【完全保存版】ヨーロッパ建築(西洋建築)初心者は全員集合ヾ(≧▽≦)ノ

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ヨーロッパ約30ヵ国をバックパッカーとして旅をしていたある男がいた。

帰国後、その男は徐々にある大きな後悔に頭を抱えるようになった。

なんで西洋建築を勉強して行かなかったんだ

と。


西洋建築を勉強したらヨーロッパを100倍楽しめる

これは筆者の持論です。

「せいようけんちく・・・(。´・ω・)?はい無理」

と、漢字を見た瞬間に頭を抱える人もおられるでしょう。
以前の筆者が完全にそうでしたから。

「そもそも西洋建築ってなに?」

「バロック、ゴシック、ロマネスクってなんか違いあんの?」

こういう超初心者に向けて、難しい言葉を極力排除して図解入りのおもしろさ&わかりやすさ重視で記事を書きました。

本記事では、各建築様式の詳しい説明というよりは西洋建築を学ぶ前の前提知識や学ぶ意味、各建築様式の流れに重きを置いて解説しています。

また、「西洋建築を勉強する意義」とか「勉強前に知っておいて欲しい前提概念」などをすっ飛ばしていきなり本題から読みたい方はこちらをクリックしてジャンプしてください(・ω・)ノイッテラッシャーイ

西洋建築とは

西洋建築とはいわゆるヨーロッパ建築のことで、ヨーロッパには各地に様々な教会や大聖堂があるので予め勉強して行けばヨーロッパ旅行が100倍楽しくなります!!

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彦一

なんやなんや、ヨーロッパを100倍楽しめるてほんまかいな!!!??

こら要チェックや〜!!

西洋建築を勉強するということは、7,000年の時代の流れをざっくり勉強するということです。

ヨーロッパ ブログ
筆者
筆者は西洋建築の勉強を一切せずに、
ただただヨーロッパ30ヵ国以上周ってきましたが今思うと本当にモッタイナイです

西洋建築とは「ギリシャ建築」「ローマ建築」「ロマネスク建築」「バロック建築」といったヨーロッパ建築を指します。

難しい世界史の話は抜きにして、西洋建築の始まりはメソポタミア文明やエジプト文明にまで遡れます

そんな大昔から近現代まで少しずつ形を変えて受け継がれているのが西洋建築です。

西洋建築と一口に言っても色々な様式があり、それぞれ特徴があり、それぞれの様式創造に至る歴史があります。

今回紹介する建築様式を年代順に並べました↓

  1. 古代メソポタミア建築
  2. 古代エジプト建築
  3. ギリシャ建築
  4. ローマ建築
  5. 初期キリスト教建築
  6. ビザンティン建築
  7. ロマネスク建築
  8. ゴシック建築
  9. ルネサンス建築
  10. バロック建築
  11. 新古典主義建築
  12. ゴシック・リヴァイヴァル建築

上記12種類の建築様式になります。

「もう無理だぁ(-_-;)」と思って戻るボタンを押そうとした人、もう少し待ってください!!

まるで早口言葉みたいですよね、わかります。

少し前の筆者も完全にそうでしたから。

今回はそれら建築様式を包括的にざっくり説明しながら、ただの丸暗記ではなく、西洋建築の本質を理解して頂けたらと思います!

また、各建築様式の特徴を先に一言で表していますので、それを見てこれからお勉強するヨーロッパ建築の想像を膨らませてください。

» 各建築様式の特徴(クリックで開く)

これらの一言は歴史の流れを示しているとも言えます。

  1. 古代メソポタミア建築:
    なんや知らんけどまあ神が祈る的な建物建ててみよっか?
  2. 古代エジプト建築:
    神殿ってさ、ピラミッドもええけど対称的で柱ある方がカッコよくない?
  3. ギリシャ建築:
    美しく見える神殿ってどんなのだあぁぁ?
  4. ローマ建築:
    神殿より民衆のための公共施設の方が大事じゃね?
  5. 初期キリスト教建築:
    教会建てるのはいいけどさ、信者以外立入り禁止にしないとテロとか怖くない?
  6. ビザンチン建築:
    ドームの上手な載せ方がわかんねえーーーー
  7. ロマネスク建築:
    キリスト教信者のための、石造天井の教会を建設しよう(前編)
  8. ゴシック建築:
    ロマネスクよりもっと高く軽やかな教会を建設しよう(後編)
  9. ルネサンス建築:
    みんな古典系建築の良さ、忘れてるんじゃね?
  10. バロック建築:
    信者の心を繋ぎ止める超豪華な教会を建設しなければ
  11. 新古典主義建築:
    史上類をみないほど精確にギリシャ建築を復興しよう
  12. ゴシック・リヴァイヴァル建築:
    あの素晴らしかったゴシック建築をもう一度

» 折りたたむ


では次に西洋建築を学ぶ意義をご説明します。

西洋建築を学ぶ意義

はい、読者の方のそんな声は全て筒抜けです。

では最後に、西洋建築を学ぶ意義を一言でご説明してから本題に入りたいと思います。

ヨーロッパ ブログ
筆者
ズバリ!!!
西洋建築を学ぶと、ヨーロッパのどの国のどんな小さな町に行っても楽しめます!!!!

もうズバリ、これに尽きます。

学問として勉強するのが楽しい方はそれだけでもいいのですが、筆者みたいな一般人は「勉強してもその知識が使えなかったら結局意味がない」と思いますよね?

高校の「サインコサインタンジェント微分積分因数分解」と一緒です。

確かに西洋建築の知識が無くても、いざヨーロッパに行けば日本には無い建物や風景に感動することは多々あります↓(筆者撮影)

「エッフェル塔すごい」「グランプラスすごい」「ウィーン国立歌劇場すごい」

それだけでも十分かもしれませんが、ヨーロッパの魅力をフルに感じるにはやはり西洋建築の勉強が必須なのです。

» もう少しくどくどと説明は続きますが興味ない方は飛ばしてください(クリックで開く)

エッフェル塔とかビッグベンとか、ヨーロッパの観光名所をピンポイントで周って写真を撮るだけでいいんですか?(=絶対に足りない‼)

筆者は、ヨーロッパ旅行中に通りすがりの小さい町なども訪れることが多かったのですが

ヨーロッパ ブログ
筆者
へー、なんもねー。
この町おもんねー。
やることねー。
早く大都市に行きてー

と常々思って過ごしておりました。

ただの「経由地」になっていたのです(←旅の醍醐味半減

しかし実際は、どんなに小さな町でも基本的には教会があり、その地域がどういった国のどういった建築様式の影響を受けたのか、教会を見たらわかるのです、実は!

つまり、ロンドンやパリ、フランクフルトやローマなどの大都市だけでなく、ふらっと立ち寄ったこじんまりした小さな町でも楽しいのです!!!

ヨーロッパ ブログ
筆者
当たり前ですが、大都市の建築物もめちゃくちゃ楽しめますよ

日本人にもわかりやすい例えを考えました。

たとえばですが、世界遺産にもなっている白川郷・五箇山の合掌造りを無学のまま観光に行ったとしましょう↓

白川郷

西洋建築 ヨーロッパ建築 わかりやすく

写真だけ撮って「おー、なんかわからんけどいい感じ(*ノωノ)」で終わるのではなく、

「この地域は日本でも有数の豪雪地帯なので、屋根の勾配が45~60°になっているんだ」

「自然環境が厳しい地域だから、釘などの金属物を一切使わず縄で固定して屋根が造られているんだ」

「一つ一つの家が大きいのは、住民20~30人で暮らす大家族制を採用していたからなんだ」

と知っている方が、そういう目線で建物の各部を見るのではるかに楽しめますよね?

沖縄県那覇市にある建築物の屋根の勾配が60度なわけ無いですよね?

建築物というのはその土地の気候風土に影響を受けるので、「合掌造りという構造はこの自然環境ならではなんだな~」と思うと面白くないですか??

言わばそんな感じです。

» 折りたたむ


そういう意味でも、西洋建築は将来的にヨーロッパを訪れる人には必須の知識だと言えるのです。

西洋建築を学ぶための前提知識

では早速西洋建築の勉強を始めていきましょう。

と言っても、いきなり「○○建築とは、紀元前△世紀に~」と始めるのは準備不足ですしめちゃくちゃつまんないです(笑)

キューバ 歴史
筆者
運動前の準備体操にあたる、「西洋建築の前提となる概念」を先にお勉強しましょう

筆者が購入した西洋建築の参考書は2冊ありましたが、それぞれの冒頭に書かれた「はじめに」という部分が、別々の視点から考察されたとても核心を突いた内容になっており、本題に入る前に是非学ぶべき重要な知識だったというわけです。

建築様式の種類と風土による建築様式の違い

↑一冊目の参考書「西洋建築の歴史」には、西洋建築の前提概念として

➀西洋建築は大きく2つに分けることができる

②それは土地の気候や風土が関係している

③この2つのグループは全く異なるものである

と、記されています。
※かなりザックリまとめました。

先に答えを言いますが、本書では「西洋建築(ヨーロッパ建築)」を『アルプス山脈以北の建築か以南の建築か』で分けています↓

西洋建築 参考書 概念

実はアルプス山脈以南と以北では気候風土が全く違うのです。

そして前述した白川郷の話と同様に、その気候風土の差が西洋建築を2つに分類する鍵なのです!

ヨーロッパに行ったことのある方は、恐らく「なるほど!確かにそうだ」と思える面白い視点での考察ですので、是非一度ご覧ください↓
(別タブで開きます)

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西洋建築 ヨーロッパ建築

西洋建築を理解するための前提概念

↑そして二冊目の参考書「西洋建築様式史」です。

この著書、中はめちゃくちゃお堅い真面目な文章で西洋建築について解説しているのに、なぜか背表紙には「全裸の男女が対面座位で抱きついている」という一瞬エロ本と間違えるような写真が載っているのです↓


※加工して隠しています

真面目な本なのに実家のリビングには置きづらいという摩訶不思議な著書です(笑)

さて、この著書には西洋建築の前提概念として、

➀「ヨーロッパの建築はみんな同じに見える」と言う人もいれば、「確かに国によって少しずつ違う」という人もいる。

➁これはどちらも正しい。

③なぜなら様式毎に共通する概念と相違点が必ずあるからだ。

と、記されています。
※かなりザックリまとめました。

こちらの参考書も、前述した「西洋建築の歴史」とは違う視点で西洋建築を説明しています。

前者が「ヨーロッパにおける建築」に特化しているのに対し、後者は「建築全体に言えること」を説明している感じです。

例えば下の建築物は全てルネサンス建築です↓

西洋建築 参考書 概念

ルネサンス建築だけを集めましたが、共通点なんか見出せませんよね(笑)

盛期ルネサンス建築 テンピエット

ルネサンス建築

ルネサンス建築

お勉強すればこれらを「ルネサンス建築っぽい」と断定できるようになります(・ω・)ノ

「ほほーっ」となるので、是非一度ご覧ください↓
(別タブで開きます)

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筆者は以前、ギリシャ建築やゴシック建築などの西洋建築を解説する記事を書きました。筆者の中ではあれでも丁寧に書き上げたつもりで、ある程度満足してはいたのですが、最近更にもう一冊「西洋建築様式史」という参考書を手に入れました↓[…]

西洋建築 ヨーロッパ建築

では実際に各建築様式(12種類)の説明に入ります。

一応、詳細記事に飛ばなくてもある程度大まかな流れは理解してもらえるように書いておりますので、一番最後までリンクをクリックせずに読み進めてもらってもOKです!
ヨーロッパ建築 わかりやすく
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