2022年7月末、我々は3週間にわたりイタリアへと旅立った。
目的地は、フランスとスイスの国境にも近い、イタリア北部の歴史ある古都――トリノである。
この旅の主目的は、ズバリ「結婚式の打ち合わせ」であった。
元々我々夫婦は、「結婚式なんて金もかかるし、別にやらなくてよくない?」という、若干冷めた現実主義的スタンスを貫いていた。
だがしかし、ここで予想外の展開が巻き起こる。
イタリア人である妻のご両親が突如こう宣言したのだ。
「ノンノンノン、それはあり得ない。結婚式は絶対イタリアでやるのだッ!!」
その言葉はもはや、お願いではなかった。
命令である。
気がつけば、イタリアでの挙式がほぼ強制的に決定していた。
だが、その代わりというか、ご褒美というか、我々にはひとつの「免除特権」が与えられた。
それは――
- めんどくさい披露宴会場探し
- 当日の献立て打ち合わせ
- 教会探し
- 式の流れ
これらすべてを、義理の両親が一手に引き受けてくれるという条件である。
要するに、我々夫婦は「名前貸し」レベルで参加するという寸法だ。
ありがたいやら申し訳ないやら。
だが、正直めちゃくちゃ助かった。
※というか日本に住みながらイタリアの結婚式場探すとか、普通に無理ゲーである(゚Д゚)ノ
もっとも、完全にノータッチとはいかず、夫婦本人が絶対に直接会わねばならぬ人物がいたり、対面でサインしなければならない書類があったりしたため、今回のイタリア行きは、ある意味「会うため」「サインするため」の出張のようなものでもあった。
…とはいえ、せっかく3週間もイタリアに滞在するのだ。
単なる業務出張で終わらせるわけにはいかぬ。
ということで、予定はそれなりにギュウギュウに詰め込み、あれこれ体験しまくってきた次第である(∩´∀`)∩
そんな3週間の滞在の中で、改めて感じたのが――
- カルチャーショック
- 「日本の常識=世界の非常識」な瞬間
- そして地味にためになる雑学たち
である。
これらを、SNSにて友人たちにドン引きされるほどの頻度でアップし、旅の記録として残しまくったのである。
今回はその記録を、一気に――いや、さすがに一記事でまとめたら地獄のスクロール地獄になるので、4記事に分けて紹介するつもりだったのだが…結局8記事になった。
今回の旅程
今回の旅で利用した航空会社は、「ワンランク上を、飛びつづける」のキャッチコピーで知られる、アラブ首長国連邦(UAE)を本拠とするエミレーツ航空である。
…と格好よく言ってはみたものの、正直に言えばエミレーツを選んだ最大の理由はただ一つ――安かったからである。
もちろん、以前より「エミレーツはなんだか評判が良いらしい」という噂は耳にしていた。
だが、高級路線だと思い込んでいたため、まさか我々のような庶民の懐事情にもフィットするとは思ってもみなかった。
嬉しい誤算である。
そして今回の旅程は以下の通りである。
↓
DXB(ドバイ国際空港)
↓
MXP(ミラノ・マルペンサ空港)
地図で見れば、実にエレガントなアーチを描くルートである(※主観)
各区間のフライト時間はこうだ。
KIX~DXB:10時間5分
DXB~MXP:6時間35分
さらに、ドバイ国際空港では4時間55分のトランジット待機。
ただし、到着が午前4時50分という絶妙すぎるタイミングだったため、「せっかくだしドバイ観光でも♪」とはいかず、結局ずっと空港の中で時間を潰す羽目となった。
こうしてKIX出発からMXP到着までに要した総移動時間は、なんと――
21時間35分。
もはや「ちょっとそこまで」とは口が裂けても言えない距離感である。
というわけで、まずはざっくりと今回の旅程を振り返ってみた。
それでは、いよいよ本題に入ろうと思う。
コミンチャーモ!(← イタリア語で “Let’s begin.”)
KIX(関西国際空港)の名称
まずは、日本出発の玄関口――関西国際空港にまつわる、ちょっとした雑学から始めよう。
「関西国際空港」を英語表記にすると、“Kansai International Airport”である。
普通に考えれば、その頭文字を取って略称はKIAとなるのが自然だ。
しかし世の中、そう簡単にはいかない。
すでにパプアニューギニアの空港が「KIA」を先に使用していたため、その選択肢は却下となった。
そこで関空は、残っていたアルファベットの中から「X」を選び、合わせて「KIX」となったのである。
なぜ「X」なのかは、もはや謎とロマンである
(公式サイトには説明があるので気になる方はどうぞ)。
ちなみに、関西国際空港にはもうひとつ自慢がある。
それは――トイレが世界一清潔だということだ。。
どこで誰が決めたのかは定かではないが、筆者も実際に利用した限り、確かにピカピカであった。
この清潔感、日本人の誇りと言っても過言ではない。
エミレーツ航空の機内食がハラルフード
2022年7月29日23時45分。エミレーツ航空にて無事に関西国際空港(KIX)を出発した。
飛行機が離陸した途端、すぐに機内食が配られた。
メニューはこんな感じだ。
もちろん、日本を出発する便なので、日本人の好みに合わせたメニューなのはさすがエミレーツ。
味にも安心感がある。
ちなみに筆者は2025年2月にローマから日本に帰国する際に、中国四川航空を利用したのだが、そこでも機内食はほんとヤバかった。
詳しいエピソードはこちらで。
本記事は中国の四川航空について紹介している。中国の航空会社と聞いて一瞬戸惑う方も多いはず。機内には「これより監視区域です」という謎のステッカーが…そこで今回は、ローマから関空まで四川航空で帰った時の感想を[…]
さて、メニューの一番下に書かれていた「はらる」という表記。
はらる・・・?(´・ω・`)ナニソレ
「ハラル/ハラール」(=Halal)とはアラビア語で「許可された」という意味がある。
ハラルフード
戒律の厳しいイスラム教の人でも食べることのできる食品
ハラルとは「神に許された」という意味で、ハラルフードは「神に許された食べ物」という意味
驚くことにイスラム教では、
まさにイスラム教の国ならではの配慮がここに詰まっている。
これも、文化の違いが生む面白い発見である。
そういえば、ハラルフードについては以前、ベルギー編でも少し触れていたので、興味があればそちらもぜひチェックしてみてほしい。
2015年のヨーロッパ旅、親友と一緒に訪れたベルギーの首都ブリュッセル。美しい街並みと歴史的な建物が立ち並ぶこの都市で、私たちの旅はどんな思い出を作り上げたのだろうか。街を歩きながら感じたこと、出会った人々、そして忘れられな[…]
機内食はおかわりできます(笑)
これ、知らない人が多いが、実は機内食っておかわりできるのである(^ω^)
そう、おかわり。
おかわりした♡
大抵の機内食は、
Beef or Chicken?
と質問される。
しかし、しかしである。
これがどっちも美味しそうな時、結構悩まないだろうか?
筆者の場合、そんな時は、おかわりを前提に片方を選ぶことが多い。
最初に「これでお願い」と選ぶのは、あくまで第一ラウンドの選択肢でしかない。
次があるからこそ、あえて迷わずに選べるのだ。
まあ、もちろんおかわりできない場合もあるが、それでもチャンスがあればぜひ試してみてほしい。
「すみません、おかわりないんですよ〜」と言われた時は、心の中でガッカリするだけだ。
ドバイ暑すぎる
さて、10時間5分のフライトを終え、無事にドバイ国際空港に降り立った。
普通は搭乗橋(ブリッジ)を通って直接空港内に入るパターンが多いが、LCCでは飛行機から降りてバスに乗って空港入り口まで連れて行かれるパターンも結構ある。
まるでバスツアーである。
ずっと機内に缶詰めだったので、外に出れて奥様も大喜びだ。
笑顔がかわいい(笑)
さて、ドバイは午前4時50分
気温31℃、湿度64%。
絶対湿度20.504gというトンデモなく不快な気候である。
ドバイは午前4時50分で既に真夏日(摂氏30℃以上)が確定している(゜-゜)
つまり朝から真夏。
これ、日本の常識ではあり得ない。
「朝の冷気」なんてものは、ドバイには存在しない。
本当に驚くほど不愉快な気候だ。
【中東の暑さに関して】
2017年12月20日にカタール航空を使ってヨーロッパに行ったのだが、乗り継ぎ時間を利用してカタールの首都ドーハを半日散策していた時のブログも興味があれば是非。
RYOです2017年12月20日から2018年1月10日まで、なんとカタール航空のモニター募集に合格してヨーロッパへタダで行ってきました。筆者今回は、カタールの首都ドーハでの滞在についてお伝えしようと思います![…]
「あと10日で大晦日」とは思えないほどの暑さだった。
アラビア語やべー
ドバイ国際空港に到着すると、まず目に飛び込んできたのがアラビア語。
生まれて初めてギリシャ語を見たとき以上の驚きである。
(↑ギリシャの国際空港にて)
文字が、まるで芸術作品のように見える。
どこからどう読めばいいのかさっぱり分からん!
いや、まじで迷宮に迷い込んだ気分。
「これが未来の言語か…?」って思わず目をこすった筆者であった。
ちなみに、ジョージアの首都トビリシで見つけたジョージア語もなかなかだった。
この「世界中の王様のヒゲ、集めてみた」みたいな言語がジョージア語である。
ジョージアでのエピソードはこちらで。
本記事では、筆者がジョージアの首都トビリシで見たこと、感じたことを忖度なしで存分にお届けする。ジョージアなうトビリシへはアルメニアの首都エレバンからバスで約6時間。運賃は40AMD(約1,600円)と、な[…]
手動おしりシャワー
さて、ドバイ国際空港で早速おトイレタイム。
トイレに入った瞬間、目に飛び込んできたのは…なんと!
\\ 富士山頂方式の “手動おしりシャワー” //
「え、ここ標高3,776メートルだったかな?」とツッコミたくなるレベルで、日本の山小屋トイレと同じ構造に感動。
あのシャワーノズル、まるで「さあ、好きな角度で勝負してこい!」とでも言いたげな風格だ。
余談だが、「ウォシュレット」はTOTOの登録商標で、つまりリクシルやパナソニックのトイレを選ぶ際に「このウォシュレットが~」なんて言ったら完全に商標ガチ勢にボコボコにされる。
さらに余談だが、日本みたいに「自動開閉」や「自動洗浄」、「暖房便座」などトイレに機能満載しているのは(筆者の知る限り)日本だけである。
さすが日本(∩´∀`)∩
日本、ほんとすごい。世界のオアシス。便座界のハイテク王国。
筆者はそんな日本が大好きである♡
祈りのために足を洗うスペース
これはイスラム教的なマナーなのかなんなのか知らないが、トイレに「足を洗うスペース」が併設されていた。
目の前には"Ablution Only"と書かれている。
"Ablution"とは「(宗教的儀式としての)洗浄、沐浴、みそぎ」のこと。
要するに、イスラム教徒が礼拝前に体を清めるための場所。
「足洗い場」と一言で済ませるには、ちょっと神聖すぎるエリアである。
DXBの寄付ボックス
ドバイ国際空港(DXB)での待機時間は約5時間。
長い…さすがに暇なので、ひたすら空港内をウロウロする"暇人ツーリスト"モードに突入していると、あっちにもこっちにも寄付ボックスが置いてあるのが目に入った。
しかもほとんどの寄付ボックスが、シャネル、ディオール、グッチなどの超一流ブランド免税店のすぐ横に併設されている。
この絶妙な配置…つまり、
「高級品買ったんなら、ちょっと分けてって話やん?」
という大阪のおばちゃん的な、イスラム教徒の圧を感じた。
実はここにも、しっかりとイスラム教の教えが根付いているのだ。
イスラム教には「五行六信」と呼ばれる信徒の義務があり、その「五行」の中には皆さんご存知の「礼拝」「断食」などがあり、その中の一つに「喜捨(ザカート)」というものがある。
一言でいうと、
財産のある人間はどんどん寄付すること!
である。
「五行」のより詳しい内容はこちらの記事をご覧あれ↓
さて、世界の常識である宗教の、特に今回は「イスラム教」の勉強の時間です。今回はイスラム教の戒律について勉強していきたいと思います。※戒律とは「信徒が守らなければならないルール」のことです。おもしろいのでさらっと読めると思いま[…]
空港内を走るタクシー
ドバイ国際空港をのんびり散策していたその時――
「ピッ、ピッ!」という音と共に、背後から謎のプレッシャーが。
振り返るとそこには、空港内を疾走するタクシーの姿が。
空港内を縦横無尽に走り回るこの乗り物。
後ろから無音で近付いて身体の真横スレスレを通って行くし(危ない!!!)、進路を妨害している場合は「邪魔だよ~」と言わんばかりのぷちクラクションが鳴らされる。
いやいや、ちょっと待って。
そんなに走り回るなら、「タクシー優先レーン」とか「横断歩道」を導入しようぜ?
もはや近未来感というよりも、リアル・マリオカート(歩行者ver)である。
安い日本を絶賛実感中
ドバイ国際空港での待ち時間。
時間はあるけどやることはない。
そんな時、人間がとる行動は一つ。
そう、食べ歩きである。
「なんか小腹満たせるもんないかなぁ」とウロウロしていたら、天啓のように現れた「Restaurants & Cafes」の看板。
目を凝らすと見えてきたのは、あの赤地に黄色いMも文字。
世界のマクドナルド様である。
ということでマクドナルドに行ってみた。
タッチパネル式の注文マシーンをポチポチ…
発見!普通のやつ!これこれ!
一番安いハンバーガーを3つ4つ買おうかと思って値段を見てみると、
10AED。
AEDとは人命救助装置のアレではなく、アラブ首長国連邦の通貨「ディルハム」のことである。
ディルハムは知っていたが、日本円でいくらなのかは全く想像がつかない(;・∀・)
すぐさまGoogle先生にお訊きした。
なるほど、ハンバーガー1個が10AEDで、1AEDが約36円だから、、、。
「…は?笑」
「え、何かの間違いですよね?」
「これはきっとビッグマックの値段だよね?」
とタッチパネルを二度見。
いや、三度見。
結果、普通のハンバーガー360円、ガチ確定。
筆者はこの時「安いニッポン」という現象をひしひしと実感した。
「日本人が海外で贅沢できなくなっている」
日本人が海外でマクドに寄ってショック受ける時代が来るとは思わなかった。
是非皆さんにも一度は読んで欲しい内容である。
前述のベルギー編でも、
「一番安い醤油ラーメンが一杯14ユーロ(=2,200円超え)。ベルギーの物価は殺人的だぁ」
と書いていたのを思い出した。
2015年のヨーロッパ旅、親友と一緒に訪れたベルギーの首都ブリュッセル。美しい街並みと歴史的な建物が立ち並ぶこの都市で、私たちの旅はどんな思い出を作り上げたのだろうか。街を歩きながら感じたこと、出会った人々、そして忘れられな[…]
さらに余談だが、パリのシャンゼリゼ通り沿いにあるイタリア料理店で食べた普通のカルボナーラパスタは、お値段なんと27ユーロ(=4,300円超え)だった。
パスタ一皿で焼肉食べ放題いけるやん…。
2015年のヨーロッパ旅、親友と一緒に訪れたフランスの首都パリ。美しい街並みと歴史的な建物が立ち並ぶこの都市で、私たちの旅はどんな思い出を作り上げたのだろうか。街を歩きながら感じたこと、出会った人々、そして忘れられない出来事[…]
まあこれは「安いニッポン現象」ではなく、ただの「ボッタくり」なのだが。
完全に柿ピー理論である。
スーパーで100円の柿ピーが、キャバクラで3,000円になるあれ。
ドバイ国際空港のコンセントの形が・・・
ドバイ国際空港出発までまだ1時間以上ある。
そのタイミングでMacBookの充電がほぼ0になり、急いでコンセントを探したのだが…。
「ぐあぁぁ、なんだこの形はあぁぁぁ(゜.゜)」
こうしてMacBookはご臨終しましたとさ。
~ドバイ国際空港出発後~
友人「ん、それ日本の充電器使えんじゃね?」
おれ「え、ん?( ,,`・ω・´)ンンン?確かに使えそうぅぅぅ!!!」
16A 250Vとかなり高電圧なのでやっぱり充電しなくて正解だったのだろうか?
Macbookの充電器の表示を確認してみた。
「電圧は240vまで、電流は1.5Aまで」なのでおそらく充電していたら故障していたかもしれない。
空港でUSB充電できた。
コンセント形状が違っても大丈夫!
搭乗口にはUSB充電できる柱がちゃんとあった(”ω”)ノ
この柱、まるで現代社会のトーテムポール。
みんなスマホ握りしめて、ゾロゾロ寄ってくる。
ただし、筆者のMacBookのコードは両端USB-Cという令和仕様。
結果、刺さらず終了。
時代が早すぎて逆に取り残される現象。
未来は遠い。
一瞬目を離して、2秒後に振り返るとそこにはもうあなたのスマホは無い。
これくらいの心構えが必要である。
ではイタリアのミラノに行ってくる。
上空からパルテノン神殿を発見♡
無事にドバイ国際空港を出発し、いざ最終目的地ーーMXP(ミラノ)空港へ!
出発から少し経ち、ダラダラしながらふと何気なく窓の外をチラ見した筆者の目に、衝撃の光景が飛び込んできた。
「ん……!? え、あれ……パ、パルテノン神殿じゃね!?」
そう、まさかの空からパルテノン神殿を発見したのだ。
興奮しすぎて、写真を撮るの完全に忘れていた。
2021年末に撮影
パルテノン神殿まぢ感動。
上空からだったが、間違うはずがない。
なぜなら西洋建築を勉強して以来その高度な技術力に惚れ込み、半年前(2021年12月20日頃)に実際にアテネに降り立ち、パルテノン神殿の目の前で半日座って眺めていたくらいである。
ミーハーな人間ならいざ知らず、長年憧れ続けていたこの私が間違えるはずがない!!
思わず機内で敬礼してしまった(←これはウソ)
ほんとはこんな感じだったが↓
エミレーツ航空さんすみません
パルテノン神殿を発見した後に、飛行機のフライト情報を見るとまさにアテネ上空を通ったばっかりだったのである。
↑Athensがアテネ
いやー、テンション爆上がりの筆者だった。
飛行機の降り口がブリッジだった!!
6時間35分の搭乗を終え、やっとミラノ・マルペンサ空港(MXP)に到着した。
飛行機が完全に停止し、「ぷーん♪」という「シートベルトを外しても良いよ」という合図とともに立ち上がって荷物を持って降機のスタンバイである。
スタンバイしていると、FA(フライトアテンダント)さんがこちらに近づいてきたので、「え?(゜.゜)」と思っていると、たまたま立ってたところがまさかのブリッジの入り口だった。
初めての経験だったので、またまたちょっとテンション上がってしまった。
日本を出てから約22時間、歳をとるにつれてエコノミークラスのはしご旅がマジでしんどくなってきた。
20歳の時は全然平気だったのだが…。
» CAさんとFAさんの雑学
日本では客室乗務員のことを「キャビン・アテンダント」と呼ぶことが多いが、世界的には「フライト・アテンダント」、もしくは「キャビン・クルー」と呼ぶことが多いようだ。
しかし、「キャビンアテンダント」と「キャビンクルー」は船舶でも同じ名前のクルーが居ることから、より誤解を与えない「フライトアテンダント」と呼ぶのが世界の通例になっている。
» 折りたたむ
知ってて損はない。
荷物を預けるタイミング
ミラノ空港に着き、パスポートコントロールをサクッと通過すると、まずは自分の預け荷物を受け取る。
ぐるぐる回るベルトコンベア。
次々と流れてくるスーツケースたち。
どこか他人の荷物とは思えぬ愛着を感じる筆者。
…だがしかし!
我々夫婦の荷物、全く出てこないんだが???(´・ω・`)
「そろそろ来てもよくない?」
「ねえ、来ないよ??」
「奥様のご両親が駐車場で首を長くして待ってるよ!??」
という焦りがピークに達したそのとき――筆者の脳内に、ある空港都市伝説がよぎる。
チェックインが遅いほど、早く荷物を受け取れる。
…そう、我々は張り切ってチェックイン開始直後に荷物を預けたのだ。
「さあ!旅立ちだ!ヒャッホー!」って勢いで預けたが完全に逆効果だったのか!!?
これは、
「チェックイン時間ぎりぎりで預けるほどその荷物は飛行機の扉近くに収納されるので、到着した際に真っ先に出てくる」
という説に由来している。
元FAのブログでその真偽を確認してみた。
旅行や出張で飛行機を利用する際、大きな手荷物を預けた経験はお持ちだと思います。機内で荷物を置く場所に困ることがなく、チェ…
結論から言うと、「そんな単純な話ではない」とのことでした。
「自分の荷物がどのコンテナに入るか」とか、「そのコンテナが機内のどこに入れられたか」とかによっても変わるので、「ある程度の傾向はあるかもしれないが、基本的には運次第です」とのことらしい。
欧米人はハグとチークキスが当たり前
イメージある方も多いと思いますが、欧米人はほんとに挨拶でハグとチークキスをします。
「いやいや、そんなの映画の中だけでしょ?」とか思ってた筆者、完全に甘かった。
まず、ハグはほぼ確実にする。
チークキスは国によってバラつきありだが、イタリアではもう完全にデフォルト装備である。
上のイラストは恋人っぽいですが、家族・友人でも普通にやります。
ちなみにチークキスって、アレだ。
「ほっぺにチュッ (*´з`)」ではなく、ほっぺの横でチュッって音だけ鳴らすやつ。
唇が肌に触れるわけではないけど、距離感ほぼゼロ。
「えっ、こんな至近距離で今!?昼間っから!?」
となるくらいの近さ。
わからない人はこちらの記事でどうぞ。
※本記事は、欧米人女性と結婚した筆者(=日本人男性)が実際に欧米の友人たちにインタビューした内容を基に構成されています。欧米には「告白」なんていう文化はありません欧米人は告白しない初めてこれを聞いた時は「いや[…]
筆者はこれからの3週間ほど、熱烈なハグ&チークキス祭りに突入する。
この差はなんなんだ、イタリアンマナーの不思議。
ちなみに空港を出たところでご両親とご対面。
いきなりのハグ&チークキス×4(夫婦2人分)発動。
筆者、心の中で「レッツ・パッション!」と叫びながら応戦。
そしてイタリア車のFIAT(フィアット)に乗って、ご実家に向かったのである。
続く…。
おわりに
さて、第1部がようやく終わった。
ここまで結構な分量を書いてきたつもりだったが、紹介できたのはたったの16項目。
自分でも「え、そんなもん?」と驚いたほどである。
1枚の写真につき、2〜3行の軽いコメントでテンポよく進めるつもりが、気がつけば写真1枚につき、前後合わせて原稿用紙1枚分くらいの熱量で語っていた。
当然ながら、計算は秒で破綻した。
そして最終的にどうなったか?
「気がつけば8記事になっていた」
以上である。
にもかかわらず、ここまで読んでくれた読者諸氏には本当に感謝したい。
旅の空気と笑いを少しでも届けられたのであれば、筆者としては本望である。
次回の記事が完成した暁には、こちらにリンクを貼る予定である。
興味のある方は、ぜひ引き続きご覧いただきたい。
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