今回は「NATO」と「ワルシャワ条約機構」についてです。
「ナトー」とか聞くとなんとなく軍事同盟っぽいイメージを持つのは筆者だけでしょうか?
最近ではウクライナの国是であるNATO加盟を巡って、ロシアが過去に例をみない規模の軍事力をウクライナ国境に配備しているとか・・・。
ウクライナ情勢に興味ある方はこんなん観てもいいかもしれません↓
筆者は2倍速で観てかなり勉強になりました。
また若者に大人気のYouTuber中田敦彦氏もこれに関する動画を配信しています。
ってことで、本記事では東西冷戦に先駆けて結成された「NATO」と「ワルシャワ条約機構」を簡単に説明しようと思います。
NATOとは
NATO(ナトー)とは、
という英語(North Atlantic Treaty Organization)の略で、第二次世界大戦終結直後の1949年4月4日にアメリカの首都ワシントンで締結された北大西洋条約に基いて結成された軍事同盟です。
要するに、
という目的のもとで結成された軍隊です。
北大西洋ってどこ?
ではその「北大西洋」ってどこにあるんでしょうか?
↑このど真ん中の大きな海域です。
文字で説明すると、アメリカ大陸とヨーロッパ・アフリカ大陸の間の海洋ですね!
では、この「北大西洋」を囲む国々と言うとどの国々でしょう?
加盟国は?
当初NATOに加盟した国々(原加盟国)は以下の12カ国でした。
» 一覧(クリックで開く)
②カナダ
③イギリス
④フランス
⑤ポルトガル
⑥アイスランド
⑦オランダ
⑧ベルギー
⑨ルクセンブルク
⑩イタリア
⑪デンマーク
⑫ノルウェー
» 折りたたむ
ではこの12カ国(NATO加盟国)を赤色に塗り、「ソ連」を青色に塗って中心に置き換えた地図を示します↓
NATOの最新の情報は、泣く子も黙る外務省HP(→北大西洋条約機構(NATO))にて公開されています。
(東欧各国の加盟が進み)現加盟国は30ヵ国となっています↓
NATOの目的は?
じゃあ結局NATOの目的とは何だったのでしょう?
一言で言うと「旧ソ連と東欧諸国に対する威嚇」です。
ソ連は冷戦が始まるとともに核開発を急激に進め、ソ連が占領する東欧地域では共産党政権が乱立していきました。
西側諸国、特に世界の警察「アメリカ」署長は非常に焦りました。
このままではソ連が世界のリーダーになってしまう!!!
いつ我々がソ連から核攻撃を受けるかもわからへん!
非常にヤバい!!!!!
そこでNATOを結成し、
という無言の圧力をかけたのです↓
まあどんな時代でもこういうことが起きています。
NATO加盟国は集団的自衛権をもっていた!
上でも説明しましたが、NATO加盟国は集団的自衛権を持っており、
たとえ一国でもソ連から攻撃を受ければ加盟国全員で報復する
という状態でした。
現在のウクライナ情勢との関係をちょこっと説明します。
» クリックで開く
つまり、NATOに加盟すれば加盟国全員に守ってもらえるので、NATO加盟は非常に心強いバリアーなんです。
ウクライナは2014年にクリミア半島をロシアに軍事的に奪われましたが(ロシアのやろー‼怒)、ウクライナがNATOに加盟できれば今後ロシアがウクライナに軍事侵攻を仕掛ける可能性が非常に低くなる(と思われる)ので、ウクライナは何としてもNATOに加盟したいのです。
逆にロシアはウクライナのNATO加盟希望に大激怒しており、
「あぁ?まだNATO加盟とか言ってんならマジで軍事侵攻しておめーら(ウクライナ)と戦争するよ?まーじーで!!」
というのが現在のウクライナ情勢なのです。
しかしそもそも、ウクライナがNATOに加盟するのをロシアが拒絶する権利は全くなく、「今後ウクライナに軍事侵攻できなくなるっぽいから」とか「NATOがロシアの緩衝地帯の国々(東欧各国)を取り込み始めているから」とかゆー全く筋が通らない理由でNATO加盟にブチギレているのです。
» 折りたたむ
↑はウクライナだけの話ですが、つまりこのようにソ連からの軍事侵攻にビクビクしていた国はNATO加盟によって大きな安心感を得ることができたのです。
NATO加盟国「NATOに加盟すれば東側から攻撃を受けるリスクが減るじゃん!ラッキー」
ソ連「ぐむう、あんな小国がNATOに加盟しやがった。なかなか軍事侵攻に踏み切れなくなったぜ…」
では次にWTOについての説明です↓
- 1
- 2