本記事は、2017年に行ったヨーロッパ一人旅の記録を振り返るものであり、ドイツの都市フライブルクでの滞在を中心に、当時の思い出をゆるりと綴っていく。
アウトバーンで爆走
旅の期間は2017年初頭、およそ1か月。
東欧・バルト三国・アイスランドなど、これまで訪れたことのなかった国々を巡る冒険だった。
今回の旅には、
- 旅仲間(以下「エリ」)との同行
- 初めてのレンタカー運転
- 人生初のテント泊
という3つの大きな挑戦があり、まさに忘れがたい出来事の連続であった。
本記事では、その旅の始まりから順に振り返っていきたい。
教会の裏でテント泊、罰当たりかもなフライブルク
ルクセンブルクからドイツのフライブルクへ。
相乗りサイトで見つけた、まさかの「知らんおっちゃん」の車に乗せてもらうことに。
→ 旅って、やっぱ勢い。
相乗りサイトで便乗を依頼し、ちょうどルクセンブルクからドイツのフライブルクまで行く予定だったおっちゃんがいたのである。
知らんおっさんと相乗りて(´・ω・`)
アウトバーンは制限速度なし
運転してくれたおっちゃん、助手席に座る筆者、
そして後部座席で夢と現実を行き来していた友人エリ。
舞台はドイツの誇る「アウトバーン」!
制限速度?そんなもん知らん!
という勢いで、おっちゃんの車は147km/hで爆走。
でも周りはもっと速いので、むしろ普通のスピードという恐怖体験。
走行車線を時速150kmで走ってるつもりが、追い越し車線からさらに爆速で次々抜かれて行く我らの車。
これは…アウトバーンの洗礼か!!?
ドイツの高速道路標識は青
まずはこちらをご覧頂きたい。
これが噂のアウトバーン標識。
青い!とにかく青い!
ドイツでは、日本と色の常識が逆。
青が高速道路、緑が一般道。
これ、初見殺し。
筆者「逆走しないよう、初心者マークの人は注意!」
ドイツの高速道路「アウトバーン」では、基本的に速度制限ナシ!
180km/hでも「ちょっと遅いかな?」
250km/hでも「うん、いい調子」
ここで飛ばすと…ポリスに止められて「Was soll das!?(何してんの!?)」って捕まるので要注意!
ちなみにドイツでは、市街地や学校付近などではしっかり制限速度がある。
が、それ以外の一般道でも…制限100km/h
筆者「いや、それ高速やん。」
見た、UFO…じゃなくてあれ、車!?
ある夜、アウトバーンを180km/hで飛ばしていたときの話。
バックミラーにちらりと異様な光が映った。
まばゆい白い光と、流れるように滑らかなシルエット。
まるで音のない雷鳴――
気づいたときには、その車はまるで路面と一体化したように揺れ一つせず、スーッと筆者の横を通り抜けていった。
車体は金属ともガラスともつかぬ滑らかで反射の少ない素材。
ブレーキランプひとつすら未来的に整っていて、存在感はあるのに重さを感じさせなかった。
あれは…本当に車だったのか?
それとも、未来から来た何か――。
筆者「え、UFO?」
これは、ノイシュバンシュタイン城編でまた語るとしよう(笑)
イエスマンにはなるな!
深夜、ようやく目的地ドイツのフライブルクに突入。
「いや〜、長旅お疲れ様でした!」なんて空気になるかと思いきや…
そこで事件は起きた。
おっちゃん「もうワシこのまま通り過ぎるから、そこらへんで降ろすぞ。OK?」
筆者「……は?(゜.゜)」」
(こんな真夜中に“そこらへん”て何やねん!ゾンビ出るかもしれんやろ!)
筆者「いや、中央駅で降ろして。明日の朝そこから出発やから!」
おっちゃん「あ〜?もう通り過ぎてるし無理やて。ええやん、そこらで降りるやろ?な?な!?」
筆者「(ゴゴゴゴゴ……)なんでやねん!お前、車やろ!
5分戻るだけやろがい!!こちとら駅前で寝る予定やねん!」
しばしの沈黙。
おっちゃんの顔を見るのがコワイ。
少し間を置き、ヤツはボソッと呟いた。
おっちゃん「……あーはいはい。OK、OK」
→ しれっと中央駅まで戻ってくれた。
筆者「やればできるやん。てか最初からやれや。」
そして極めつけはコレ。
車を降りた瞬間、おっちゃんが笑顔でハグしてきた。
おっちゃん「じゃあね、楽しんでねぇ〜!」
筆者(いやいや、さっきの鬼の形相忘れてへんからな)
おそらく解散時の笑顔は相乗りアプリのレビュー対策だろう。
レビューで「無理矢理違うとこで降ろすって言われてコワかった」とか書かれたらマズいからだろう。
ま、筆者は正直に書いたのだが。
評価: 1.5初めは親切、お互いの話もした、最後はちょっと悪魔の顔が見えた
最後にひと言。
不当な扱いを受けたら、ちゃんと主張しよう。
旅先でも、自分の意見を持つこと。
それが、旅の達人への第一歩!
教会裏でテント泊
フライブルク中央駅に降ろされた筆者たちは、深夜の街をテントを張れる場所探しの旅へ。
そしてたどり着いたのが…
カトリック教会!!!
「あ、ここ……いけるんちゃう?」
まさに住宅街の隙間に佇む厳かな教会。
その裏手、木陰と建物の陰が絶妙に交差する一角に…
テント、設置完了。
いや、冷静に考えたら
「教会の裏で野宿」ってバチ当たりにも程がある。
でもブリュッセルのグランプラス(世界遺産)でテント張った経験があるぼくにとっては、
さすがにこれはあかん
もう怖いものなし。
筆者「人間、慣れって怖いね。」
テント張ったあと、ふと教会を見上げて思った。
筆者「うーん…ロマネスクとゴシックが融合しとるな…(ドヤ)」
で、軽く調べてみたら――大正解!
どうやらこの教会、まさにそんな混合様式らしい。
ヨーロッパ周る前に「西洋建築」は絶対に勉強しておけ!!
これ、マジで言いたい。
知らずに行くと、全部ただの「古い建物」に見える。
でも知ってると……
旅の景色が3倍楽しくなる。
ヨーロッパ約30ヵ国をバックパッカーとして旅をしていたある男がいた。帰国後、その男は徐々にある大きな後悔に頭を抱えるようになった。なんで西洋建築を勉強して行かなかったんだと。西洋建築を勉強した[…]
筆者「うん、テント泊してる場合ちゃうな」
そんなこんなで、神様ごめんなさいと思いながら、静かにフライブルクの夜は更けていった。
レンタカーでスイスへ
まずは豆知識からどうぞ。
上の写真をご覧ください。
ドイツ・ゴシック建築の特徴、それは「西側正面にある双塔」。
あの有名なケルン大聖堂も、まさにこのスタイル。
双子みたいな尖塔が、ズドーンと並んでます。
面白いのは、教会の正面を向いている方向が西ってこと!
方位磁石いらず!
君の心にコンパスを!(違う)
さて、教会の裏でひと晩お世話になった我々は、徒歩15分の場所にあるレンタカー屋さんへGO!
ついに来た…
新しい相棒、爆誕。
写真ドン。
ヨーロッパでレンタカーを借りる時、料金との闘いが始まります。
どこも高い。いやマジで。
もう「旅」じゃなくて「経済戦争」やないか。
そこで、筆者が全力でまとめてみた。
はじめまして、RYOです。今回はヨーロッパでレンタカーを借りる方法、そして必ず知っておくべき注意点について詳しくまとめました。筆者は6年前(=2017年)にハンガリーで、フランスで、ドイツで、そしてアイスランドでレンタカーを[…]
フライブルクのレンタカー屋
スイスに入る前に、絶対にドイツでスーパーに寄っておくこと!
理由はシンプル。
スイス、何もかも高い。
筆者「うっかり水だけで1,000円超える」とか、普通にあるから。
ドイツで買い忘れた代償は高くつく。
もう運転は慣れたものである。
左ハンドル?
右手ミッション?
ぜ~んぜんノープロブレマ!
(※実際は最初ちょっとだけ苦戦した)
ちなみに、ドイツの交通ルールが厳し過ぎるという話もあるため、これからドイツで運転する可能性の人は気を付けよう。
ドイツでは赤信号になって一秒以上経過してから交差点にいれば200€の罰金最近では「悪質なあおり運転」が世間で波乱を起こしていますね。筆者高速道路で相手の車を停めさせたり、エアガンを後ろから撃ったりと本当に馬鹿[…]
筆者「スピード違反だけはガチでアカン。罰金で旅が終わる」
ROAD TO SWITZERLAND
いざ出発!
目指すはアルプスの絶景、スイス!
相棒とともにアウトバーンを走り抜ける!
本記事は、2017年に行ったヨーロッパ一人旅の記録を振り返るものであり、スイスの首都ベルンでの滞在を中心に、当時の思い出をゆるりと綴っていく。公園でテント泊して翌朝ポリスに叩き起こされた思い出が残るベルン旅の期間は201[…]