「旅は人を強くする」と思った話

この記事を読むのにかかる時間: 2

今回のテーマは「旅は人を強くすると思った話」です。

なぜ急にこのテーマで記事を書こうと思ったかと言うと、ある記事を目にしたからで、まずはその記事の概要からお話しましょう。

※差別的で偏った意見がありますので、予めご了承下さい。

強くなるには「助けが無い状況」が必要と思った話

飢え

最近読んだ話なんですが、これはインドで起こった実話らしく、ぼくはその話に感動し、大きくうなずきました。

それはこんなお話です。

凍えるほど寒い夜、ある大富豪が外で野宿の準備をしていたホームレスを見かけて声をかけました。

「君はそんな恰好で寒くないのか?」

するとホームレスはこう言いました。

「いや、寒さに対する覚悟があれば乗り切れるよ。今までずーっとそうさ!」

と。すると大富豪は

「それにしても気の毒だ。うーん、そうだ!君に僕のコートをあげよう。家まで取りに帰るから待っていなさい」

と、その大富豪は近くにある自分の豪邸に帰りました。

当然ホームレスは大いに喜びました。

しかし大富豪が家に帰ると、多くの用事に追われてホームレスのことをすっかり忘れてしまいました。

そして翌朝、突然ホームレスのことを思い出して昨日彼がいた場所まで急ぎました。

するとホームレスはもう凍死していました。

そのホームレスの前に、震えながら書かれたであろう書き置きがありました。

「今までは寒さに対する覚悟があったから誰の助けもなく生き延びてこれた。しかし一度コートを手に入れることができると思ってからは心に余裕ができて寒さが我慢できなくなった。今は寒くて寒くて仕方がない」

という内容だったそうです。

これが本当に実話かどうかは置いておいて、このお話は

・守れない約束はしない方が良い

・約束したなら絶対に守るべき

という教訓めいたお話として有名(?)なのですが、ぼくはこの「寒さに対する覚悟」がとても大事だなと感じました。

旅では「寒さに対する覚悟」が必要

中東戦争 イスラエル アラブ

ではこのお話がなぜ「旅は人を強くする」に繋がっているかの説明をします。

まずこのお話での登場人物&事物を以下↓のように定義します。

ホームレス:厳しい世の中で生きて行かなければならない我々人間

救世主として現れる大富豪:自分の中での甘え

大富豪が与えてくれるはずだったコート:安心

寒いという環境:トラブルや困難

つまり

人間は自分の中の甘えの誘惑に負けて自分を安心させると、いざトラブルや困難が襲いかかってきた時に対処できずに負けて(死んで)しまう。

という事です。

旅(特に海外)にはトラブルがつきものです

では先ほどの定義↓を旅に当てはめてみようと思います。

ホームレス:言葉も文化も異なる国を旅する我々日本人

救世主として現れる大富豪:ポケットWi-Fiなどの便利機具や十分な金銭

大富豪が与えてくれるはずだったコート:上記のものが与える情報や機能(=安心)

寒いという環境:トラブルや困難

旅では様々なトラブルや困難が発生します。

まず言葉が通じない。

そして友達もいない。

さらに文化も違う。

果てはネット環境も不自由である。

現代の日本人にとっては「海外」はまさに「異世界」なのです。

つまり旅に出ている間は「コートのない状況で凍える環境で生き抜く」必要があります。

例えば、ぼくの周りにも過去にこういう人間がいました↓

え、海外っすか?そんなのポケットWi-Fiとクレカあったら余裕っしょ♡
こういう人間は、コートだけを頼りに海外に行き、例えばそこでスリに遭ってスマホから財布、パスポートなど一式を盗られたときに
人生オワタ・・・(゜.゜)
となるわけです。
その心の拠り所であるコートを盗まれるという可能性を初めから排除しているのです。
もちろん「パスポートを盗まれたら○○大使館のこの番号に電話して事情を話し、パスポートが再発行されるまでの2週間はホテル暮らしだな」と備えていれば大丈夫なんですが。
ぼくの友人女性は、一人旅でチェコの首都プラハの地下鉄を乗車中にスマホからパスポート・財布などほぼ全ての貴重品を盗まれましたが、幾多の困難を乗り越え無事に日本にカムバックしました。

数多くのトラブルに遭い、一つずつ乗り越えながら人は強くなっていくのだと思います。

無菌室で育った人間が外に出ると、瞬く間にウイルスなどに侵されて病気になってしまう、そんな感じです。

ぬるま湯に浸かっている日本人

「日本人は海外に出ない人が多い」とよく言われますが、その理由はいくつかあります。

代表的なのは

・外国に興味が無い

・お金が無い

・英語が話せない

・外国は危ない

などですね。

僕からすれば日本から一歩も出ない(出れるのに出ない)人は、「安心できる環境」から一歩も出ないぬるま湯に浸かっているような人生だなと感じます。

なので最近増えてきたと思われる「入社2日目で退職」とか「叱られたから仕事を辞める」「自分で言い出せないから退職代行業者に頼む」といった軟弱な人間が出来上がるんじゃないか、と思います。

※特定の個人・団体を誹謗中傷する意図は全くございません。完全に個人的な見解です。

部活や仕事で十分ツラい目に遭ってますけど?

と思った方、違います。

それは逃げようと思えば逃げることができるでしょう?

朝が弱い人は朝早くない仕事を選べばいいし、体力が無い人は体力を極力使わない仕事を探せば良いんです。

多少の困難はあれど、そんなに嫌なら会社を辞めたり部活辞めたら済む話です。

しかし海外で遭うトラブルというのは、逃げようと思っても逃げることができない場合がとても多いんです。

ドイツでスリ師に財布とパスポートを盗られたらどうしますか?

まあ先ほども出した例えですが、ドイツでスリに遭って財布とパスポートを盗まれたと仮定しましょう。

在ドイツ日本大使館の場所も知らないあなたは、最低でも英語で周りの人に助けを求めなければならないですよね。

夜中に宿まで帰れなくて困っていたら、誰かの家にピンポーンして言葉の通じない相手に一夜だけでも泊めてもらえるように交渉しなければならないかも。

基本的に海外では自分の身は自分で守らなければならず、誰かに頼ることなどできません。

でもそうした経験を積み重ねていくと、自分の新たな一面を知ることもでき徐々に打たれ強い、芯の強い人間になるのではと思います。

結婚前に海外へ

暴力

ぼくは後輩とかにも「結婚する前に2人で一度海外に行け」と言います。

なぜなら海外では予想外のトラブルに遭うので、その時の対処法で相手の本性を判断できると思うからです。

海外では思うようにカッコつけていられない場合も多く、その人間の素が出ると思います。

昔一緒に旅した人の中には、道を間違った時に「だからアッチやって言ったのに」や「もー、時間無駄になっちゃった」などのネガティブ思考で相手に責任転嫁をする人もいれば、「へーこんな道あったんだ、面白い!」や「いや、結局は私も賛成したからどっちのせいでもないよ」などのポジティブ思考で他者をいたわれる人まで色々いました。

日本なら即座にGoogle mapで正しい道を検索したり、最悪タクシー使ったりできますが海外ではそう簡単にはいきません。

例えば、日本では彼女の前でいつもカッコつけてスモークシールドのセダンに乗って周りにも口の悪い兄ちゃんも、海外で外国人に絡まれたら「アイムソーリーアイムソーリー\(゜ロ\)(/ロ゜)/」とパニックになるかもしれませんし、彼女を置いて自分だけ走って逃げるかもしれません。

このように、海外でトラブルに直面した時に自分がどのような反応をするのかを知ることができます。

それはあなた自身も知らなかった自分の一面かもしれません。

だからこそ相手の人間性を見極めるために、結婚前に海外に行くことをおススメします。

おわりに

少し偏った意見なのはわかっていますが、まずは一度旅に出ましょう。

様々な困難やトラブルを乗り越えていくうちに、段々と本当の自分を知ることができるのだと思います。

日本にいる限り例え離島に行っても「安心できる環境」に変わりはありませんし、何より予想外のトラブルに遭う確率が非常に低いです。

日本の常識は世界の非常識という言葉があるくらい、日本から出ないと価値観が固定されてしまい単純に損だと思います。

さあ、今から航空券を調べてみましょう!

旅をする記
最新情報をチェックしよう!