらの記事で「ノーブラの女性が多い」こととその理由を紹介したので是非読んでみてくれ。
②相手の話を無視して自分の意見を言いたがるから。

日本人なら、真っ向から相手の意見を目の前で全否定することはあまり多くないが、熱弁するイタリア人は相手より更に大きな声を出して自分の主張を押し通す。(ところを何度も目撃した)
A「民主主義が正しいなんてごまかしだ!実際にドイツではヒットラーという…」
B「いやいや!民主主義こそ正義だよ!!独裁国家で急成長している国なんて無…」
A「いやいやいや!!中国は一党独裁国家やけどめっちゃ発展してるっしょ!!!!」
B「中国の成長は既に鈍化してるじゃねーか!!人数多いからGDP多いだけだろおぉぉ!!」
という感じで、相手の意見を真っ向から否定して自分の主張を押し通すのも日本人より激しい。
言語が聞き取れない我々からすると「ずーーーーっとなにか真剣な話をしている」ように見えるが、恐らく言葉を理解できたなら「お互い譲らないだけかよ…」と思うのではないだろうか。
※筆者の奥様は、頭ごなしに自分の主張を押し通すことはほとんどない。
まず相手の話を聞く、とても良くできた奥様だ(〃ω〃)
この2点の特徴から、イタリア人同士の会話は長く尽きないのだと思われる。
また、国際結婚した夫婦の離婚率が高い(筆者調べ+データでもハッキリと表れている)のもそれに起因しているのではと思っている。
なんせ「日本人×外国人」の国際結婚の離婚率は57.2%というデータがある。
(出典:国際結婚の離婚率について)
ちなみに厚生労働省の最近のデータでは、「夫日本人×妻外国人」のカップルの離婚率は「妻日本人×夫外国人」のカップルの3倍もあるらしい…。
※日本人男性は外国人女性のわがままや文化の違いに付き合いきれないのだろう。
詳細はこちらで確認してください→厚生労働省のPDF資料
要するに欧米人は日本人以上に(平均的に)負けず嫌いなので、意見の衝突を繰り返すうちに関係が冷めきってしまうのだと筆者は考察している。
つまり――「負けず嫌い×負けず嫌い=離婚の方程式」である。
筆者も例外ではない。
自覚している。
負けず嫌いなのだ。
1階は0、2階は1
イギリスでは1階を「Ground Floor」とし、数字では“0”と表す。
そして2階が“1”、3階が“2”。
このルール、イタリアでも健在である。
ホテルのエレベーターを見たら“−1”というボタンがあった。

たぶん地下だろう。
だが押してないので知らない。
(知らないなら書くなと言われそうだが、事実だから仕方ない)
イタリアのビーチにて

イタリアのビーチで1週間過ごしたので、特に印象に残った「これは面白いぞ」と思ったことを3つ挙げる。
➀クラゲのことをMedusa(メドゥーザ)と言う。
➁年齢問わず上裸(トップレス)の女性が多い。
③浮き輪とかはほぼ使わない。
それぞれ軽く説明しよう。
➀クラゲのことをMedusa(メドゥーザ)と呼ぶ。

イタリアではクラゲのことをメドゥーザ(Medusa)と呼ぶらしい。
ギリシャ神話のあの“髪がヘビの女怪”メデューサとほぼ同じである。
もちろん語源もそこから来ている。
なるほど、たしかにクラゲも見た目は“触手モジャモジャ系”で、海の中でスッと現れる姿はホラーでしかない。
もしペルセウスが海水浴してたら、きっと退治していたに違いない。
イタリア語よりギリシャ神話の方がはるかに歴史が長いので、ギリシャ神話からメデューサの言葉をもらってイタリア語でクラゲを表す単語にしたそうです。
ちなみに、奥様の親戚の子どもたち3人と海で遊んでいる時に、
うおぉぉ!!!??? メドゥーゼ \(゜ロ\)(/ロ゜)/
と叫んで慌てて逃げるふりしたら、子どもたちがみんなパニックになって全力で岸に上がろうとする、という遊びをしていた。
……その日、筆者は完全に“海のトラウマ製造機”になった。
➁上裸(トップレス)の女性が!!?
これは正直、衝撃的だった。

毎日「少し混雑してるかな?」ってくらいの混み具合のビーチに一日中いたのだが、前述のノーブラ女性どころかトップレスの女性もポツリポツリと見かけたのだ。
毎日数人ぽつぽつと見かける程度なので「わんさかいたよ~(∩´∀`)∩」とは言えないが、それでも十分驚きの数字だ。

これはイメージ
ただ、残念ながら(?)すべてが“映画のような美しい光景”ではない。
年配の方のトップレス姿を見た瞬間、反射的に「見ちゃいけない!」と脳がブレーキをかけた。
脳内では警報音が鳴り響いた。
しかし、しかしである。

スタイル抜群で超美形のティーンモデルのようなブロンド女性でもそんな感じ(トップレス)で座っていたので、30代ギリ手前の一般の日本人男性としては、もう…もう…
見たくて見たくて仕方がなかった。
もう理性と本能の戦いである。
(読者諸君、正直さも国際的な美徳である)
③浮き輪とかはほぼ使わない。
筆者は“3COINS”のセールで買った110円の巨大浮き輪を愛用していたが、義母からの一言が胸に突き刺さった。
「そんな浮き輪使うの、2歳児くらいまでよ」
……2歳児。
社会的に抹消されるほどのダメージである。

周囲を見渡すと、たしかに浮き輪を使っているのは筆者だけだった。
他の大人たちは素潜りか、普通に泳いでいる。
なんなら浮き輪を使ってぷかぷか浮いている筆者を見て、軽く笑われている気すらした。
それでも筆者は負けず嫌いだ。
一週間、意地でも使い続けた。
だが最後まで浮き輪仲間は現れなかった。
ただし、「海の上で寝られるベッド」や「巨大なシャチの浮き具」は普通に使われていた。
なぜだ。なぜ“ドーナツ型”だけ社会的に禁止なのだ。
ドーナツも立派な輪っかだぞ。食べられへんけど。
女性が強い

筆者は昔から疑問に思っていた。
「なぜ国際結婚は起きるのだろう」と。
一般論ではこう言われている。
「日本人女性は主張が強くなく、小柄で可愛い」のが欧米人男性に好かれる理由である。
その逆で「日本人男性は主張が強くわがままで、背も低いし頼りがいが無い」という理由で欧米人女性は日本人男性には全く魅力を感じない、とも言われる。
これは単なる一般論であり、もちろん一概にそうとは言えない。
とても相手を思いやれる優しい日本人男性もいれば、わがままで主張が強い日本人女性もいるからです。
しかしことルックスに関して言えば欧米人のポテンシャルが高すぎる。

白人女性はふっつーの一般人であってもスーパーモデル級の可愛すぎるルックスを持ってる人も比較的多く、白人男性はハリウッドスター並みの高身長のイケメン揃いなのです。


※さすがにこの方はモデルだが。
そう、謎はここから生まれた。
なぜ、欧米人男性はスーパーモデル級の欧米人女性を選ばずに日本人女性を選ぶのか。
なぜ、欧米人女性はハリウッドスター並みの欧米人男性を選ばずにアジア人男性を選ぶのか。
ほんとに謎だった。
欧米人は男女問わず“普通の人”でさえモデル級だ。
筆者は毎日、映画のエキストラと暮らしている気分だった。
しかし欧米人の友人が増えるにつれ、欧米人男性が柔和で従順なパートナー(=日本人女性)を求める理由は少なからず理解できてきた。
なぜなら欧米人女性は非常に気が強いからだ。
タバコ事件
イタリア滞在中、男女混合グループで食事していたときのこと。
18歳の女性が屋外とは言え我々の前で堂々とタバコを吸い始めたのだ。
すると筆者と同じく嫌煙家のとある26歳の男性が彼女に注意した。
「タバコは体に悪いし、みんなの前でタバコ吸うのやめてくれる?」
おお、よく言った!と筆者は心の中で拍手した。
筆者も息苦しかったのだ。

画像はイメージ
「初対面やしそもそも言語的な障壁もあるからおれの口からは言えなかったのに。うむ、よくぞ言ってくれた!!!」
嫌煙家の筆者夫婦はその男性に心の中で感謝した。
だが次の瞬間――信じれらないことが起きた。
その女性がその男性の顔に向かってタバコの煙をフーーーーッと吹きかけながら(映画の中でしか見ないやつ!!!( ゚Д゚))、
と半笑いかつ少しキレ気味で答えたのである。
筆者「(うぎゃあぁぁぁ!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/ガクガクブルブル)」
筆者、震えた。
怖すぎて口の中が砂漠になった。
確かにヨーロッパは日本よりもはるかに個の権利を重視する社会、「空気を読む」という文化は非常に薄い。
禁煙場所であれば事情は違っていただろうが、自身の権利は最大限優先されるのがヨーロッパである。
その代わり、他人の自由も尊重する。
だから成立しているのだ。
日本人女性とは別格の、欧米人女性の気の強さは今までも何度も見たことがあったが、このタバコ事件は過去イチで凄かった。
平均して、欧米人女性は日本人女性より気が強く、主張のレベルも声量もワールドクラスである。
だからこそ、穏やかで柔和な日本人女性が人気なのだろう。
逆に、日本人男性が欧米人女性に尻込みするのも、無理はない。
あの煙の勢いを見たら、たいていの男は沈黙する。
それにしても、あの18歳の威圧感は映画『マフィアの娘(仮)』を超えていた。
この話題に関してはもっともっと言いたいことがあるが、今回はこれくらいにしておこう。
おわりに
さて、第4部が終了した。
今回は全10項目の紹介に留まったが、内容の濃さは我ながら過去トップクラスである。
特に「トップレスの女性が〜」「タブーな話題が〜」「欧米人女性が強すぎる〜」あたりは、筆者の筆圧が明らかに上がっていた。
(キーボードの“S”キーだけ沈みかけている)
異文化の衝撃とは、いつだって真面目と笑いの紙一重である。
驚き、笑い、そして少し考えさせられる――そんな旅ができたことに感謝したい。
ここまで読んでくれた読者諸君、本当にありがとう。
この旅の記録を読んで、「ちょっとイタリア行ってみようかな」と思ってもらえたら嬉しい。
ただし、浮き輪は持っていかない方がいい。笑われる。
次の記事をアップ次第、またここに貼らせていただく。
第5部も、たぶん平常運転で暴走する予定である。
ではまた、海の向こうで。
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